更新日:2026/02/16
各地域に古くから伝わる郷土料理のなかから、今回は長崎県の「かんころ餅」をご紹介します。
長崎県は海や山に囲まれていることから、新鮮な海産物がとれ、さまざまな野菜や果物が栽培されています。また、鎖国の時代、長崎県が海外との唯一の交流の玄関口であり、海外からいろいろな文化が伝わりました。食文化もそのひとつで、和・華(中華)・蘭(オランダ、ポルトガル)の料理が合わさった「卓袱(しっぽく)料理」のほか、「ちゃんぽん」や「皿うどん」など、独自の食文化が発達していきました。
■ヒカドヒカドとは、ポルトガル語で「肉などを細かく刻まれた」という意味をもつ「Picado」が語源と言われています。大根や人参などの野菜と肉や魚を細かく切って煮込み、しょうゆで味つけをして、すりおろしたさつま芋でトロミをつけた料理です。江戸時代、長崎県にいたポルトガル人の宣教師や貿易に関わっていた人たちが寒い時期に食べていた、牛肉や豚肉を使ったシチューが起源とされています。それが長崎の人たちの間でも広まり、地域でとれる食材を使ったものが作られるようになりました。
■ハトシ中国語で「蝦多士(ハートーシー)」と書き、その名の通り、蝦(えび)のすり身を多士(食パン)で挟み、揚げた料理です。明治時代に伝わり、当初は卓袱料理のなかの一品でしたが、現在では店頭などでも売られるほど身近な食べ物になりました。
■具雑煮(島原雑煮)島原を代表する郷土料理で、地元では正月やハレの日などに食べられています。島原の乱のときに蓄えていたもちと山や海から集めた具材を炊き、栄養をとっていたことが起源とされています。土鍋で作るのが特徴で、丸もち、鶏肉、白菜、人参、干ししいたけ、高野豆腐などが入った、具だくさんの雑煮です。
■かんころ餅長崎県五島地方に古くから伝わる郷土料理です。五島地方では、さつまいもをスライスして天日干ししたものを「かんころ」と呼ぶことからこの名がつきました。かんころをもち米に混ぜ、ついて作ったもので、以前は冬の保存食として作られていたようです。現在では特産品として商品が販売されており、いつでも食べられるようになってきています。
■かんざらし長崎県島原市に古くから伝わる、白玉だんごを島原の湧き水で冷やし、冷たい蜜をかけたシンプルな郷土菓子です。原料であるもち米を寒い時期に水にさらすことから「寒ざらし」と呼ばれるようになりました。もともとは、夏にふるまうお菓子でしたが、今では温かくして冬に食べられることもあるようです。
さつま芋の優しい甘さともちもちの食感がたまらない!炊飯器で簡単に作れる、かんころ餅のレシピです。
<材料(作りやすい分量)> 調理時間: 30分(炊飯時間は除く)もち米・・1合水・・180ml干しいも・・100g砂糖・・大さじ2~3塩・・ひとつまみ
片栗粉・・適量
<作り方>
1.もち米は洗ってザルに上げ、水気をきる。2.炊飯釜に(1)と分量の水を入れてひと混ぜし、適当な大きさにちぎった干しいもをのせて炊飯する。※おこわモードがあれば、おこわモードで炊飯してください3.炊き上がったらボウルに移し、熱いうちにすりこ木などでもちの粒がなくなるまでつく。4.(3)に砂糖・塩を加えてよく混ぜ合わせる。5.砂糖が溶けたら片栗粉を敷いた上にのせ、半分に分ける。片栗粉をまぶし、なまこ型に形を整える。6.ラップに包み、冷蔵庫で冷やしかためる。7.(6)を食べやすい厚さ(1cm程度)に切り、トースターやフライパンなどでこんがりと焼く。
つきたてのかんころ餅はやわらかいので、そのまま食べてもおいしいです。食べきらない場合は冷凍庫で保存することもできます。2~3週間を目安に食べきるようにしてください。
こんがりと焼けたかんころ餅に、バターを落としたり、はちみつをかけるのもおすすめです。さらに生地に紫いもやよもぎ、ごまなどを入れたりと、アレンジすることもできます。ぜひ、お時間のあるときに作ってみてください。
Text by まち/食育インストラクター
各地域に古くから伝わる郷土料理のなかから、今回は長崎県の「かんころ餅」をご紹介します。
【海外からの影響も受けた食文化】
長崎県は海や山に囲まれていることから、新鮮な海産物がとれ、さまざまな野菜や果物が栽培されています。
また、鎖国の時代、長崎県が海外との唯一の交流の玄関口であり、海外からいろいろな文化が伝わりました。
食文化もそのひとつで、和・華(中華)・蘭(オランダ、ポルトガル)の料理が合わさった「卓袱(しっぽく)料理」のほか、「ちゃんぽん」や「皿うどん」など、独自の食文化が発達していきました。
【長崎県の郷土料理】
■ヒカド
ヒカドとは、ポルトガル語で「肉などを細かく刻まれた」という意味をもつ「Picado」が語源と言われています。
大根や人参などの野菜と肉や魚を細かく切って煮込み、しょうゆで味つけをして、すりおろしたさつま芋でトロミをつけた料理です。
江戸時代、長崎県にいたポルトガル人の宣教師や貿易に関わっていた人たちが寒い時期に食べていた、牛肉や豚肉を使ったシチューが起源とされています。
それが長崎の人たちの間でも広まり、地域でとれる食材を使ったものが作られるようになりました。
■ハトシ
中国語で「蝦多士(ハートーシー)」と書き、その名の通り、蝦(えび)のすり身を多士(食パン)で挟み、揚げた料理です。
明治時代に伝わり、当初は卓袱料理のなかの一品でしたが、現在では店頭などでも売られるほど身近な食べ物になりました。
■具雑煮(島原雑煮)
島原を代表する郷土料理で、地元では正月やハレの日などに食べられています。
島原の乱のときに蓄えていたもちと山や海から集めた具材を炊き、栄養をとっていたことが起源とされています。
土鍋で作るのが特徴で、丸もち、鶏肉、白菜、人参、干ししいたけ、高野豆腐などが入った、具だくさんの雑煮です。
■かんころ餅
長崎県五島地方に古くから伝わる郷土料理です。
五島地方では、さつまいもをスライスして天日干ししたものを「かんころ」と呼ぶことからこの名がつきました。
かんころをもち米に混ぜ、ついて作ったもので、以前は冬の保存食として作られていたようです。
現在では特産品として商品が販売されており、いつでも食べられるようになってきています。
■かんざらし
長崎県島原市に古くから伝わる、白玉だんごを島原の湧き水で冷やし、冷たい蜜をかけたシンプルな郷土菓子です。
原料であるもち米を寒い時期に水にさらすことから「寒ざらし」と呼ばれるようになりました。
もともとは、夏にふるまうお菓子でしたが、今では温かくして冬に食べられることもあるようです。
【「かんころ餅」を作ってみよう!】
さつま芋の優しい甘さともちもちの食感がたまらない!
炊飯器で簡単に作れる、かんころ餅のレシピです。
<材料(作りやすい分量)> 調理時間: 30分(炊飯時間は除く)
もち米・・1合
水・・180ml
干しいも・・100g
砂糖・・大さじ2~3
塩・・ひとつまみ
片栗粉・・適量
<作り方>
1.もち米は洗ってザルに上げ、水気をきる。
2.炊飯釜に(1)と分量の水を入れてひと混ぜし、適当な大きさにちぎった干しいもをのせて炊飯する。
※おこわモードがあれば、おこわモードで炊飯してください
3.炊き上がったらボウルに移し、熱いうちにすりこ木などでもちの粒がなくなるまでつく。
4.(3)に砂糖・塩を加えてよく混ぜ合わせる。
5.砂糖が溶けたら片栗粉を敷いた上にのせ、半分に分ける。
片栗粉をまぶし、なまこ型に形を整える。
6.ラップに包み、冷蔵庫で冷やしかためる。
7.(6)を食べやすい厚さ(1cm程度)に切り、トースターやフライパンなどでこんがりと焼く。
つきたてのかんころ餅はやわらかいので、そのまま食べてもおいしいです。
食べきらない場合は冷凍庫で保存することもできます。
2~3週間を目安に食べきるようにしてください。
こんがりと焼けたかんころ餅に、バターを落としたり、はちみつをかけるのもおすすめです。
さらに生地に紫いもやよもぎ、ごまなどを入れたりと、アレンジすることもできます。
ぜひ、お時間のあるときに作ってみてください。
Text by まち/食育インストラクター