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たべて元気♪「食だより」

アレルギー

アレルゲン除去による栄養対策レシピ~動物性たんぱく質除去 カレードリア~

更新日:2023/02/13

食物によるアレルギー疾患を持つ方は年々増加傾向にあり、それにともなってアレルゲン除去食なども注目を集めていますね。
このシリーズでは、アレルゲン除去による栄養対策として、簡単に出来るレシピをご紹介します。
今回は、動物性たんぱく質を使わずに作るレシピです。

【食物アレルギーとは】

食物アレルギーは、特定の食物を食べることによって免疫システムが過敏に反応する現象です。
原因となるアレルゲンは食物に含まれるたんぱく質で、消化吸収されると、血中でIgE抗体(免疫グロブリンE)というたんぱく質が作られます。
再び同じ食物が体内に入ると、IgE抗体が過敏に反応し、アレルギー症状として現れます。

【食物アレルギーかなと思ったら】

起こりやすい症状としては、「皮膚症状」、「呼吸器症状」、「粘膜症状」、「消化器症状」が挙げられます。
反応がとても強く出ると、アナフィラキシーを起こし、アナフィラキシーショックなどの命に関わるショック症状を起こすことがあります。
ほとんどは食べた直後~2時間くらいで発症しますが、摂取後6~8時間後や、1~2日経って症状が現れる場合もあります。
また一見すると無関係に見える、頭痛や血圧低下・不整脈の症状が出ることもありますので、違和感を覚えたら、自己判断はせず、速やかに専門医に相談してください。
特に年齢の低い子どもは自分の状態をうまく伝えることが出来ないので、初めて食べる食材のほか、体調を崩しているときの食事後などはいつも以上に気にかけてあげましょう。

【キーマカレー風ドリア】

食肉の代用として注目されている大豆ミートに、日本に昔からある高野豆腐を合わせました。
キーマカレー風にし、スパイシーで食べやすい味に仕上げています。

<材料(3~4人分)> 調理時間:60分
大豆ミート(ミンチタイプ)・・100g
高野豆腐・・1個
オリーブオイル・・大さじ1
にんにく(みじん切り)・・1/2かけ分
玉ねぎ(みじん切り)・・1/2個分
にんじん(みじん切り)・・1/3本分
セロリ(みじん切り)・・1/2本分
トマト(ざく切り)・・1個分
カレー粉・・大さじ1
A塩・・小さじ1/3
A砂糖・・小さじ1
Aしょうゆ・・小さじ1
Aトマトケチャップ・・大さじ2
A水・・200ml
ローリエ(あれば)・・小1枚程度
塩・こしょう・・各適量
ごはん・・お茶碗3~4杯分
植物由来のチーズ・・適量
パセリ(みじん切り)・・適量

<作り方>

1.高野豆腐はたっぷりの熱湯に入れて、粗熱が取れるくらいまでそのままおき、十分やわらかくなったら水気をしっかりとしぼり、泡立て器などで細かくつぶす。

2.フライパンにオリーブオイル・にんにくを入れて弱火でじっくり加熱し、火が通ってきたら、玉ねぎ・にんじん・セロリを加えてさらに炒める。
トマトを加えて水分を飛ばしながら炒め、大豆ミート・(1)・カレー粉を加えてしっかり炒める。

3.A・ローリエを加え、10~15分、ときどき混ぜながら弱火でじっくりと煮、塩・こしょうで味を調える。(出来上がったら、ローリエは取り除く。)

4.耐熱容器にごはんを入れ、植物性チーズを薄く散らす。
(3)をかけて上から植物性チーズを散らし、オーブントースターなどで焼き色をつけ、仕上げにパセリを振る。

<ポイント>
・大豆ミートは使いやすい水煮状になっているタイプを使用しています。
・乾燥の大豆ミートを使う場合は、50g程度を水で戻した後に茹でて使ってください。

今回は動物性たんぱく質にアレルギーをお持ちの方向けのレシピですが、作る際は、ご自分がお持ちのアレルギーに該当する食材が使われていないか確認し、ある場合は違う食材に置き換えたり、抜いて作ってください。

【大豆ミート】

大豆ミートは、動物性のたんぱく質を摂らない方向けに開発された植物由来のたんぱく質を摂取することが出来る商品です。
ヴィーガンやベジタリアンの方だけでなく、動物性のたんぱく質にアレルギーを持つ方や、ヘルシーな食事をしたい方など、さまざまなニーズに応えることが出来る商品として、注目されています。
肉や魚と比べて保存性もよいので、常備しておくといざというときに使えて便利です。

いかがでしたか。
近年はアレルギーに対する理解が深まり、アレルギーを持っていない人と一緒に楽しめるようなレシピもたくさん出ていますので、いろいろと試してみてくださいね。

Text byさゆり/食育インストラクター