更新日:2023/08/14
毎年のように出る宿題のなかで、自由研究を何にしようか悩む子どもたちは多いのではないでしょうか。そこで、夏休みの自由研究に役立つようなレシピをご紹介します。今回は冷凍庫がなくても作れるシャーベットです。
食中毒は一年中起こっていますが、特に蒸し暑い夏の時期は細菌性食中毒に注意が必要です。調理をするときはしっかりと手を洗い、作業スペースの衛生面にも気を付けましょう。「出来上がったらすぐ食べる」を基本とし、あとで食べる場合などは、きれいな保存容器や袋に入れ、保管場所の温度や衛生管理にも気を付けましょうね。
<材料(作りやすい分量)> 調理時間:20分~
飲むヨーグルト(加糖タイプ)・・50~100ml ※お好みのジュースでも構いません。氷・・300g~塩・・150g~水・・50ml
<器具>
・ボウル・・2つ(大きいもの1つ、大きいボウルの上に乗せたときに、少し隙間が出来るサイズ1つ)※大きいボウルはガラス製でもOKですが、小さいものはステンレスの方が熱伝導がよいので、早くかたまります。・ゴムベラ(または木べら)・・1本
<作り方>
1.大きめのボウルに、氷・塩・水を入れ、上に小さめのボウルをのせる。
2.飲むヨーグルトを(1)の小さなボウルに入れて5~10分おく。
3.ゴムベラで底や周りをこそげるようにして大きく混ぜる。
4.(3)の作業を繰り返し、全体がかたまってきたら出来上がり。
※途中でかたまるスピードが遅くなってきたら、氷・塩を適宜足しながら作業してください。
<ポイント>
・室温が高い場合はうまく冷えないことがあるので、出来るだけ涼しい部屋で行うと成功率が上がります。・市販のロックアイスなど、表面積の大きな氷を使う場合は、最初に水を少量加えることで作業しやすくなります。ご家庭用や粒の小さい氷の場合は、氷が溶けるスピードが速いので、最初水を加えずに作業を始め、様子を見て水を足しましょう。・スプーンやフォークを使って混ぜると、ボウルが金属の場合金属同士が削れることがあるので、ゴムベラや木べらをおすすめします。・用意出来るボウルが小さい場合は、1回に入れる液体の量を減らしてください。・一度にたくさん凍らせようとするとうまくいかないので、一回の目安量は今回の量を上限にしてください。
今回のシャーベットを作るためのキーポイントは、ズバリ「塩」です。通常、氷と水を合わせて氷水にしても、シャーベットが出来るほど冷たくなるということはありませんが、氷水に一定の塩を加えると、塩が溶けるときに周りの熱を奪っていくため、0℃以下(氷点下)まで冷えることが出来ます。その場合、本来であればかたまる温度帯になっても、水は凍ることなく温度が下がります。塩は条件が整えば、最終的には-21℃位まで温度を下げられます。この現象を利用して、液体の入ったボウルを塩入り氷水の上に置き、液体を絶えず混ぜていくとシャーベットが出来るのです。このとき、上のボウルを回すと、中の液体が遠心力でボウルに薄く張りつくようになるので、回しながら混ぜると、より効果的に液体を氷点下まで冷やすことが出来ますよ。(ただし、楽しくなって回し過ぎると中の液体が飛び出るので注意です!!)
いかがでしたか。興味がある方は、塩入の氷水と塩なしの氷水を使って違いを比べても面白いですよ。また時間を追って写真を撮っていくと、かたまる様子を実際に見ていない人にもわかりやすく伝えることが出来ます。
今回はシャーベットを作りましたが、作った料理を急いで冷ましたいときなどに応用することも出来ますので、考察にさまざまなアイディアを書いてみてもよいですね。
Text byさゆり/食育インストラクター
毎年のように出る宿題のなかで、自由研究を何にしようか悩む子どもたちは多いのではないでしょうか。
そこで、夏休みの自由研究に役立つようなレシピをご紹介します。
今回は冷凍庫がなくても作れるシャーベットです。
【調理のときに気をつけたいこと】
食中毒は一年中起こっていますが、特に蒸し暑い夏の時期は細菌性食中毒に注意が必要です。
調理をするときはしっかりと手を洗い、作業スペースの衛生面にも気を付けましょう。
「出来上がったらすぐ食べる」を基本とし、あとで食べる場合などは、きれいな保存容器や袋に入れ、保管場所の温度や衛生管理にも気を付けましょうね。
<材料(作りやすい分量)> 調理時間:20分~
飲むヨーグルト(加糖タイプ)・・50~100ml ※お好みのジュースでも構いません。
氷・・300g~
塩・・150g~
水・・50ml
<器具>
・ボウル・・2つ
(大きいもの1つ、大きいボウルの上に乗せたときに、少し隙間が出来るサイズ1つ)
※大きいボウルはガラス製でもOKですが、小さいものはステンレスの方が熱伝導がよいので、早くかたまります。
・ゴムベラ(または木べら)・・1本
<作り方>
1.大きめのボウルに、氷・塩・水を入れ、上に小さめのボウルをのせる。
2.飲むヨーグルトを(1)の小さなボウルに入れて5~10分おく。
3.ゴムベラで底や周りをこそげるようにして大きく混ぜる。
4.(3)の作業を繰り返し、全体がかたまってきたら出来上がり。
※途中でかたまるスピードが遅くなってきたら、氷・塩を適宜足しながら作業してください。
<ポイント>
・室温が高い場合はうまく冷えないことがあるので、出来るだけ涼しい部屋で行うと成功率が上がります。
・市販のロックアイスなど、表面積の大きな氷を使う場合は、最初に水を少量加えることで作業しやすくなります。ご家庭用や粒の小さい氷の場合は、氷が溶けるスピードが速いので、最初水を加えずに作業を始め、様子を見て水を足しましょう。
・スプーンやフォークを使って混ぜると、ボウルが金属の場合金属同士が削れることがあるので、ゴムベラや木べらをおすすめします。
・用意出来るボウルが小さい場合は、1回に入れる液体の量を減らしてください。
・一度にたくさん凍らせようとするとうまくいかないので、一回の目安量は今回の量を上限にしてください。
【シャーベットを作るキーポイント】
今回のシャーベットを作るためのキーポイントは、ズバリ「塩」です。
通常、氷と水を合わせて氷水にしても、シャーベットが出来るほど冷たくなるということはありませんが、氷水に一定の塩を加えると、塩が溶けるときに周りの熱を奪っていくため、0℃以下(氷点下)まで冷えることが出来ます。
その場合、本来であればかたまる温度帯になっても、水は凍ることなく温度が下がります。
塩は条件が整えば、最終的には-21℃位まで温度を下げられます。
この現象を利用して、液体の入ったボウルを塩入り氷水の上に置き、液体を絶えず混ぜていくとシャーベットが出来るのです。
このとき、上のボウルを回すと、中の液体が遠心力でボウルに薄く張りつくようになるので、回しながら混ぜると、より効果的に液体を氷点下まで冷やすことが出来ますよ。(ただし、楽しくなって回し過ぎると中の液体が飛び出るので注意です!!)
いかがでしたか。
興味がある方は、塩入の氷水と塩なしの氷水を使って違いを比べても面白いですよ。
また時間を追って写真を撮っていくと、かたまる様子を実際に見ていない人にもわかりやすく伝えることが出来ます。
今回はシャーベットを作りましたが、作った料理を急いで冷ましたいときなどに応用することも出来ますので、考察にさまざまなアイディアを書いてみてもよいですね。
Text byさゆり/食育インストラクター