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たべて元気♪「食だより」

パパ・ママ

これなら食べられる!?苦手克服レシピ「きゅうり」

更新日:2023/05/10

子どもが健やかに成長するためにも、好き嫌いしないでいろいろな食品を食べてほしいものです。
しかし、「子どもに好き嫌いがあるのは当然である」とも言われています。
それは、味覚の敏感さが大人と異なるから。
確かに子どもの時食べられなかったものが、大人になって食べられるようになることってありますよね。

食べ物の好き嫌いは、味・におい・舌触り・食感などさまざまな原因が考えられます。
それなら食材の切り方、調理法によっては苦手を克服できるかも!

そこで、「これなら食べられる!?苦手克服レシピ」をシリーズでご紹介します。
今回のピックアップ食材は「きゅうり」
きゅうりが苦手な理由として、青臭さ、苦味、えぐみ、食感などが挙げられます。
これらを取り除く方法はズバリ、アクをしっかり抜きましょう!

【白い液体の正体は?】

きゅうりを切ると、切り口から白い液がにじみ出ることがありますよね、
これがきゅうりのアク、渋み成分のギ酸です。
このギ酸は、皮のすぐ下にある維管束という部分からにじみ出てきます。
昔からきゅうりのヘタを切り口にこすり合わせると、アクが抜けると言われています。
これは、切り口をこすり合わせることで維管束からギ酸がどんどんにじみ出て、渋みが低下してアクが抜けるからなのです。
また、板ずり(きゅうりをまな板の上で転がして塩でもむ)をする方法もあります。
ひと手間かければ、アクを減らして苦味やえぐみを取り除くことができます。

青臭さや苦味、えぐみはきゅうりの皮や種に集中しているので、今回は皮をむいて種は取り除いて調理します!

【カリカリきゅうり漬け】

<材料(作りやすい分量)> 調理時間:30分(漬ける時間は除く)

きゅうり・・2本
しょうが(みじん切り)・・小さじ1
Aしょうゆ・・小さじ2
A酢・・小さじ4
A砂糖・・小さじ2
A出汁・・大さじ1・1/2
A塩・・少々
サラダ油・・小さじ1
白いりごま・・適量

<作り方>

1.きゅうりは板ずりし、水で洗い流す。

2.きゅうりの皮をむいて縦半分に切る。
スプーンで種を取り除き、1cm幅のななめ切りにする。

3.フライパンにサラダ油・(2)・しょうがを加え、中火で炒める。

4.きゅうりがしんなりしてきたら、合わせたAを加えて全体に絡め、火を止める。

5.(4)の粗熱が取れたらビニール袋に移し、密閉して冷蔵庫でひと晩おく。

6.(5)を盛り付け、白ごまをふる。

冷蔵庫でひと晩おくことで味がしっかりなじみ、食べやすくなります。

【きゅうりの栄養は?】

きゅうりは「Lowest calorie fruit(最もカロリーが低い果実)」としてギネス世界記録に登録されています。
95%以上が水分なので、栄養価が低いと感じられるのかもしれませんが、きゅうりには、カリウム、ビタミンK、ビタミンC、β‐カロテン、食物繊維などが含まれています。

●カリウム
体内の余分なナトリウムを排出し、血圧を下げたり、むくみを予防します。

●ビタミンK
「止血のビタミン」と呼ばれ、血液の凝固に関わり、止血をする働きがあります。
また、カルシウムの吸収を高めて骨の健康に役立つため、成長期に欠かせない栄養素のひとつです。

●ビタミンC
メラニンの生成を抑えてシミやそばかすを防ぎ美肌へと導きます。
また、抗酸化作用があり、免疫力を高めて風邪などの感染症の予防に効果的です。

●β‐カロテン
きゅうりの皮に多く含まれているので、食べられる方は皮ごと食べてくださいね。
体内で必要な分だけビタミンAに変換され、粘膜や皮膚を正常に保ったり、目の働きを助けて、夜盲症や視力の低下の予防が期待できます。

●食物繊維
腸内環境を整え、便秘の予防・改善に働きます。
コレステロール低下作用や、糖の吸収抑制作用などもあるため、肥満や糖尿病、高血圧といった生活習慣病の予防に役立ちます。

さらにきゅうりには、ホスホリパーゼという酵素が含まれ、脂肪の分解をサポートする効果が期待できます。
ただし、酵素は一般的に熱に弱く、空気に長時間さらされると効果が弱まるため、きゅうりを生で食べないとその効果は期待できません。
苦手な方にはちょっとハードルが高いかもしれませんね。

いかがでしたか?
きゅうりは生で食べられるので、いろいろな料理に使いやすい便利野菜。
少しずつ試してぜひ、克服してくださいね!

Text byくまこ/食育インストラクター