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たべて元気♪「食だより」

食材・料理

そら豆のおいしい季節がやってきた ~そら豆について知ろう~

更新日:2024/05/10

焼いたりゆでたりして食べられることが多く、ホックリとした味わいのそら豆。
今回はそんなそら豆についてのお話です。

【そら豆の名前の由来】

そら豆の名前の由来は、さやが空に向かって伸びていることに由来しています。
また、さやの形が蚕に似ていることや、蚕が繭を作る時期においしくなることから「蚕豆(さんとう)」と書いて「そらまめ」と読むこともあります。
熟す前の黄緑色のものは野菜として店頭に並び、塩ゆでにして食べるのがポピュラーな食べ方です。
完熟したそら豆は、乾燥させて使用することが多く、煮豆、おたふく豆などの材料に使われます。

【おいしいそら豆の選び方】

そら豆は4月~6月の初夏が旬の野菜です。
せっかく旬のそら豆を食べるなら、よりおいしいものを選びたいですよね。
そら豆は空気に触れると鮮度が落ちてしまうため、おいしいのは3日ほどといわれています。
よりよいそら豆を選ぶには、どうしたらよいのでしょうか?
まず、さやの緑色が鮮やかでツヤがあり、弾力のあるものを選びましょう。
また、さやがふっくらと膨らんで、豆の形がくっきりと見えるものや、さやの表面に産毛が残っているものも良品です。

【そら豆のおいしいゆで方】

先ほど、そら豆は鮮度が落ちやすいとお話ししました。
さやつきのものを購入し、その日のうちに食べるようにしましょう。
さやから出したそら豆を、塩、酒少々を入れたたっぷりの湯でゆでます。
酒によってそら豆の青臭さが抜けて、食べやすくなります。
ゆで時間は約2分です。
一度味見をして少しかたいなと思ったらもう少しゆでで時間をプラスしましょう。
でも、そら豆はゆですぎるとシワシワになってしまったり、食感がパサついてしまうので注意が必要です。
また、そら豆はさやから出すと水分の蒸発が激しく、すぐにかたくなるので、調理の直前に取り出しましょう。
もし、その日のうちに食べられない場合は、かためにゆでてから冷凍保存するのがおすすめですよ♪

【そら豆の気になる栄養】

そら豆にはたんぱく質やビタミンB1・B2・Cなどのほか、カリウム・鉄・銅などのミネラルも豊富に含まれています。
たんぱく質は、筋肉・臓器などの材料になります。
ビタミンは三大栄養素(糖質・脂質・たんぱく質)が体内でスムーズに働けるようにサポートし、ミネラルは身体の構成成分となり、体の機能維持・調整に欠かせない栄養素です。
また、薄皮はかたいので外して食べることが多いですが、血糖値の上昇を緩やかにする食物繊維が多く含まれているので、薄皮ごと利用できる天ぷらなどもおすすめです。
薄皮ごとじっくり焼くのもおいしさを引き出すシンプルな方法のひとつです。

【そら豆は焼いたり、ゆでたりだけじゃない!】

香川県讃岐地方の郷土料理で「しょうゆ豆」というものがあります。
このしょうゆ豆は、乾燥させたそら豆をこうばしく炒って、熱いうちにしょうゆ、砂糖と唐辛子混ぜた調味液につけ込んだものです。
煮豆とは食感は異なり、やや厚めの皮をかむと、口の中でポロと崩れるのが特徴です。
うどんと相性がよいです。
また、意外にも中国料理に欠かせない「豆板醤」の原料にもなっています。
そら豆に唐辛子や塩、麹などを加えて発酵させて作られます。

いかがでしたか?
そら豆について知っていただけたかと思います。
ぜひおいしいそら豆を食べて下さいね。

Text by あお/食育インストラクター