更新日:2023/11/24
サバの味噌煮や干物、缶詰などさまざまな用途があるサバ。今回はそんなサバについてのお話です。
サバは大きく分けて「マサバ」、「ゴマサバ」、「タイセイヨウサバ」の3種類で、日本で獲れるのは「マサバ」と「ゴマサバ」の2種類です。
●マサバ体長50㎝程度まで成長し体は細長く、目が大きいです。ゴマサバに似ていますが、断面がやや平たいのが特徴です。
●ゴマサバゴマサバはマサバよりもやや小ぶりで体が丸く腹側にゴマのような斑点があるのが名前の由来です。サバ節の原料になっているもののほとんどがゴマサバです。
●タイセイヨウサバタイセイヨウサバは「ノルウェーサバ」とも呼ばれており、背中にくっきりとした「くの字」のような模様があるのが特徴です。スーパーでよく見かけるもので、冷凍フィレ・干物・総菜などになり流通しています。
サバは独特のにおいが気になるという方も多いと思います。そんなときはさっと湯通ししたり(霜降り)、生姜や酒、味噌などを使うと気にならなくなるので、試してみて下さいね。
都合のよいように数をごまかすことを「さばを読む」といいますが、なぜサバが使われているのでしょうか?サバは「サバの生き腐れ」といわれるほど、急激に鮮度が落ちやすい魚です。サバに限らず、サンマやイワシ、アジなどの青魚は自身が持つ消化酵素がほかの魚よりも強く、死ぬと自身の消化酵素により早々に傷んでしまいます。そのため昔は、諸説ありますが大量のサバを痛まないように急いで数えて、数をごまかしたことから「さばを読む」というようになりました。今では冷凍技術が発達していつでもおいしいサバが食べられます♪
●さばずし(京都)塩・酢でしめたサバを、棒状にしたすし飯の上にのせて竹の皮に包み重しで押した寿司です。
●さばぬた(福井)酢でしめたサバの皮をはいで1cm幅に切り、ねぎを2cm長さのぶつ切りにして、からしや味噌で味をつけたものです。にら・生姜などの香味野菜やこんにゃく・いりごまなども使われます。ちなみに「ぬた」とは、魚介類やねぎなどの野菜を、酢味噌で和えた料理のことです。
●ゴマサバ(福岡)品種名ではなく、薄く切ったサバの刺身にごま・しょうゆ(九州の甘口のしょうゆ)・みりんを加えて和えたものです。福岡県のソウルフードといっても過言ではないほどとても人気です。
●目が澄んでいるか鮮度が落ちていくのにしたがって、目の中が白っぽく濁っていきます。目玉がみずみずしく黒く澄んでいて盛り上がっているものが、より新鮮なサバです。
●体にハリがあるか鮮度が落ちたサバは全体的にぶよっとやわらかい手触りとなります。触ったときにややかたく、腹の部分も弾力があるものを選びましょう。
<切り身の場合>・皮がピンと張っていてシワが寄っていない・身が全体的にふっくらとしていて黒ずんでいない
●DHA(ドコサヘキサエン酸)サバやアジなどの青魚に多く含まれている体内で合成できない不飽和脂肪酸のひとつです。動脈硬化の予防改善、中性脂肪の値を下げるなどの効果があります。また、脳の神経細胞の情報伝達をスムーズにする働きがあり、認知機能や行動能力にも好影響をもたらします。
●EPA(エイコサペンタエン酸)DHA同様、体内で合成できない不飽和脂肪酸のひとつです。血液をサラサラにし、動脈硬化・高血圧・心筋梗塞などの症状の予防と改善に効果を発揮します。また血中の中性脂肪を減らし、血栓ができるのを防ぐ働きがあります。
●鉄分鉄は赤血球の材料になり、全身に酸素を運ぶ働きがあるミネラルです。貧血防止の働きがあります。
いかがでしたか?栄養たっぷりのサバを食べて元気に過ごしましょう!
Text by あお/食育インストラクター
サバの味噌煮や干物、缶詰などさまざまな用途があるサバ。
今回はそんなサバについてのお話です。
【サバの種類】
サバは大きく分けて「マサバ」、「ゴマサバ」、「タイセイヨウサバ」の3種類で、日本で獲れるのは「マサバ」と「ゴマサバ」の2種類です。
●マサバ
体長50㎝程度まで成長し体は細長く、目が大きいです。
ゴマサバに似ていますが、断面がやや平たいのが特徴です。
●ゴマサバ
ゴマサバはマサバよりもやや小ぶりで体が丸く腹側にゴマのような斑点があるのが名前の由来です。
サバ節の原料になっているもののほとんどがゴマサバです。
●タイセイヨウサバ
タイセイヨウサバは「ノルウェーサバ」とも呼ばれており、背中にくっきりとした「くの字」のような模様があるのが特徴です。
スーパーでよく見かけるもので、冷凍フィレ・干物・総菜などになり流通しています。
【サバの臭みの取り方】
サバは独特のにおいが気になるという方も多いと思います。
そんなときはさっと湯通ししたり(霜降り)、生姜や酒、味噌などを使うと気にならなくなるので、試してみて下さいね。
【「さばを読む」はここから】
都合のよいように数をごまかすことを「さばを読む」といいますが、なぜサバが使われているのでしょうか?
サバは「サバの生き腐れ」といわれるほど、急激に鮮度が落ちやすい魚です。
サバに限らず、サンマやイワシ、アジなどの青魚は自身が持つ消化酵素がほかの魚よりも強く、死ぬと自身の消化酵素により早々に傷んでしまいます。
そのため昔は、諸説ありますが大量のサバを痛まないように急いで数えて、数をごまかしたことから「さばを読む」というようになりました。
今では冷凍技術が発達していつでもおいしいサバが食べられます♪
【サバを使った郷土料理】
●さばずし(京都)
塩・酢でしめたサバを、棒状にしたすし飯の上にのせて竹の皮に包み重しで押した寿司です。
●さばぬた(福井)
酢でしめたサバの皮をはいで1cm幅に切り、ねぎを2cm長さのぶつ切りにして、からしや味噌で味をつけたものです。
にら・生姜などの香味野菜やこんにゃく・いりごまなども使われます。
ちなみに「ぬた」とは、魚介類やねぎなどの野菜を、酢味噌で和えた料理のことです。
●ゴマサバ(福岡)
品種名ではなく、薄く切ったサバの刺身にごま・しょうゆ(九州の甘口のしょうゆ)・みりんを加えて和えたものです。
福岡県のソウルフードといっても過言ではないほどとても人気です。
【美味しいサバの選び方】
●目が澄んでいるか
鮮度が落ちていくのにしたがって、目の中が白っぽく濁っていきます。
目玉がみずみずしく黒く澄んでいて盛り上がっているものが、より新鮮なサバです。
●体にハリがあるか
鮮度が落ちたサバは全体的にぶよっとやわらかい手触りとなります。
触ったときにややかたく、腹の部分も弾力があるものを選びましょう。
<切り身の場合>
・皮がピンと張っていてシワが寄っていない
・身が全体的にふっくらとしていて黒ずんでいない
【気になる栄養】
●DHA(ドコサヘキサエン酸)
サバやアジなどの青魚に多く含まれている体内で合成できない不飽和脂肪酸のひとつです。
動脈硬化の予防改善、中性脂肪の値を下げるなどの効果があります。
また、脳の神経細胞の情報伝達をスムーズにする働きがあり、認知機能や行動能力にも好影響をもたらします。
●EPA(エイコサペンタエン酸)
DHA同様、体内で合成できない不飽和脂肪酸のひとつです。
血液をサラサラにし、動脈硬化・高血圧・心筋梗塞などの症状の予防と改善に効果を発揮します。
また血中の中性脂肪を減らし、血栓ができるのを防ぐ働きがあります。
●鉄分
鉄は赤血球の材料になり、全身に酸素を運ぶ働きがあるミネラルです。貧血防止の働きがあります。
いかがでしたか?
栄養たっぷりのサバを食べて元気に過ごしましょう!
Text by あお/食育インストラクター