image
image
image
image

たべて元気♪「食だより」

食材・料理

こたつのお供☆みかんの秘密

更新日:2024/01/19

寒い季節にコタツとともに常備しておきたい果物のみかん。
今回はそんなみかんについてスポットをあてていきたいと思います。

【みかんとは?】

原産国がインドや中国の果物で、みかんにはさまざまな品種があります。
でも私たちが普段みかんと呼んで食べているのは、「温州みかん」のことです。
皮が薄くてむきやすく、甘味と酸味のバランスがよいのが特徴です。
温州みかんは鹿児島県が原産で産地や時期によってさまざまなブランド名が存在します。

【みかんを食べたら手が黄色に!?】

みかんを食べ始めると止まらなくなって手が黄色くなっていることはありませんか?
これは「柑皮症(かんぴしょう)」という現象で、みかんなどの柑橘類に含まれるカロテンという色素が体内に蓄積することにより起こります。
「症」とついているので病気と思われるかもしれませんが、健康に害のある症状ではありません。
でも、カロテンの摂り過ぎの証拠なので、食べすぎには気をつけましょう。

【薄皮はむき過ぎないで!】

みかんを食べるとき口あたりが悪く、ついつい筋や薄皮を取り除いてしまいますよね?
でもその筋や薄皮にも、驚くべき栄養があるんです!
みかんの筋や薄皮には「ペクチン」という食物繊維が含まれています。
ペクチンはコレステロールの吸収を抑制・血糖値の急な上昇防止・整腸作用効果などがあります。
また、「ヘスペリジン」というポリフェノールの一種が豊富に含まれています。
これは、血圧上昇を抑制・血管の老化を予防するなどの効果があります。
普段何気なく食べているみかんですが、筋や薄皮を取って食べていた方も、取らずにそのまま食べてみてはいかがでしょうか?

【みかんを甘くする方法】

買ってきたみかんが酸っぱくて、甘くないみかんにあたることがありますよね。
そんな酸っぱいみかんを甘くする簡単な方法を紹介します。

●揉む
一番手軽なやり方です。
みかんが酸っぱくしているのはクエン酸です。
揉むことでみかんは温まり、クエン酸が消費されて酸っぱい成分がなくなります。
できれば、揉んだあと2~3時間放置してから食べるようにすると、甘さを実感できます。

●お湯につける
お湯につける場合は、甘くしたいみかんを40℃前後のお湯に10~15分ほどつけておきます。
お湯の中で浮いてしまわないようにふたやお皿などを重石として使いましょう。

●焼く
みかんをお湯で洗い、水気を切ってから焦げ目がつくまでこんがり焼きます。
皮に守られているので、中身が焦げてしまうことはありません。
様子を見ながら、じっくりと焼きましょう。

【おいしいみかんの選び方】

・色の濃いもの
・皮の表面のキメが細かくなめらかなもの
・ヘタの切り口が濃い緑色のもの
・重量感があるもの

これらのポイントをおさえておいしいみかんを選びましょう!

いかがでしたか?
おいしいみかんを食べて、寒い冬を乗り切りましょう!

Text by あお/食育インストラクター