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たべて元気♪「食だより」

健康づくり

胃もたれがする…。そんな時にはどんな食事がおすすめ?

更新日:2022/11/25

「なんだか胃もたれがして、むかむかする。その上、食欲もない…」と感じた経験、ありませんか?
今回は、不快な胃もたれの原因や予防法をご紹介します!

【「胃がもたれる」ってどういう状態?】

胃の運動は自律神経によりコントロールされていますが、何らかの要因でうまく動かないと胃の内容物がなかなか十二指腸へ送られず、胃の中にとどまってしまいます。
その結果、胃が重く感じる、むかつくなどの不快感がある症状が現れます。これが、「胃もたれ」です。

【胃もたれの原因ってなんだろう?】

●食べ過ぎやお酒の飲み過ぎ、刺激の強い食べ物のとり過ぎ
暴飲暴食をしたり、消化しにくいものを食べると、消化不良になり胃もたれが起こることがあります。
とくに脂っこいものは胃から十二指腸への排出が遅いので、胃もたれを起こしやすくなります。
また、アルコールやタバコなどのし好品、香辛料、酸味の強い食品、炭酸飲料のとり過ぎも胃もたれの原因になるので注意しましょう。

●夜遅い時間の食事
連日の夜遅い食事は慢性的な胃の機能不全へと繋がり、体にとって悪影響です。
夕食は消化のよいものを、遅くとも寝る2時間前には食べ終えるようにし、なおかつ腹八分目を心掛けましょう。

●ストレスによる自律神経の乱れ
ストレスを受け続けると胃や十二指腸の働きをコントロールしている自律神経が乱れ、胃から十二指腸への排出の役割を果たすぜん動運動に異常をきたすことがあります。
それにより、排出機能が低下して胃もたれを引き起こします。

このほかにも、体質や加齢による胃の働きの低下や、胃の粘膜を傷つけるヘリコバクターピロリ菌が原因の場合もあります。

【胃がもたれているときに気をつけたい食事のポイント】

胃がもたれているときは、その不快感から食欲もなくなり、欠食してしまうという方も少なくないのでは?
確かに無理して食べなければいけないという訳ではありません。
しかし、欠食などにより長時間に渡って空腹状態でいると胃液の酸度が高くなり、胃の粘膜に障害を起こしやすくなるので注意が必要です。

食べるときは、以下のポイントに気を付けましょう☆

●胃に優しい食べ物を食べる
食道や胃を通過しやすい食品を選びましょう。
たんぱく質は胃から分泌される消化酵素によって速やかに分解され小腸へと送られるので、胃にとどまりにくいという特徴があります。
つまり、胃酸の分泌時間が短くなり、胃にかける負担も小さいということです。
液体状だとより効果が大きいので、牛乳やヨーグルト、豆乳などがおすすめです。そのほか、お粥、うどん、豆腐なども消化しやすく、胃への負担は小さいです。
食べやすい食品を選んで食べて、胃の機能が自然に回復するのを待ちましょう。

●よく噛んでゆっくり食べる
食品を噛み砕いてから飲み込むことで、胃腸への負担が軽くなり、胃腸の働きを正常に保ってくれます。
また、早食いは胃に負担がかかるので、ゆっくり時間をかけて食べるよう心掛けましょう。

【もし、胃もたれが起こってしまったら…】

気をつけていても胃もたれが起こってしまった場合は、上記でご紹介したポイントのほかに、以下の行動で症状の緩和が期待できるかもしれません。

それがこちら!

●消化を促進する酵素を含む大根や胃粘膜を修復するキャベツなどを生食する
●胃の内容物が十二指腸に流れやすくなるよう、右側を下にして横向きに寝る
●胃の働きを調節している副交感神経を優位に働かせるため、ぬるめのお湯につかってゆったりとリラックスする

ただし、胃もたれが慢性化している場合は、胃潰瘍などの疾患が隠れている可能性もあるので、早めに内科や消化器科を受診するようにしてください!

胃もたれは、いわば「胃からの警告信号」です!
その信号をなるべく出さないよう、胃に優しい食生活を心掛けましょう☆

Text byろい/食育インストラクター