更新日:2026/02/20
お祝いごとに欠かせない魚と言えば…そう!「鯛」です!フワッとやわらかな身がおいしい魚ですが、なぜおめでたいシーンで食べられているのかご存知ですか?今回は、その理由や鯛の魅力を深掘りしていきます!
一般的に「鯛」と言えば、「真鯛」を指します。古くから「魚の王」と讃えられ、祝いごとには欠かせない存在とされてきました。天然物の旬は、春先に婚姻色(繁殖期に現れる体色。オス→黒ずんだ色、メス→桜色)を帯びるころと言われますが、これは産卵期に入り漁獲量が増えるためです。鯛本来のおいしさが際立つのは「秋」。特にこの季節はエビやカニなどを食べ、身が締まり脂ものった身質になり、体色も赤味を増すことから紅葉の季節に重ね、『紅葉鯛』と呼ばれています。近年は市場の約8割が養殖物。生きたままの出荷も多く、脂ののった濃厚な味わいが特徴です。
縄文時代の遺跡から真鯛や黒鯛の骨が出土しており、相当古くから食べていたと考えられます。特に青森県の三内丸山遺跡から出土したものは骨がバラバラになっていないことから、鋭利な刃物を使って今で言う「三枚おろし」をしたものと考えられています。文献に鯛の名前が出現するのは約1300年前に編纂された万葉集ですが、同時代の古事記にも鯛に関する記述があり、古代から日本人は鯛に親しんできたと言えます。
日本には「~鯛」という名の魚が300種類以上いると言われていますが、実は真鯛と同じタイ科の魚は「キダイ」「チダイ」「クロダイ」など13種にすぎません。金目鯛や甘鯛などは「アヤカリダイ」と言われ、鯛にあやかりたいということで命名されたものと思われています。
●金目鯛目が金色に光ることから名づけられた金目鯛。鯛とは別の仲間に属しますが、地方によっては「真鯛」の代わりに祝いごとの魚として使われています。脂がのったやわらかな身は煮つけに最適!深海魚のため手間や経費がかかり価格が高騰し、今や「真鯛」よりも値が張ることもあります。
●甘鯛これも鯛とは異なる別のアマダイ科の魚です。名前の通り甘味があり身がやわらかく、脂肪分が少ないので病中病後やご高齢の方にも適しています。関西では「グジ」と呼ばれ、かぶら蒸しや酒蒸し、昆布締め、西京漬けなど、特に京料理には欠かせない高級魚となっています。
鯛は健康な体をつくるのに不可欠なたんぱく質をはじめ、以下の栄養素を多く含んでいます。
●ビタミンDカルシウムの吸収や骨の成長を促進するほか、血中カルシウム濃度を調節する働きがあり、健康な骨を維持するために欠かせない栄養素です。
●ビタミンB12たんぱく質の合成やアミノ酸の代謝に関わる栄養素です。また、正常な赤血球の生成にも関与しています。
●ナイアシン500種以上の酵素の補酵素として、エネルギー産生や、糖質・脂質・たんぱく質の代謝、DNAの修復や合成など、さまざまな機能に関わっています。二日酔いの原因にもなる「アセトアルデヒド」を分解する酵素の補酵素として働くため、お酒をたくさん飲む人にはおすすめの栄養素です。
鯛は40年以上生きるほど寿命が長く、栄養価がほかの魚と比べても高いことや、紅白の体の色が縁起がよいとされています。また、七福神の1人である恵比寿様が鯛を持っていることや、「めでたい(鯛)」といった語呂合わせができることも理由だと言われています。子どもが生まれて100日目に行うお食い初めで、赤ちゃんに鯛を食べさせる真似をするのは、赤ちゃんが「一生食べることに困らないように」という願いが込められています。
いかがでしたか?鯛はクセのない味わいで、さまざまな食材と組み合わせることができます。例えば、柑橘類の酸味は鯛の味を引き立て、さっぱりとした風味をプラスします。そのほか、ハーブや香味野菜との相性もよく、味に深みが増します。皆さんもいろいろな調理法で、鯛を楽しんでみてくださいね。
Text by ろい/食育インストラクター
お祝いごとに欠かせない魚と言えば…そう!「鯛」です!
フワッとやわらかな身がおいしい魚ですが、なぜおめでたいシーンで食べられているのかご存知ですか?
今回は、その理由や鯛の魅力を深掘りしていきます!
【「鯛」ってどんな魚?】
一般的に「鯛」と言えば、「真鯛」を指します。
古くから「魚の王」と讃えられ、祝いごとには欠かせない存在とされてきました。
天然物の旬は、春先に婚姻色(繁殖期に現れる体色。オス→黒ずんだ色、メス→桜色)を帯びるころと言われますが、これは産卵期に入り漁獲量が増えるためです。
鯛本来のおいしさが際立つのは「秋」。
特にこの季節はエビやカニなどを食べ、身が締まり脂ものった身質になり、体色も赤味を増すことから紅葉の季節に重ね、『紅葉鯛』と呼ばれています。
近年は市場の約8割が養殖物。
生きたままの出荷も多く、脂ののった濃厚な味わいが特徴です。
【実は日本人とは付き合いが長い「鯛」】
縄文時代の遺跡から真鯛や黒鯛の骨が出土しており、相当古くから食べていたと考えられます。
特に青森県の三内丸山遺跡から出土したものは骨がバラバラになっていないことから、鋭利な刃物を使って今で言う「三枚おろし」をしたものと考えられています。
文献に鯛の名前が出現するのは約1300年前に編纂された万葉集ですが、同時代の古事記にも鯛に関する記述があり、古代から日本人は鯛に親しんできたと言えます。
【「金目鯛」や「甘鯛」は、実は鯛じゃない!?】
日本には「~鯛」という名の魚が300種類以上いると言われていますが、実は真鯛と同じタイ科の魚は「キダイ」「チダイ」「クロダイ」など13種にすぎません。
金目鯛や甘鯛などは「アヤカリダイ」と言われ、鯛にあやかりたいということで命名されたものと思われています。
●金目鯛
目が金色に光ることから名づけられた金目鯛。
鯛とは別の仲間に属しますが、地方によっては「真鯛」の代わりに祝いごとの魚として使われています。
脂がのったやわらかな身は煮つけに最適!
深海魚のため手間や経費がかかり価格が高騰し、今や「真鯛」よりも値が張ることもあります。
●甘鯛
これも鯛とは異なる別のアマダイ科の魚です。
名前の通り甘味があり身がやわらかく、脂肪分が少ないので病中病後やご高齢の方にも適しています。
関西では「グジ」と呼ばれ、かぶら蒸しや酒蒸し、昆布締め、西京漬けなど、特に京料理には欠かせない高級魚となっています。
【鯛にはどんな栄養があるの?】
鯛は健康な体をつくるのに不可欠なたんぱく質をはじめ、以下の栄養素を多く含んでいます。
●ビタミンD
カルシウムの吸収や骨の成長を促進するほか、血中カルシウム濃度を調節する働きがあり、健康な骨を維持するために欠かせない栄養素です。
●ビタミンB12
たんぱく質の合成やアミノ酸の代謝に関わる栄養素です。
また、正常な赤血球の生成にも関与しています。
●ナイアシン
500種以上の酵素の補酵素として、エネルギー産生や、糖質・脂質・たんぱく質の代謝、DNAの修復や合成など、さまざまな機能に関わっています。
二日酔いの原因にもなる「アセトアルデヒド」を分解する酵素の補酵素として働くため、お酒をたくさん飲む人にはおすすめの栄養素です。
【鯛がお祝いごとで食べられる理由】
鯛は40年以上生きるほど寿命が長く、栄養価がほかの魚と比べても高いことや、紅白の体の色が縁起がよいとされています。
また、七福神の1人である恵比寿様が鯛を持っていることや、「めでたい(鯛)」といった語呂合わせができることも理由だと言われています。
子どもが生まれて100日目に行うお食い初めで、赤ちゃんに鯛を食べさせる真似をするのは、赤ちゃんが「一生食べることに困らないように」という願いが込められています。
いかがでしたか?
鯛はクセのない味わいで、さまざまな食材と組み合わせることができます。
例えば、柑橘類の酸味は鯛の味を引き立て、さっぱりとした風味をプラスします。
そのほか、ハーブや香味野菜との相性もよく、味に深みが増します。
皆さんもいろいろな調理法で、鯛を楽しんでみてくださいね。
Text by ろい/食育インストラクター