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たべて元気♪「食だより」

食材・料理

ジューシーでとろける☆洋梨のおいしさ

更新日:2025/09/15

甘くて濃厚な香りが特徴の洋梨。
和梨とは、また違った魅力があります。
今回はそんな洋梨にスポットをあてていきたいと思います。

【梨の種類】

梨は「和梨」、「西洋梨」、「中国梨」の大きく3つに分けられます。

●和梨
形が丸くシャリシャリとした食感が特徴。
和梨の種類はとても多く、それらの梨はさらに赤梨、青梨の大きく2つに分けられます。
赤梨で人気の品種は幸水や豊水。青梨は二十世紀梨が代表的です。

●西洋梨
のちほどご説明します。

●中国梨
先端が細くお尻がひょうたんのような、西洋梨に似た形。
食感と味は和梨に近く、鴨梨(ヤーリー)が代表的な品種。
日本国内ではあまり普及していない品種です。

【西洋梨の種類】

洋梨といってもさまざまな品種があります。
ここでは、洋梨のなかでも有名な品種をご紹介します。

●ラ・フランス
ラ・フランスはフランスで「我が国を代表するにふさわしいフルーツである」と称賛されたことから名づけられた品種です。
日本には明治時代に伝わり、山形県で多く栽培されています。
ゴツゴツとした見た目ですが、豊かな香りととろける果肉が特徴です。

 ●ル・レクチェ
ル・レクチェはフランスで生まれた洋梨です。
明治時代に日本国内で最初に新潟県が栽培を始めました。
甘い香りとほどよい酸味があり、果皮が黄色いのが特徴です。

 ●バートレット
フランス生まれのラ・フランスやル・レクチェに対し、バートレットはイギリス原産の洋梨です。
缶詰用として加工されることが多い品種でもあります。
果肉はなめらかで、やや酸味が強いのが特徴です。

【洋梨の栄養】

●疲労回復に役立つアスパラギン酸
洋梨には、疲労回復のほか、皮膚の新陳代謝を促進し、保湿効果がある、アミノ酸の一種のアスパラギン酸が含まれています。

●整腸作用のある食物繊維
洋梨は和梨よりも食物繊維が豊富です。
これは、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があり、洋梨はどちらも含まれているからです。
水溶性食物繊維は体内でジェル状になり、消化管内をゆっくり移動します。
この特性により、食後の糖質の吸収が緩やかになり、血糖値の急上昇を防いでくれます。
また、便をやわらかくしたり、腸内細菌のエサとなり腸内環境を整える善玉菌を増やす働きもあります。
不溶性食物繊維は便のかさを増やして腸を刺激することで、スムーズな排泄が促され便秘予防につながります。

●むくみを予防するカリウム
カリウムは体内の余分な水分や塩分を体外に排出し、むくみ改善・高血圧予防効が期待できます。

【おいしい洋梨を選ぶポイント】

洋梨は品種によって特徴が異なるので選ぶポイントが変わってきます。
しかし、共通の選ぶポイントもあるのでご紹介します。

●皮の色が黄色いもの
多くの洋梨は食べごろになると皮が黄色くなります
未熟の洋梨は緑色ですが、熟すにつれてお尻側の方が黄色みを帯びてきます。
ただし、ラフランスのように熟してもあまり黄色くならないものもあります。
そんなときは、軸周りがやわらかくシワのあるものを選びましょう。
また、どの洋梨もやわらかすぎるのは熟しすぎです。
適度なかたさが残っていて、果皮に張りがあるものを選びましょう。

 ●ふっくらとして持ったときに重みがある
次は、洋梨の見た目と重さに注目しましょう。
洋梨のお尻の部分がふっくらとしていて、手に持ったときにずっしりと重みを感じるものがおいしい洋梨です。
同じくらいの大きさなら、迷わず重さを感じるものを選びましょう。

【生で食べるときはくし切りがおすすめ】

洋梨は上の軸の方よりも、下の方の甘味が強いため、リンゴのようにくし切りに切るのがおすすめです。

いかがでしたか?
和梨とはひとあじ違った食感の洋梨。
今回ご紹介できなかった種類もたくさんあります。
ぜひ食べ比べてみて下さい。

Text by あお/食育インストラクター