更新日:2025/07/07
ほのかな苦味とパリッとした食感が魅力の「ししとう」は6~8月に旬を迎える、まさに今がおいしい野菜のひとつです。
ししとうは、ナス科トウガラシ属の野菜です。漢字では「獅子唐」と書き、ししとうの先端が獅子の顔に似ていることから、この名がついたと言われています。唐辛子の仲間ですが、ピーマンと同じ辛みのない品種(甘とうがらし)で、やわらかい果肉とほのかな苦味が特徴です。生産量は高知県がトップ、次いで千葉県、和歌山県で多く作られています。
ししとうのほかにも、甘とうがらしはたくさんあります。今回は、代表的な甘とうがらし3つをご紹介します。
■伏見とうがらし江戸時代ころから京都府の伏見地域を中心に栽培されてきた、京の伝統野菜のひとつです。果肉はやわらかく、爽やかな風味と甘さをもつのが特徴で、「伏見甘長」とも呼ばれています。京都府では葉も販売されており、佃煮などにして食べられています。
■万願寺とうがらし大正時代、京都府舞鶴市の万願寺地区で誕生した、大型で肉厚の甘とうがらしです。果肉はやわらかく、種も少ないので食べやすいのが特徴です。素焼きにし、しょうゆとかつお節をかけてよく食べられています。
■ひもとうがらし古くから奈良県で栽培されてきた、大和の伝統野菜のひとつです。10cmほどの細長い形をしており、皮がやわらかく、甘味があるのが特徴です
鮮やかな緑色でハリとツヤがあり、ヘタがしっかりしていて、変色していないものを選びましょう。大きすぎるものは育ちすぎていて味や風味が劣ると言われ、小ぶりなものがよいとされています。すぐに食べないときは、キッチンペーパーで包んでビニール袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存します。水洗いしたあと、しっかり水気を拭きとり、ジッパー付きの冷凍用保存用袋に重ならないように入れて冷凍庫で保存することも可能です。
ししとうを食べると、ときどき辛いものにあたりますよね?本来辛みのある品種ではありませんが、なぜ、辛いものがあるのでしょうか?ししとうが辛くなるのは、高温や水不足などによる、ストレスが原因と言われています。生育中に強いストレスがかかると、もともと持っていた辛み成分を作る遺伝子が活発に働き、辛いししとうになることがあるようです。生産者の方でも見分けるのが困難な、辛いししとう。でも、せっかくであれば、辛くないものを選びたいですよね。
上記のものものは、辛いししとうにあたりやすいとされています。必ずしも辛いししとうにあたらないということではありませんが、購入するときの参考にしてください。
ししとうは、夏に旬をむかえる野菜です。この時期になると、袋いっぱいのししとうが販売され、おいしいうちに食べきれないということも。また、辛いししとうにあたったときには甘辛く濃い味つけにすると、おいしく食べることができます。そこでおすすめなのが、「ししとうみそ」。作っておけば、1週間程度日持ちします。
<材料(作りやすい分量)> 調理時間:15分ししとう・・50gしょうが(みじん切り)・・小さじ1Aみそ(今回は信州みそを使用)・・大さじ1A酒・・大さじ1A砂糖・・大さじ1Aみりん・・小さじ2Aしょうゆ・・小さじ1ごま油・・小さじ1
<作り方>1.ししとうはヘタをとり、縦4つ割にしてから1cm幅に切る。2.鍋にごま油・しょうがを入れて弱火にかけ、よい香りがしてきたらししとうを入れて中火で炒める。3.全体に油がまわり、ししとうが鮮やかな緑色になったら、よく混ぜ合わせたAを加え、トロミがつくまで煮詰める。
保存するときは、しっかり冷ましてから清潔な保存容器に入れ、冷蔵庫に入れましょう。ごはんはもちろん、焼いた肉や厚揚げ、冷ややっこなどと合わせてもおいしいです。
炒め物や天ぷらなど、油との相性がよい「ししとう」。おいしい旬のししとうをさまざまな料理で楽しんでください。
Text by まち/食育インストラクター
ほのかな苦味とパリッとした食感が魅力の「ししとう」は6~8月に旬を迎える、まさに今がおいしい野菜のひとつです。
【ししとうとはどんな野菜?】
ししとうは、ナス科トウガラシ属の野菜です。
漢字では「獅子唐」と書き、ししとうの先端が獅子の顔に似ていることから、この名がついたと言われています。
唐辛子の仲間ですが、ピーマンと同じ辛みのない品種(甘とうがらし)で、やわらかい果肉とほのかな苦味が特徴です。
生産量は高知県がトップ、次いで千葉県、和歌山県で多く作られています。
【ししとうの仲間、甘とうがらしの品種】
ししとうのほかにも、甘とうがらしはたくさんあります。
今回は、代表的な甘とうがらし3つをご紹介します。
■伏見とうがらし
江戸時代ころから京都府の伏見地域を中心に栽培されてきた、京の伝統野菜のひとつです。
果肉はやわらかく、爽やかな風味と甘さをもつのが特徴で、「伏見甘長」とも呼ばれています。
京都府では葉も販売されており、佃煮などにして食べられています。
■万願寺とうがらし
大正時代、京都府舞鶴市の万願寺地区で誕生した、大型で肉厚の甘とうがらしです。
果肉はやわらかく、種も少ないので食べやすいのが特徴です。
素焼きにし、しょうゆとかつお節をかけてよく食べられています。
■ひもとうがらし
古くから奈良県で栽培されてきた、大和の伝統野菜のひとつです。
10cmほどの細長い形をしており、皮がやわらかく、甘味があるのが特徴です
【おいしい「ししとう」の選び方】
鮮やかな緑色でハリとツヤがあり、ヘタがしっかりしていて、変色していないものを選びましょう。
大きすぎるものは育ちすぎていて味や風味が劣ると言われ、小ぶりなものがよいとされています。
すぐに食べないときは、キッチンペーパーで包んでビニール袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存します。
水洗いしたあと、しっかり水気を拭きとり、ジッパー付きの冷凍用保存用袋に重ならないように入れて冷凍庫で保存することも可能です。
【「辛いししとう」があるのはなぜ?】
ししとうを食べると、ときどき辛いものにあたりますよね?
本来辛みのある品種ではありませんが、なぜ、辛いものがあるのでしょうか?
ししとうが辛くなるのは、高温や水不足などによる、ストレスが原因と言われています。
生育中に強いストレスがかかると、もともと持っていた辛み成分を作る遺伝子が活発に働き、辛いししとうになることがあるようです。
生産者の方でも見分けるのが困難な、辛いししとう。
でも、せっかくであれば、辛くないものを選びたいですよね。
上記のものものは、辛いししとうにあたりやすいとされています。
必ずしも辛いししとうにあたらないということではありませんが、購入するときの参考にしてください。
【たくさん購入したときにおすすめ!「ししとうみそ」】
ししとうは、夏に旬をむかえる野菜です。
この時期になると、袋いっぱいのししとうが販売され、おいしいうちに食べきれないということも。
また、辛いししとうにあたったときには甘辛く濃い味つけにすると、おいしく食べることができます。
そこでおすすめなのが、「ししとうみそ」。
作っておけば、1週間程度日持ちします。
<材料(作りやすい分量)> 調理時間:15分
ししとう・・50gしょうが(みじん切り)・・小さじ1
Aみそ(今回は信州みそを使用)・・大さじ1
A酒・・大さじ1
A砂糖・・大さじ1
Aみりん・・小さじ2
Aしょうゆ・・小さじ1
ごま油・・小さじ1
<作り方>
1.ししとうはヘタをとり、縦4つ割にしてから1cm幅に切る。
2.鍋にごま油・しょうがを入れて弱火にかけ、よい香りがしてきたらししとうを入れて中火で炒める。
3.全体に油がまわり、ししとうが鮮やかな緑色になったら、よく混ぜ合わせたAを加え、トロミがつくまで煮詰める。
保存するときは、しっかり冷ましてから清潔な保存容器に入れ、冷蔵庫に入れましょう。
ごはんはもちろん、焼いた肉や厚揚げ、冷ややっこなどと合わせてもおいしいです。
炒め物や天ぷらなど、油との相性がよい「ししとう」。
おいしい旬のししとうをさまざまな料理で楽しんでください。
Text by まち/食育インストラクター