更新日:2024/03/06
近年、健康志向の高まりにより、「カロリーゼロ」や「低カロリー」、「カロリー〇%カット」「糖質ゼロ」などさまざまな表示を目にするようになりました。ダイエット中や体形維持のために、これらの表示の商品を選んでいる方も多いかもしれませんね。ところで「カロリーゼロ」や「糖質ゼロ」は本当に「0」なのでしょうか?
「ゼロ」と表示されていても実際は微量に含む場合があります。表示の違いについて以下にまとめてみました。
●「カロリーゼロ」「カロリーなし」「ノンカロリー」など食品100g(飲料100ml)あたり5kcal未満で表示できる
●「カロリーオフ」「低カロリー」「カロリー控えめ」など100gあたり40kcal(100mlあたり20kcal以下)未満で表示できる
●「カロリー〇%カット」「カロリー〇%減」など比較対象食品と比べて食品100gあたり40kcal(飲料100mlあたり20cal)以上の低減かつ、25%以上低減されている場合に表示できる
※東京都「栄養成分表示ハンドブック食品表示に基づく栄養表示の方法など」参照
1日に大量に食べたり飲んだりすれば、その分摂取カロリーは増えるので、いくら食べても飲んだりしても太らないというわけではないので注意しましょう。
「糖質」とは、「炭水化物-食物繊維=糖質」で、糖類とは、糖質の中の単糖類と二糖類の総称です。糖質は、身体や脳のエネルギー源となり、人が生きていくためには欠かせない栄養素です。ほかの栄養素同様、摂りすぎはよくありませんが、不足することで疲れやすくなったり、集中力が続かなくなってしまったりなど体に悪影響を及ぼすこともあるため、注意しましょう。
●「糖質ゼロ」糖類、多糖類、糖アルコールなどを含んでいないものを指します。食品100g(100ml)あたり糖質0.5g未満であれば「糖質ゼロ」「糖分ゼロ」「無糖」と表示ができます。
●「糖類ゼロ」単糖類、二糖類を含まないものを指します。
●「糖質オフ」「糖分カット」「微糖」「低糖」など食品100gあたり糖質が5kcal(清涼飲料水などについては100mlあたり糖質2.5g)未満であれば表示できます。
これらの商品に甘味を感じるのは、砂糖の代替品として天然甘味料や人工甘味料が使われているからです。天然甘味料とは、ステビアや甘草、羅漢果などの甘味成分を抽出したもので、人工甘味料は、科学的に合成されて作られ、砂糖の数百倍の甘味度を持ちます。人工甘味料は主に、合成甘味料(アスパルテーム、サッカリンなど)、糖アルコール(キシリトールなど)です。
人工甘味料というと、「体に悪いイメージ」を持っている方も多いかと思います。確かに、ダイエットや生活習慣病の予防・改善の効果が期待される一方で、習慣的な人工甘味料の使用は、味覚や腸内細菌が変化し、糖代謝に悪影響を及ぼしている可能性があると言われています。砂糖か人工甘味料かどちらがいいかは、生活習慣や健康状態などの背景により、評価が異なるため、メリット・デメリットを知った上で、良くも悪くも過信することなく上手に利用することが大切です。
いかがでしたか?カロリーゼロや糖質ゼロは、必ずしも「0」ではありませんが、通常の食品に比べ、カロリー・糖質が抑えられることは事実です。しかし、カロリーが低いからと言って摂りすぎてしまったら意味がありません。これらの商品を適度に利用しつつ、バランスのよい食生活を心がけましょう。
Text by くまこ/食育インストラクター
近年、健康志向の高まりにより、「カロリーゼロ」や「低カロリー」、「カロリー〇%カット」「糖質ゼロ」などさまざまな表示を目にするようになりました。
ダイエット中や体形維持のために、これらの表示の商品を選んでいる方も多いかもしれませんね。
ところで「カロリーゼロ」や「糖質ゼロ」は本当に「0」なのでしょうか?
【実はゼロではない!?】
「ゼロ」と表示されていても実際は微量に含む場合があります。
表示の違いについて以下にまとめてみました。
●「カロリーゼロ」「カロリーなし」「ノンカロリー」など
食品100g(飲料100ml)あたり5kcal未満で表示できる
●「カロリーオフ」「低カロリー」「カロリー控えめ」など
100gあたり40kcal(100mlあたり20kcal以下)未満で表示できる
●「カロリー〇%カット」「カロリー〇%減」など
比較対象食品と比べて食品100gあたり40kcal(飲料100mlあたり20cal)以上の低減かつ、25%以上低減されている場合に表示できる
※東京都「栄養成分表示ハンドブック食品表示に基づく栄養表示の方法など」参照
1日に大量に食べたり飲んだりすれば、その分摂取カロリーは増えるので、いくら食べても飲んだりしても太らないというわけではないので注意しましょう。
【糖質の場合は?】
「糖質」とは、「炭水化物-食物繊維=糖質」で、糖類とは、糖質の中の単糖類と二糖類の総称です。
糖質は、身体や脳のエネルギー源となり、人が生きていくためには欠かせない栄養素です。
ほかの栄養素同様、摂りすぎはよくありませんが、不足することで疲れやすくなったり、集中力が続かなくなってしまったりなど体に悪影響を及ぼすこともあるため、注意しましょう。
●「糖質ゼロ」
糖類、多糖類、糖アルコールなどを含んでいないものを指します。
食品100g(100ml)あたり糖質0.5g未満であれば「糖質ゼロ」「糖分ゼロ」「無糖」と表示ができます。
●「糖類ゼロ」
単糖類、二糖類を含まないものを指します。
●「糖質オフ」「糖分カット」「微糖」「低糖」など
食品100gあたり糖質が5kcal(清涼飲料水などについては100mlあたり糖質2.5g)未満であれば表示できます。
これらの商品に甘味を感じるのは、砂糖の代替品として天然甘味料や人工甘味料が使われているからです。
天然甘味料とは、ステビアや甘草、羅漢果などの甘味成分を抽出したもので、人工甘味料は、科学的に合成されて作られ、砂糖の数百倍の甘味度を持ちます。
人工甘味料は主に、合成甘味料(アスパルテーム、サッカリンなど)、糖アルコール(キシリトールなど)です。
人工甘味料というと、「体に悪いイメージ」を持っている方も多いかと思います。
確かに、ダイエットや生活習慣病の予防・改善の効果が期待される一方で、習慣的な人工甘味料の使用は、味覚や腸内細菌が変化し、糖代謝に悪影響を及ぼしている可能性があると言われています。
砂糖か人工甘味料かどちらがいいかは、生活習慣や健康状態などの背景により、評価が異なるため、メリット・デメリットを知った上で、良くも悪くも過信することなく上手に利用することが大切です。
いかがでしたか?
カロリーゼロや糖質ゼロは、必ずしも「0」ではありませんが、通常の食品に比べ、カロリー・糖質が抑えられることは事実です。
しかし、カロリーが低いからと言って摂りすぎてしまったら意味がありません。
これらの商品を適度に利用しつつ、バランスのよい食生活を心がけましょう。
Text by くまこ/食育インストラクター