image
image
image
image

たべて元気♪「食だより」

食材・料理

小粒だけど、栄養たっぷり!「ブルーベリー」を食べよう

更新日:2025/06/06

ジャムやヨーグルトなどの加工品をはじめ、冷凍食品としても販売されているフルーツ、「ブルーベリー」。
実は、小粒ながらも栄養価が高い食品です。
今回は、そんなブルーベリーの魅力を深掘りしていきます!

【ブルーベリーってどんな果物?】

ブルーベリーとは、ツツジ科スノキ属に分類される北米原産の低木性果樹です。
果実が濃い青紫色に熟すことから「ブルーベリー」と名づけられました。
発見されてからの歴史はまだ浅く、日本では1970年代に栽培が盛んになり、日本中に広く知られるようになりました。
国産のブルーベリーは6~8月ころに旬を迎えます。
ちなみに、生産量は東京都や長野県が多くなっています。

【ブルーベリーにはどんな栄養があるの?】

●ビタミンE
「若返りビタミン」とも呼ばれ、老化予防や血行促進に働きます。

●ビタミンK
カルシウム沈着を促して骨の健康を保ち、骨粗しょう症予防に役立ちます。

●ビタミンC
抗酸化作用があり、免疫力を高めて風邪予防に役立つほか、ストレスの緩和にも働きます。

●アントシアニン
ポリフェノールの一種、アントシアニンは、ブルーベリーの紫色のもととなる成分です。
強い抗酸化作用があり、体内の活性酸素を除去して老化防止やがんの予防に役立ちます。
また目の働きを活性化させ、眼精疲労や視力の低下を予防します。
日々パソコンやスマホを見て目を酷使している現代人にとって必要な栄養素と言えるでしょう。

ちなみに、ビタミンE・ビタミンKは、脂質と一緒に摂ると体内での吸収率がアップします。
乳脂肪を含むヨーグルトや乳製品との組み合わせは、味も栄養も相性が良く、おすすめです。

【アントシアニンで髪を染める!?】

アントシアニンの健康効果は上記でご紹介した通りですが、実は髪を染めるための染料や布の染色にも使用されています。
アントシアニンはブルーベリー以外にもブドウ、黒豆、アジサイ、ツバキなどさまざまな植物に含まれているため、同じ「アントシアニン」という名称でもそれぞれ違う色を出すことができます。
また、植物由来の天然色素であるアントシアニンが含まれた髪染めを使用することで髪への負担も少なくなり、頭皮のトラブルも防いでくれます。

【おいしいブルーベリーの選び方&保存法】

生のブルーベリーを選ぶときは、以下の点をチェックしてみましょう!

●表面に白い粉がついている
表面の白い粉は「ブルーム」と呼ばれるもので、水分の蒸発を防ぐなどの働きがあります。
ブルームが落ちているものは収穫してから日が経っている可能性があるので、ブルームつきのものを選びましょう。

 ●果皮が黒色に近いもの
ブルーベリーは未熟なときは赤紫色をしていて、熟すと濃い青紫色になり、色が濃くなるにつれて甘味も増します。
そのため、果実の色づきが濃く、全体が黒っぽいものを選びましょう。

●大粒で平たく、果皮にハリがある
果皮にシワが寄っているものは、鮮度が低下していることがあるので避けましょう。

保存するときは密閉容器やジップつきの袋に入れて、冷蔵庫の野菜室に入れましょう。
2~3日以上食べない場合は、粒のまま冷凍したり、ジャムやソースに加工して保存するのがおすすめです。

ブルーベリーは病気や害虫に強く、農薬を使わなくても栽培ができるため、ご自宅でも育てやすい果樹のひとつと言われています。
また、皮ごと食べることができるので、ゴミを出すことなく手軽に食べられるのも魅力です。
生のブルーベリーは今の時期しか食べられず、味も格別です!
ぜひご賞味あれ☆

Text by ろい/食育インストラクター