更新日:2024/06/07
サラダの定番野菜の「きゅうり」。パリッとした食感と、爽やかな風味が魅力の夏野菜です。
今回は、これからの時期、旬を迎えてますますおいしくなる「きゅうり」を深掘りしていきます!
きゅうりは漢字で「胡瓜」と表記しますが、江戸時代ころまでは「黄瓜」と書き、完熟させて黄色くなった状態で食べていました。しかし、熟したきゅうりは大きくて苦味がとても強かったため、人気がありませんでした。幕末になり、品種改良が進んでいく中、若い未熟なきゅうりは歯応えがよく、苦味が少なくておいしいということが分かり、現在のような緑色のきゅうりが出回るようになりました。
きゅうりは90%以上が水分で、あまり栄養がないと思われがちですが、実はいろんな栄養素を含んでいます。今回は多く含まれている栄養素を4つご紹介します。
●ビタミンKカルシウム沈着を促して骨の健康を保ち、骨粗しょう症予防に役立ちます。
●ビタミンC免疫力をアップさせ、病気にかかりにくい丈夫な体づくりをサポートします。また、コラーゲンの生成を助け、シミやそばかすを防いで美肌へと導きます。
●銅鉄から血液中の赤血球がつくられるのを助ける栄養素で、貧血予防に働きます。
●カリウム体内の余分なナトリウムを排出し、高血圧やむくみの予防・改善に役立ちます。
新鮮でおいしいきゅうりかどうかを見極めるときは、以下のポイントをチェックしてみましょう☆
・緑色の濃いもの・ずっしりと重みがあるもの・表面のイボが鋭く、触るとチクチク痛いもの(イボがない品種もあります)・太さが均一なもの
きゅうりは乾燥と低温に弱いので、保存するときは表面が濡れていない状態で新聞紙またはキッチンペーパーなどで包み、袋に入れて冷暗所(夏は冷蔵庫の野菜室)で立てて保存しましょう。
皆さんは、きゅうりを丸ごと生でかじったときに苦味やえぐみを感じたことはありませんか?実はきゅうりの皮のすぐ下には維管束(水や養分などが流れる管)があり、その中の液に蟻酸(ぎさん)という渋味のもとになる成分が多く含まれています。これが、きゅうりのアクです。蟻酸は維管束の中の液に集中しているので、この液を減らせばアクも少なくなり食べやすくなります。
きゅうりのアク抜きには、①先端を切って、ヘタを切り口にこすり合わせる②まな板の上できゅうりに塩をふって転がす(板ずり)
という2つの方法があります。どちらも手軽にできるので、皆さんもぜひ試してみてくださいね☆
そのまま生で食べてもおいしいきゅうりですが、あるひと手間を加えると栄養価がアップします!それは…「ぬか漬け」です!きゅうり1本あたりで比較すると、以下の栄養素はぬか漬けにすることで含有量が多くなります。
これは、ぬかに含まれる栄養素がきゅうりに浸透することによるものです。なかでもビタミンB1は糖質をエネルギに変え、疲労回復に役立つので、暑さで疲れがたまりやすい夏場にはもってこいの栄養素です。そのほか、ぬか漬けには乳酸菌が含まれていて、腸内環境を整えるほか、免疫力を高める効果が期待できます。ただ、ぬか漬けは塩分が高いので、食べ過ぎには注意しましょう。
漢方できゅうりは熱を取り除き、水分の代謝を整え、解毒作用があるとされていて、暑くなるこれからの時期にぴったりです☆皆さんも、きゅうりを食べて夏を元気に乗り切りましょう!
Text by ろい/食育インストラクター
サラダの定番野菜の「きゅうり」。
パリッとした食感と、爽やかな風味が魅力の夏野菜です。
今回は、これからの時期、旬を迎えてますますおいしくなる「きゅうり」を深掘りしていきます!
【完熟したきゅうりは、あまりおいしくない?】
きゅうりは漢字で「胡瓜」と表記しますが、江戸時代ころまでは「黄瓜」と書き、完熟させて黄色くなった状態で食べていました。
しかし、熟したきゅうりは大きくて苦味がとても強かったため、人気がありませんでした。
幕末になり、品種改良が進んでいく中、若い未熟なきゅうりは歯応えがよく、苦味が少なくておいしいということが分かり、現在のような緑色のきゅうりが出回るようになりました。
【きゅうりにはどんな栄養があるの?】
きゅうりは90%以上が水分で、あまり栄養がないと思われがちですが、実はいろんな栄養素を含んでいます。
今回は多く含まれている栄養素を4つご紹介します。
●ビタミンK
カルシウム沈着を促して骨の健康を保ち、骨粗しょう症予防に役立ちます。
●ビタミンC
免疫力をアップさせ、病気にかかりにくい丈夫な体づくりをサポートします。
また、コラーゲンの生成を助け、シミやそばかすを防いで美肌へと導きます。
●銅
鉄から血液中の赤血球がつくられるのを助ける栄養素で、貧血予防に働きます。
●カリウム
体内の余分なナトリウムを排出し、高血圧やむくみの予防・改善に役立ちます。
【新鮮なきゅうりを見極めよう!】
新鮮でおいしいきゅうりかどうかを見極めるときは、以下のポイントをチェックしてみましょう☆
・緑色の濃いもの
・ずっしりと重みがあるもの
・表面のイボが鋭く、触るとチクチク痛いもの(イボがない品種もあります)
・太さが均一なもの
きゅうりは乾燥と低温に弱いので、保存するときは表面が濡れていない状態で新聞紙またはキッチンペーパーなどで包み、袋に入れて冷暗所(夏は冷蔵庫の野菜室)で立てて保存しましょう。
【きゅうりを更においしく食べるためのワンポイントアドバイス☆】
皆さんは、きゅうりを丸ごと生でかじったときに苦味やえぐみを感じたことはありませんか?
実はきゅうりの皮のすぐ下には維管束(水や養分などが流れる管)があり、その中の液に蟻酸(ぎさん)という渋味のもとになる成分が多く含まれています。
これが、きゅうりのアクです。
蟻酸は維管束の中の液に集中しているので、この液を減らせばアクも少なくなり食べやすくなります。
きゅうりのアク抜きには、
①先端を切って、ヘタを切り口にこすり合わせる
②まな板の上できゅうりに塩をふって転がす(板ずり)
という2つの方法があります。
どちらも手軽にできるので、皆さんもぜひ試してみてくださいね☆
【きゅうりは、○○すると栄養価がアップする!?】
そのまま生で食べてもおいしいきゅうりですが、あるひと手間を加えると栄養価がアップします!
それは…「ぬか漬け」です!
きゅうり1本あたりで比較すると、以下の栄養素はぬか漬けにすることで含有量が多くなります。
これは、ぬかに含まれる栄養素がきゅうりに浸透することによるものです。
なかでもビタミンB1は糖質をエネルギに変え、疲労回復に役立つので、暑さで疲れがたまりやすい夏場にはもってこいの栄養素です。
そのほか、ぬか漬けには乳酸菌が含まれていて、腸内環境を整えるほか、免疫力を高める効果が期待できます。
ただ、ぬか漬けは塩分が高いので、食べ過ぎには注意しましょう。
漢方できゅうりは熱を取り除き、水分の代謝を整え、解毒作用があるとされていて、暑くなるこれからの時期にぴったりです☆
皆さんも、きゅうりを食べて夏を元気に乗り切りましょう!
Text by ろい/食育インストラクター