更新日:2024/11/25
冬の足音が近づいてくる季節となりましたね。今回はいろいろな調理法が楽しめて家庭菜園でも育てやすいブロッコリーの基本的な育て方や、収穫したブロッコリーを使ったレシピをご紹介します。
ブロッコリーはアブラナ科に属する野菜です。抗酸化力の高いβ-カロテンやビタミンCが豊富なので、寒くなる季節の風邪予防にもおすすめです。また、体の成長に関わる葉酸も多いです。妊娠を考えている方や妊娠中(特に妊娠初期)の方は、胎児の発育に欠かせない栄養素なので、ぜひ意識して食べていただきたいです。
ブロッコリーの品種は、早生種・中生種・晩生種などがあり、栽培時期が異なります。形状は、一般的に私たちが想像する花蕾のほか、小房に分けたような大きさの花蕾をつける茎ブロッコリーなどもあります。ブロッコリーの栽培時期は大きく分けて8月~9月に育て始め、収穫が10月下旬辺りから12月くらいとなる夏蒔きと、2月~4月に育て始め、収穫が5月中旬~6月いっぱいとなる冬春蒔き(春蒔きという場合も)があります。種から育てることも可能ですが、慣れないうちはホームセンターなどで売っている苗を買って育てると、成功しやすいです。種も苗も育った株の写真つきのものが多く、最適な栽培時期なども載っていますので、どんな特徴があるかを確認し、自分が収穫したいと思っているイメージに近いもので、栽培可能な時期の品種を購入してください。
苗を購入するときは、
・茎が太く、葉の色が濃い緑色・葉が5~6枚程度ついている・虫食いや葉が病気で弱っていない
ものを選ぶとよいでしょう。
土を一から作っていくのはとても難しいので、市販されている肥料入りの土を購入すると簡単です。また、途中で土の栄養がなくなったときに追肥をするので、粒状の肥料や水に溶かして使う液肥などを、用途に合わせて用意してください。ブロッコリーの苗は、最初は小さいですが、最終的に葉がどんどん成長するため、植え付けの際は、苗の間隔を40cm程度空け、植えていきます。
●天敵ブロッコリーは人間だけでなく、虫からの人気も高い野菜です。青虫などは葉を食べてしまうので、発育に影響を及ぼします。アブラムシは茎や葉から汁を吸い、ウイルス性の病気を媒介します。家庭菜園ではあまり薬を使いたくないという場合がほとんどだと思いますので、こまめに葉裏や茎などを観察し、害虫がいれば取り除きましょう。防虫ネットなどでブロッコリーを覆っておくのも効果的です。
●水やり水やりの基本は土の表面が乾いたときにたっぷりと与えるようにしてください。乾燥も大敵ですが、過度な水やりは葉の発病や根腐れの原因になるので天気予報を確認しながら水やりをしましょう。
●追肥ブロッコリーは植え付けから2~3週間程度経ったら、追肥をします。その後、1カ月程度経ったら再び追肥をします。大きく育った花蕾を収穫したあとも、脇に出てくる側花蕾という、小房に分けたような大きさの花蕾が収穫出来る品種もあるので、その場合も追肥をしてあげると長く楽しめます。
●収穫の目安ブロッコリーの頂花蕾が12~15cmくらいのドーム状になり、蕾がかたく閉まっている状態が収穫に適しています。時間が経つと、ブロッコリーの表面が凹凸になっていびつな形になって花が咲いてしまうので、適正な収穫時期を見逃さないようにしましょう。
上記はあくまで基本的な内容です。やり方もさまざまなので、詳しくは園芸の本を見る・購入先の方や経験者に話を聞くなどしてください。
ブロッコリーを存分に味わえるシンプルなレシピです。
<材料(2~3人分)> 調理時間:15分(浸水時間は除く)
ブロッコリー・・1株(300g)オリーブオイル・・大さじ2にんにく(薄切り)・・1/2かけ分アンチョビ(きざむ)・・大1枚(5g)水・・大さじ1~2塩・粗挽き黒こしょう・・各少々オリーブオイル・・適量
<作り方>
1.ブロッコリーは小房に分け、水に15分程度つけ、ザルに上げる。
2.フライパンにオリーブオイル・にんにくを入れ、弱火でじっくり加熱する。
3.にんにくにこうばしい香りと色がついたらアンチョビを加えて炒める。
4.アンチョビに火が通ったらしっかりと水気を切った(1)を入れてサッと炒め、水を加えてふたをし、蒸し焼きにする。
5.ブロッコリーに竹串がスッと刺さったらふたを外し、水分を飛ばすように強火で炒めて塩・黒こしょうで味を調え、仕上げにオリーブオイルを回しかける。
<ポイント>
ブロッコリーは花蕾部分に汚れが入りやすいので、水につけてゴミなどを取り除きましょう。
夏蒔きのブロッコリーはまさに収穫に時期ですが、春蒔きのブロッコリーはこれからですので、興味がある方はぜひやってみてください。栽培は始める時期が決まっていたりして、思い立ったらすぐに作って収穫・・・とはいかないかもしれませんが、旬の時期に取れたての野菜をいただくことは、体によいので、ぜひ時期が来たら作ってみてください。
Text by さゆり/食育インストラクター
冬の足音が近づいてくる季節となりましたね。
今回はいろいろな調理法が楽しめて家庭菜園でも育てやすいブロッコリーの基本的な育て方や、収穫したブロッコリーを使ったレシピをご紹介します。
【ブロッコリー】
ブロッコリーはアブラナ科に属する野菜です。
抗酸化力の高いβ-カロテンやビタミンCが豊富なので、寒くなる季節の風邪予防にもおすすめです。
また、体の成長に関わる葉酸も多いです。妊娠を考えている方や妊娠中(特に妊娠初期)の方は、胎児の発育に欠かせない栄養素なので、ぜひ意識して食べていただきたいです。
【ブロッコリーの種・苗の選び方】
ブロッコリーの品種は、早生種・中生種・晩生種などがあり、栽培時期が異なります。
形状は、一般的に私たちが想像する花蕾のほか、小房に分けたような大きさの花蕾をつける茎ブロッコリーなどもあります。
ブロッコリーの栽培時期は大きく分けて8月~9月に育て始め、収穫が10月下旬辺りから12月くらいとなる夏蒔きと、2月~4月に育て始め、収穫が5月中旬~6月いっぱいとなる冬春蒔き(春蒔きという場合も)があります。
種から育てることも可能ですが、慣れないうちはホームセンターなどで売っている苗を買って育てると、成功しやすいです。
種も苗も育った株の写真つきのものが多く、最適な栽培時期なども載っていますので、どんな特徴があるかを確認し、自分が収穫したいと思っているイメージに近いもので、栽培可能な時期の品種を購入してください。
苗を購入するときは、
・茎が太く、葉の色が濃い緑色
・葉が5~6枚程度ついている
・虫食いや葉が病気で弱っていない
ものを選ぶとよいでしょう。
【植え付けのポイント】
土を一から作っていくのはとても難しいので、市販されている肥料入りの土を購入すると簡単です。
また、途中で土の栄養がなくなったときに追肥をするので、粒状の肥料や水に溶かして使う液肥などを、用途に合わせて用意してください。
ブロッコリーの苗は、最初は小さいですが、最終的に葉がどんどん成長するため、植え付けの際は、苗の間隔を40cm程度空け、植えていきます。
●天敵
ブロッコリーは人間だけでなく、虫からの人気も高い野菜です。
青虫などは葉を食べてしまうので、発育に影響を及ぼします。
アブラムシは茎や葉から汁を吸い、ウイルス性の病気を媒介します。
家庭菜園ではあまり薬を使いたくないという場合がほとんどだと思いますので、こまめに葉裏や茎などを観察し、害虫がいれば取り除きましょう。
防虫ネットなどでブロッコリーを覆っておくのも効果的です。
●水やり
水やりの基本は土の表面が乾いたときにたっぷりと与えるようにしてください。
乾燥も大敵ですが、過度な水やりは葉の発病や根腐れの原因になるので天気予報を確認しながら水やりをしましょう。
●追肥
ブロッコリーは植え付けから2~3週間程度経ったら、追肥をします。
その後、1カ月程度経ったら再び追肥をします。
大きく育った花蕾を収穫したあとも、脇に出てくる側花蕾という、小房に分けたような大きさの花蕾が収穫出来る品種もあるので、その場合も追肥をしてあげると長く楽しめます。
●収穫の目安
ブロッコリーの頂花蕾が12~15cmくらいのドーム状になり、蕾がかたく閉まっている状態が収穫に適しています。時間が経つと、ブロッコリーの表面が凹凸になっていびつな形になって花が咲いてしまうので、適正な収穫時期を見逃さないようにしましょう。
上記はあくまで基本的な内容です。
やり方もさまざまなので、詳しくは園芸の本を見る・購入先の方や経験者に話を聞くなどしてください。
【ブロッコリーの蒸し焼き】
ブロッコリーを存分に味わえるシンプルなレシピです。
<材料(2~3人分)> 調理時間:15分(浸水時間は除く)
ブロッコリー・・1株(300g)
オリーブオイル・・大さじ2
にんにく(薄切り)・・1/2かけ分
アンチョビ(きざむ)・・大1枚(5g)
水・・大さじ1~2
塩・粗挽き黒こしょう・・各少々
オリーブオイル・・適量
<作り方>
1.ブロッコリーは小房に分け、水に15分程度つけ、ザルに上げる。
2.フライパンにオリーブオイル・にんにくを入れ、弱火でじっくり加熱する。
3.にんにくにこうばしい香りと色がついたらアンチョビを加えて炒める。
4.アンチョビに火が通ったらしっかりと水気を切った(1)を入れてサッと炒め、水を加えてふたをし、蒸し焼きにする。
5.ブロッコリーに竹串がスッと刺さったらふたを外し、水分を飛ばすように強火で炒めて塩・黒こしょうで味を調え、仕上げにオリーブオイルを回しかける。
<ポイント>
ブロッコリーは花蕾部分に汚れが入りやすいので、水につけてゴミなどを取り除きましょう。
夏蒔きのブロッコリーはまさに収穫に時期ですが、春蒔きのブロッコリーはこれからですので、興味がある方はぜひやってみてください。
栽培は始める時期が決まっていたりして、思い立ったらすぐに作って収穫・・・とはいかないかもしれませんが、旬の時期に取れたての野菜をいただくことは、体によいので、ぜひ時期が来たら作ってみてください。
Text by さゆり/食育インストラクター