更新日:2025/12/10
私たちが住んでいる地球の資源には限りがあります。大切に使うことで、後世の人々が安心して暮らせる手助けが出来るかもしれません。今回は、SDGsを意識したリデュースメニューのご紹介です。
SDGsはSustainable Development Goalsの略で、「エス・ディー・ジーズ」と読みます。日本語に訳すと、「持続可能な開発目標」という意味で、2015年に国連で採択され、2030年までに目標を達成出来るように各国で取り組むことが決まりました。17の目標と169個の細かなターゲットがありますが、今回のリデュースクッキングは、SDGsの17の目標の中の「12 つくる責任 つかう責任」に関係する取り組みにあてはまる内容です。世界全体の食品のうち、1/5にあたる食品がまだ食べられるにも関わらず、捨てられています。購入した食べ物の食べ忘れや期限切れなど減らすために、出来ることを家族で話し合ってみるのもよいですね。人によって、どこまでが食べられるのかという基準はさまざまかもしれませんが、捨てる前に「使えるかどうか」を考えてみるということが大切です。また3Rは、ゴミを減らし、資源を有効的に活用する取り組みで、
・REDUCE(リデュース)何かを作るときに少ない材料で対応する・廃棄物の量を減らすなどの取り組み。・REUSE(リユース)一度使ったもの、製品や部品などをメンテナンスして繰り返し使用する取り組み。・RECYCLE(リサイクル)廃棄物のなかからまだ使えるものを見つけ、それらを活用して新たな原材料やエネルギー源とする取り組み
に共通する「R」の頭文字を取って名づけられたものです。今回掲げたリデュースクッキングは、家庭でも取り組みやすい内容です。SDGsと一緒に、3Rについても考えてみましょう。
今回は、普段は捨ててしまう食材の皮やかたい部分を活用したブロッコリーの茎と塩昆布の中華和えです。
ブロッコリーのかたい外皮も取らずに使うレシピです。塩昆布とブロッコリーのうま味にごまの風味が効いています。
<材料(作りやすい分量)> 調理時間:10分ブロッコリーの茎・・1本分(目安量80g)ごま油・・小さじ1/2A塩・・ひとつまみA砂糖・・小さじ1/4A酢・・小さじ1/2Aしょうゆ・・小さじ1/4Aにんにく(おろし)・・少々塩昆布・・2g白いりごま・・適量
<作り方>
1.ブロッコリーの茎は繊維を断ち切るように1~2mm厚に切る※スライサーがあればそちらを利用すると均一に切れます。
2.(1)をサッと洗い、耐熱ボウルに入れてふんわりとラップをかけ、600Wの電子レンジで2~3分加熱する3.熱いうちに水気を拭き取り、ごま油を絡めてから合わせたAを加え混ぜ、10分程おく4.盛り付ける直前に塩昆布・ごまを加え、サックリと和える
<ポイント>
・ブロッコリーの茎は切り口部分の真ん中に空洞がないものを選び、使う前に茎はよく洗いましょう。・収穫時に切られた部分は、切ったあと時間が経っているので、乾燥して品質が落ちている場合があります。薄く切り落としてから使いましょう。
ブロッコリーはキャベツの変種で、日本へは明治初期に入ってきましたが、食用として本格的に食べられるようになったのは第二次世界大戦後です。キャベツやカリフラワーに似た味わいで、クセがなく子どもにも食べやすい野菜のひとつです。風邪予防に効果的なビタミンCやβ-カロテンのほか、貧血予防に欠かせない葉酸や鉄も豊富です。茎の部分はつぼみよりもビタミンCやβ-カロテンを多く含むので、食べ方を工夫していただくとよいですね。
今回のように、普段は捨ててしまうような部分でも、工夫次第でおいしくいただける食材はたくさんあります。野菜によっては皮付近の栄養成分が多い食材などもありますので、使える部分に対して無駄が出ないように子どもと一緒に考えてみてください。
Text by さゆり/食育インストラクター
私たちが住んでいる地球の資源には限りがあります。
大切に使うことで、後世の人々が安心して暮らせる手助けが出来るかもしれません。
今回は、SDGsを意識したリデュースメニューのご紹介です。
【SDGsと3R】
SDGsはSustainable Development Goalsの略で、「エス・ディー・ジーズ」と読みます。
日本語に訳すと、「持続可能な開発目標」という意味で、2015年に国連で採択され、2030年までに目標を達成出来るように各国で取り組むことが決まりました。
17の目標と169個の細かなターゲットがありますが、今回のリデュースクッキングは、SDGsの17の目標の中の「12 つくる責任 つかう責任」に関係する取り組みにあてはまる内容です。
世界全体の食品のうち、1/5にあたる食品がまだ食べられるにも関わらず、捨てられています。
購入した食べ物の食べ忘れや期限切れなど減らすために、出来ることを家族で話し合ってみるのもよいですね。
人によって、どこまでが食べられるのかという基準はさまざまかもしれませんが、捨てる前に「使えるかどうか」を考えてみるということが大切です。
また3Rは、ゴミを減らし、資源を有効的に活用する取り組みで、
・REDUCE(リデュース)
何かを作るときに少ない材料で対応する・廃棄物の量を減らすなどの取り組み。
・REUSE(リユース)
一度使ったもの、製品や部品などをメンテナンスして繰り返し使用する取り組み。
・RECYCLE(リサイクル)
廃棄物のなかからまだ使えるものを見つけ、それらを活用して新たな原材料やエネルギー源とする取り組み
に共通する「R」の頭文字を取って名づけられたものです。
今回掲げたリデュースクッキングは、家庭でも取り組みやすい内容です。
SDGsと一緒に、3Rについても考えてみましょう。
今回は、普段は捨ててしまう食材の皮やかたい部分を活用したブロッコリーの茎と塩昆布の中華和えです。
【ブロッコリーの茎と塩昆布の中華和え】
ブロッコリーのかたい外皮も取らずに使うレシピです。
塩昆布とブロッコリーのうま味にごまの風味が効いています。
<材料(作りやすい分量)> 調理時間:10分
ブロッコリーの茎・・1本分(目安量80g)
ごま油・・小さじ1/2
A塩・・ひとつまみ
A砂糖・・小さじ1/4
A酢・・小さじ1/2
Aしょうゆ・・小さじ1/4
Aにんにく(おろし)・・少々
塩昆布・・2g
白いりごま・・適量
<作り方>
1.ブロッコリーの茎は繊維を断ち切るように1~2mm厚に切る
※スライサーがあればそちらを利用すると均一に切れます。
2.(1)をサッと洗い、耐熱ボウルに入れてふんわりとラップをかけ、600Wの電子レンジで2~3分加熱する
3.熱いうちに水気を拭き取り、ごま油を絡めてから合わせたAを加え混ぜ、10分程おく
4.盛り付ける直前に塩昆布・ごまを加え、サックリと和える
<ポイント>
・ブロッコリーの茎は切り口部分の真ん中に空洞がないものを選び、使う前に茎はよく洗いましょう。
・収穫時に切られた部分は、切ったあと時間が経っているので、乾燥して品質が落ちている場合があります。
薄く切り落としてから使いましょう。
【ブロッコリーとは】
ブロッコリーはキャベツの変種で、日本へは明治初期に入ってきましたが、食用として本格的に食べられるようになったのは第二次世界大戦後です。
キャベツやカリフラワーに似た味わいで、クセがなく子どもにも食べやすい野菜のひとつです。
風邪予防に効果的なビタミンCやβ-カロテンのほか、貧血予防に欠かせない葉酸や鉄も豊富です。
茎の部分はつぼみよりもビタミンCやβ-カロテンを多く含むので、食べ方を工夫していただくとよいですね。
今回のように、普段は捨ててしまうような部分でも、工夫次第でおいしくいただける食材はたくさんあります。
野菜によっては皮付近の栄養成分が多い食材などもありますので、使える部分に対して無駄が出ないように子どもと一緒に考えてみてください。
Text by さゆり/食育インストラクター