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たべて元気♪「食だより」

食材・料理

巻きずしだけではない!?「かんぴょう」を食べよう!

更新日:2026/01/07

巻きずしの具材としてよく使われている「かんぴょう」。
甘辛く味つけされたかんぴょうは、すし飯との相性が抜群ですよね。
でも、食べたことはあるけれど、何から作られているのか知らない人も多いのでは?

1月10日は「かんぴょうの日」
今回はかんぴょうについてのお話です。

【なぜ、1月10日が「かんぴょうの日」なの?】

かんぴょうは、ウリ科の植物である「ユウガオ」の実を薄く細長い帯状にむいて乾燥させたものです。
ユウガオの実を「瓢(ふくべ)」と呼んだことから、干した瓢で「干瓢」となりました。
また、漢字のかんぴょうの「干」の字が「一」と「十」で成り立っていることから、1月10日が「かんぴょうの日」に制定されました。

【「かんぴょう」の起源】

16世紀ごろに中国から日本に伝わり、最初の産地は木津(現在の大阪市)であったと言われています。
その後、1712年に近江(現在の滋賀県)の藩主が下野(現在の栃木県)の壬生に領地換えになったときにユウガオの種を取り寄せ、栽培を勧めたことから、今では栃木県が国内95%以上の生産量を誇る、一大産地になりました。
ユウガオの収穫期は6月下旬から8月下旬です。
以前はこの時期の太陽熱を利用し、自然乾燥でかんぴょうが作られていましたが、現在ではボイラーで乾燥後、天日干しをして仕上げることが多いようです。

【かんぴょうの種類】

■漂白かんぴょう
変色やカビ、害虫の発生を防ぐため、二酸化硫黄で燻蒸(くんじょう)してから乾燥させたものです。
現在、出回っているほとんどが漂白かんぴょうで、塩もみをしてから使用します。

■無漂白かんぴょう
燻蒸していない、かんぴょうのことです。
見た目はあめ色で、戻さずそのまま料理に使用できます。
価格は漂白かんぴょうより高めですが、自然な甘味やうま味があり、やわらかく仕上がります。
無漂白かんぴょうは戻し汁にもうま味が出ているので、煮物や汁物の出汁としても活用されます。

【かんぴょうの戻し方】

先ほども少しお話をしましたが、スーパーなどでよくみかける「漂白かんぴょう」は、ゆでる前に塩もみをして、二酸化硫黄を落とす必要があります。
今回は一般的な戻し方をご紹介します。

①かんぴょうをボウルに入れてサッと洗い、塩(かんぴょう20gに対し、塩小さじ1/2程度)を振りかけ、よくもみ込む。

②弾力がでてきてやわらかくなったら、水で洗って塩を落とす。

③たっぷりの水に5~10分浸して戻す。

④水気をよくしぼり、熱湯で10分程度ゆでる。(沸いたら火は弱火に)

⑤やわらかくなったらザルに上げて水で洗い、粗熱が取れたら水気をしぼって食べやすい大きさに切る。

戻すときに塩もみが不十分だと二酸化硫黄が残り、酸っぱさを感じることがあります。
また、十分に戻らず、味の含みがイマイチということも…。
料理をおいしく仕上げるため、しっかりと下ごしらえを行いましょう。(無漂白かんぴょうの場合は、塩もみは不要です)

【かんぴょうの保存方法】

かんぴょうは未開封であれば常温保存が可能ですが、必ず直射日光をさけ、涼しい場所で保管してください。
開封後はしっかりと空気を抜いて密閉し、冷蔵庫で保存するのがおすすめです。
また、ゆでて用途ごとにカットしたものを1回ずつにラップに包み、ジッパー付きの保存袋に入れて冷凍保存もできます。

【かんぴょうの嬉しい効能】

かんぴょうは、低カロリーで食物繊維が豊富なため、ダイエットにもおすすめの食材です。
食物繊維には、水に溶ける水溶性食物繊維と水に溶けない不溶性食物繊維の2種類があります。
かんぴょうには、不溶性食物繊維が多く含まれ、腸のぜん動運動を活発にし、便通を促します
このことにより、腸内環境が整い、大腸がんなどの予防にも効果が期待できます。
また、不溶性食物繊維は消化に時間がかかるため、満腹感が得られやすく、食べ過ぎ防止にも役立ちます。
食物繊維のほか、骨や歯のもとになる「カルシウム」、体内の余分なナトリウムを排出し、高血圧やむくみ予防に働く「カリウム」丈夫な骨を形成するのに重要な「マグネシウム」などのミネラルも多く含まれています。

味にクセがないので、和え物や炒め物、汁物など、どんな料理にも使うことができます。
おいしいだけでなく、嬉しい効能もいっぱいの「かんぴょう」。
ぜひ、食卓にとり入れてみてください。

Text by まち/食育インストラクター