更新日:2026/02/13
さまざまな種類があり、日本だけでなく、世界中で愛されているチョコレート。2月14日はバレンタインデー。今回はチョコレートのお話です。
チョコレートの原料として知られる「カカオ」は、「テオブロマ カカオ リンネ」という学名を持っています。ギリシャ語で、テオは「神々」、ブロマは「食べ物」という意味です。栽培の起源であるメソアメリカ(現在のメキシコの南半分からグアテマラ、ベリーズ、エルサルバルドルとホンジュラスのあたりを指す)では、神々に捧げる特別な食べ物として大切にされてきました。カカオの木になる実は「カカオポッド」と呼ばれています。カカオポッドはラグビーボールのような形で、中には白くてヌルヌルとした果肉(パルプ)に包まれた「カカオ豆」が30~40粒ほど入っています。収穫後、パルプと一緒にカカオ豆を取り出し、バナナの葉や木箱などに入れて発酵させます。この発酵はチョコレート特有の香味をつけるのにとても重要な工程です。その後、乾燥をしてから消費国に輸出されます。
生産国からやってきたカカオ豆が私たちの知っているチョコレートになるまでには、たくさんの工程があります。
①原料の受け入れ
②選別(クリーナー)悪いカカオ豆や砂やゴミなどを取り除き、よい豆だけを選びます
③焙煎(ロースト)カカオ豆に100~140℃の熱を加え、特有の風味を引き出します
④分離カカオ豆を粗く砕き、「カカオニブ」を取り出します
⑤摩砕カカオニブを細かくすりつぶします※カカオニブには「ココアバター」が多く含まれているので、すりつぶすことによって粘度のあるペースト状の「カカオマス」になります
⑥混合カカオマスに砂糖、ココアバター、ミルクなどを混合します
⑦微細化複数のロールにかけて、舌触りのよいなめらかな状態にします
⑧精錬(コンチング)コンチェという機械で長時間練り上げますチョコレート製造特有の工程で、チョコレートの香りが生まれます
⑨調温(テンパリング)チョコレートの温度を調整し、ココアバターを安定した結晶にします
⑩充填チョコレートを型に流し込み、振動させて気泡を完全に除きます
⑪冷却冷却コンベアにのせて冷やしかためます
⑫型抜デモールダーという機械で型を裏返し、チョコレートをはがします
⑬検査・ラッピングアルミ箔やレーベル(食品を販売するときに添付が義務づけられているラベルのこと)で包装し、箱詰めします
【チョコレートの分類】
チョコレートの主原料である、「カカオマス」、「ココアバター」、「砂糖」、「乳製品」、「レシチン(乳化剤)や香料など」の配合により、3つに分けることができます。
■ダークチョコレートカカオマス、ココアバター、砂糖、レシチンや香料などで作られたチョコレートです。カカオマスが40%以上のものを指し、乳製品がほとんど入っていないので、カカオ特有の苦味と渋味、香りがあるのが特徴です。スイートチョコレートやビターチョコレートとも呼ばれています。カカオマスが70%以上のものは「高カカオチョコレート」と呼ばれ、さまざまな健康効果があることから注目されています。
■ミルクチョコレートカカオマス、ココアバター、砂糖、乳製品、レシチンや香料など、原材料に乳製品が入ったチョコレートのことを指します。ミルクチョコレートに使われている乳製品には、全粉乳や脱脂粉乳、クリームパウダーなどが使われています。乳製品が入っているので味がマイルドで、砂糖の甘みがチョコレートのおいしさを引き立ててくれます。
■ホワイトチョコレートココアバター、乳製品、砂糖、レシチンや香料などで作られたものです。カカオマスが入っていないので、ほかのチョコレートと異なり、クリーム色をしています。
このほか、天然のピンク色とベリーのような爽やかな酸味をもつ「ルビーチョコレート」やキャラメルのような香ばしさをもつ「ブロンドチョコレート」が海外のメーカーにより開発され、「第4のチョコレート」と呼ばれています。
2月14日は「バレンタインデー」。日本ではこの日に大切な人にチョコレートを贈りますよね?なぜ、この日にチョコレートを贈るようになったのか、ご存知ですか?バレンタインデーの起源は、ローマ時代。ローマ皇帝は兵士たちの結婚を禁じていましたが、ウァレンティヌス(ヴァレンタインとも)司祭は、若い恋人たちの願いを聞き、多くの兵士たちを結婚させました。しかし、そのことが皇帝の怒りをかい、司祭は処刑されてしまいました。その処刑された日が2月14日。この日にウァレンティヌス司祭の死を悼む行事が行われるようになり、それがいつしか愛の記念日になりました。バレンタインデー発祥の地であると言われるイタリアでは、「恋人たちの日」とも呼ばれ、恋人同士で贈り物を交換したり、食事をするのが主流のようです。日本では、女性から男性へチョコレートを贈るのが一般的です。戦後、日本の菓子メーカーがチョコレートのキャンペーンなどを行ったことが女性の心をとらえ、定着していきました。最近では、友チョコや自分チョコなど、さまざまな形でバレンタインデーが楽しまれています。
チョコレートは、おいしいだけでなく、生活習慣病やアレルギー予防、ストレス軽減など、嬉しい健康効果も期待できます。さまざまなチョコレートが店頭に並ぶ2月。自分へのごほうびとして楽しむのもよいですね。
Text by まち/食育インストラクター
さまざまな種類があり、日本だけでなく、世界中で愛されているチョコレート。
2月14日はバレンタインデー。
今回はチョコレートのお話です。
【「カカオ」って何?】
チョコレートの原料として知られる「カカオ」は、「テオブロマ カカオ リンネ」という学名を持っています。
ギリシャ語で、テオは「神々」、ブロマは「食べ物」という意味です。
栽培の起源であるメソアメリカ(現在のメキシコの南半分からグアテマラ、ベリーズ、エルサルバルドルとホンジュラスのあたりを指す)では、神々に捧げる特別な食べ物として大切にされてきました。
カカオの木になる実は「カカオポッド」と呼ばれています。
カカオポッドはラグビーボールのような形で、中には白くてヌルヌルとした果肉(パルプ)に包まれた「カカオ豆」が30~40粒ほど入っています。
収穫後、パルプと一緒にカカオ豆を取り出し、バナナの葉や木箱などに入れて発酵させます。
この発酵はチョコレート特有の香味をつけるのにとても重要な工程です。
その後、乾燥をしてから消費国に輸出されます。
【チョコレートができるまで】
生産国からやってきたカカオ豆が私たちの知っているチョコレートになるまでには、たくさんの工程があります。
①原料の受け入れ
②選別(クリーナー)
悪いカカオ豆や砂やゴミなどを取り除き、よい豆だけを選びます
③焙煎(ロースト)
カカオ豆に100~140℃の熱を加え、特有の風味を引き出します
④分離
カカオ豆を粗く砕き、「カカオニブ」を取り出します
⑤摩砕
カカオニブを細かくすりつぶします
※カカオニブには「ココアバター」が多く含まれているので、すりつぶすことによって粘度のあるペースト状の「カカオマス」になります
⑥混合
カカオマスに砂糖、ココアバター、ミルクなどを混合します
⑦微細化
複数のロールにかけて、舌触りのよいなめらかな状態にします
⑧精錬(コンチング)
コンチェという機械で長時間練り上げます
チョコレート製造特有の工程で、チョコレートの香りが生まれます
⑨調温(テンパリング)
チョコレートの温度を調整し、ココアバターを安定した結晶にします
⑩充填
チョコレートを型に流し込み、振動させて気泡を完全に除きます
⑪冷却
冷却コンベアにのせて冷やしかためます
⑫型抜
デモールダーという機械で型を裏返し、チョコレートをはがします
⑬検査・ラッピング
アルミ箔やレーベル(食品を販売するときに添付が義務づけられているラベルのこと)で包装し、箱詰めします
【チョコレートの分類】
チョコレートの主原料である、「カカオマス」、「ココアバター」、「砂糖」、「乳製品」、「レシチン(乳化剤)や香料など」の配合により、3つに分けることができます。
■ダークチョコレート
カカオマス、ココアバター、砂糖、レシチンや香料などで作られたチョコレートです。
カカオマスが40%以上のものを指し、乳製品がほとんど入っていないので、カカオ特有の苦味と渋味、香りがあるのが特徴です。
スイートチョコレートやビターチョコレートとも呼ばれています。カカオマスが70%以上のものは「高カカオチョコレート」と呼ばれ、さまざまな健康効果があることから注目されています。
■ミルクチョコレート
カカオマス、ココアバター、砂糖、乳製品、レシチンや香料など、原材料に乳製品が入ったチョコレートのことを指します。
ミルクチョコレートに使われている乳製品には、全粉乳や脱脂粉乳、クリームパウダーなどが使われています。
乳製品が入っているので味がマイルドで、砂糖の甘みがチョコレートのおいしさを引き立ててくれます。
■ホワイトチョコレート
ココアバター、乳製品、砂糖、レシチンや香料などで作られたものです。
カカオマスが入っていないので、ほかのチョコレートと異なり、クリーム色をしています。
このほか、天然のピンク色とベリーのような爽やかな酸味をもつ「ルビーチョコレート」やキャラメルのような香ばしさをもつ「ブロンドチョコレート」が海外のメーカーにより開発され、「第4のチョコレート」と呼ばれています。
【バレンタインデーのルーツ】
2月14日は「バレンタインデー」。
日本ではこの日に大切な人にチョコレートを贈りますよね?
なぜ、この日にチョコレートを贈るようになったのか、ご存知ですか?
バレンタインデーの起源は、ローマ時代。
ローマ皇帝は兵士たちの結婚を禁じていましたが、ウァレンティヌス(ヴァレンタインとも)司祭は、若い恋人たちの願いを聞き、多くの兵士たちを結婚させました。
しかし、そのことが皇帝の怒りをかい、司祭は処刑されてしまいました。
その処刑された日が2月14日。
この日にウァレンティヌス司祭の死を悼む行事が行われるようになり、それがいつしか愛の記念日になりました。
バレンタインデー発祥の地であると言われるイタリアでは、「恋人たちの日」とも呼ばれ、恋人同士で贈り物を交換したり、食事をするのが主流のようです。
日本では、女性から男性へチョコレートを贈るのが一般的です。
戦後、日本の菓子メーカーがチョコレートのキャンペーンなどを行ったことが女性の心をとらえ、定着していきました。
最近では、友チョコや自分チョコなど、さまざまな形でバレンタインデーが楽しまれています。
チョコレートは、おいしいだけでなく、生活習慣病やアレルギー予防、ストレス軽減など、嬉しい健康効果も期待できます。
さまざまなチョコレートが店頭に並ぶ2月。
自分へのごほうびとして楽しむのもよいですね。
Text by まち/食育インストラクター