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たべて元気♪「食だより」

SDGs

リボベジに挑戦!~人参編~

更新日:2024/04/03

突然ですが、皆さんはリボベジという言葉を聞いたことはありますか?
普段は捨ててしまう野菜の根やヘタ部分を使って再生栽培を行うリボベジ。
今回はそんなリボベジについてお話したいと思います。

【リボベジって何?】

リボベジとは「リボーンベジタブル(Reborn vegetable)」の略で、再生栽培を意味します。
普段切り落としてしまう野菜の根やヘタの部分を水につけて、再び野菜を育てる方法です。
基本的に実ではなく、葉や茎の部分を育てるところが特徴です。

【リボベジのメリット】

●お財布に優しい
リボベジ最大のメリットはお財布に優しいことです。
豆苗やねぎなど数回収穫できる品種を選べば購入する頻度が減るため、節約になります。
また、少量使いたいという場合も、再生栽培であれば必要な量だけ収穫できます。

●初めての方でも気軽にできる
育てる品種により多少異なりますが、再生栽培に必要なものは・・・

・野菜や果物の種やヘタ
・水
・保存容器やグラスなどお好みの入れ物

この3種類があればできるので、簡単です!

●食品ロス解決に貢献
近年耳にする機会が増えた食品ロスは、家庭でも多く発生しており削減が求められています。
再生栽培は捨てられてしまうヘタや種を活用するので、食品ロスを削減できます。

●食育につながる
お子さんと一緒に育てれば、食物の知識をはぐくむ「食育」になります。
野菜が育つ様子を実際に見ることで野菜に愛着が生まれ、食に興味を持つきっかけにもなりますよ。

【リボベジを行うときの注意点】

●使う根やヘタは大きめにカットする
リボベジに使用する根やヘタはやや大きめにカットしましょう。
必要な養分を残しておくことが、元気に育てるためのポイントです。
根は3~4cm、ヘタは2~3cmくらいを目安に残しておきましょう。

●水分量に注意が必要
水が多すぎると、カビが生えたり気温が高い夏は腐ったりするので、注意が必要です。
切り口や根、容器にヌメリが発生している場合は、水を交換するときに洗い流しましょう。

●直射日光は避ける
レースカーテン越しの窓際など、直射日光があたらない明るい場所がおすすめです。
夏は日あたりがよすぎると、水の温度が上がって傷む原因になるので、置き場所には注意しましょう。

【人参のリボベジに挑戦!】

<やり方>

1.2~5cmくらいの厚みでカットした人参のヘタを容器に入れる。

2.切り口がつかる程度の水を入れ、日あたりのよい場所に置く。

3.翌日以降、毎日水を交換し、(2)を繰り返す。

1週間ほどで葉がニョキニョキと生え、収穫することができました。

人参の葉は香りがあるのでパセリの代用として大活躍します。量があればスープやかき揚げの具材にも出来ます。

【人参の葉のかき揚げ】

<材料> 調理時間:30分

人参の葉・・10g
人参・・1/4本
玉ねぎ・・1/4個
桜えび(乾燥)・・大さじ1
冷水・・大さじ4
薄力粉・・大さじ4
薄力粉(下粉)・・適量
揚げ油・・適量
塩・・適量

<作り方>

1.人参の葉は3cm長さに切る。
人参は4cm長さの千切り、玉ねぎは薄切りにする。

2.ボウルに冷水を入れ、薄力粉を加えて菜箸でさっくりと混ぜる。

3.別のボウルに(1)・桜えび・薄力粉(下粉)を入れ、粉を全体にまぶす。
(2)を加え、サッと混ぜる。

4.180℃の揚げ油に(3)を食べやすいサイズにして入れ、火が通るまで揚げる。
塩や天つゆでいただく。

いかがでしたか?
節約や食品ロス解決の貢献にもつながるリボベジ。
お手軽に始められるので、ぜひ試してみて下さいね♪

Text by あお/食育インストラクター