更新日:2025/12/08
刺身、フライ、炒め物など和洋中さまざまな料理でおいしく食べられるイカ。今回はイカの種類や栄養についてお伝えします。
イカは、世界に約450種類、日本近海に約130種類以上生息しています。種類によって旬も漁場も異なり、漁獲量が最も多いスルメイカは夏が旬です。そのほか、ヤリイカやコウイカは冬から春にかけて、ホタルイカは春が旬で、一年を通していろいろなイカが水揚げされており、一年中イカを楽しむことができます。
代表的な7種のイカをご紹介します。
■スルメイカ日本の総漁獲量中ナンバーワンで大衆的なイカ。刺身やすし種のほか、塩辛や干してスルメにも加工されます。
■コウイカぽってりと丸みのある形とかたい甲を持っているイカ。身が厚くて甘味があり、刺身やすし種のほか、天ぷらも人気です。
■アカイカ胴長約40cmを超える大型のイカ。「ムラサキイカ」「バカイカ」などとも呼ばれています。一般に冷凍したものが出回り、加工用として多く利用されています。
■ヤリイカ上品で淡泊な味わいのイカ。国内でも人気は高いですが、あまり獲れないため、東南アジアやアフリカ産のものが多いです。
■ケンサキイカ地方によって「アカイカ」「シロイカ」などと呼ばれます。ヤリイカよりも身が厚く味もよいことから価格も高めとなっています。刺身のほか、煮つけにして食べられます。
■アオリイカ濃厚な甘みとやわらかい食感が魅力で、イカのなかでもっとも高価です。刺身はもちろん、天ぷらや煮物などさまざまな料理でおいしく食べられます。
■ホタルイカ春に富山湾などで漁獲される胴長6~7cmほどの小ぶりのイカ。ホタルのように発光することからその名がつきました。主にボイルされたものが出回ります。富山の名物料理「ホタルイカの沖漬け」が有名です。
イカは低エネルギーで低脂肪、高たんぱくなのが特徴。噛み応えがあるのでダイエット中の方にもおすすめの食材です。そのほか、抗酸化作用のあるビタミンEや血行促進作用のあるナイアシン、味覚を正常に保つ亜鉛が多く含まれています。そしてなんといっても「タウリン」が豊富!タウリンは栄養ドリンクでもおなじみアミノ酸の一種で、疲労回復やコレステロール値を下げる働き、肝機能の向上に効果的です。また、タウリンは目の網膜に多く存在しており、目の疲れや視力低下を予防する効果も期待できます。スマホやパソコンなどを長時間使う方には嬉しい効果ですね。ちなみに、イカ墨にもタウリンが多く含まれていますが、そのほか「ムコ多糖類」という栄養素が含まれています。ムコ多糖類には、サプリで有名なコンドロイチンやヒアルロン酸などがあり、関節をなめらかに動かすための潤滑油のような役目をしている物質です。近年がん抑制効果も期待できると注目されています。
全体的に透明感があり、身がふっくらとして丸みがあるものを選びましょう。目が黒く澄んでいるものが良品です。イカの内臓は傷みやすいので、必ずさばいてから保存するようにしましょう。また空気に触れると鮮度が落ちてしまうので、ラップに包んでジッパー付き保存袋で空気をしっかり抜いた状態で冷蔵庫または冷凍庫で保存するようにしましょう。
日本人になじみ深いイカ。旬の時期には生のものが手に入るので、ぜひ調理して食卓に並べてみてください♪
Text by くまこ/食育インストラクター
刺身、フライ、炒め物など和洋中さまざまな料理でおいしく食べられるイカ。
今回はイカの種類や栄養についてお伝えします。
イカは、世界に約450種類、日本近海に約130種類以上生息しています。
種類によって旬も漁場も異なり、漁獲量が最も多いスルメイカは夏が旬です。
そのほか、ヤリイカやコウイカは冬から春にかけて、ホタルイカは春が旬で、一年を通していろいろなイカが水揚げされており、一年中イカを楽しむことができます。
【イカの代表的な品種】
代表的な7種のイカをご紹介します。
■スルメイカ
日本の総漁獲量中ナンバーワンで大衆的なイカ。
刺身やすし種のほか、塩辛や干してスルメにも加工されます。
■コウイカ
ぽってりと丸みのある形とかたい甲を持っているイカ。
身が厚くて甘味があり、刺身やすし種のほか、天ぷらも人気です。
■アカイカ
胴長約40cmを超える大型のイカ。「ムラサキイカ」「バカイカ」などとも呼ばれています。
一般に冷凍したものが出回り、加工用として多く利用されています。
■ヤリイカ
上品で淡泊な味わいのイカ。
国内でも人気は高いですが、あまり獲れないため、東南アジアやアフリカ産のものが多いです。
■ケンサキイカ
地方によって「アカイカ」「シロイカ」などと呼ばれます。
ヤリイカよりも身が厚く味もよいことから価格も高めとなっています。
刺身のほか、煮つけにして食べられます。
■アオリイカ
濃厚な甘みとやわらかい食感が魅力で、イカのなかでもっとも高価です。
刺身はもちろん、天ぷらや煮物などさまざまな料理でおいしく食べられます。
■ホタルイカ
春に富山湾などで漁獲される胴長6~7cmほどの小ぶりのイカ。
ホタルのように発光することからその名がつきました。
主にボイルされたものが出回ります。
富山の名物料理「ホタルイカの沖漬け」が有名です。
【イカの栄養は?】
イカは低エネルギーで低脂肪、高たんぱくなのが特徴。
噛み応えがあるのでダイエット中の方にもおすすめの食材です。
そのほか、抗酸化作用のあるビタミンEや血行促進作用のあるナイアシン、味覚を正常に保つ亜鉛が多く含まれています。
そしてなんといっても「タウリン」が豊富!
タウリンは栄養ドリンクでもおなじみアミノ酸の一種で、疲労回復やコレステロール値を下げる働き、肝機能の向上に効果的です。
また、タウリンは目の網膜に多く存在しており、目の疲れや視力低下を予防する効果も期待できます。
スマホやパソコンなどを長時間使う方には嬉しい効果ですね。
ちなみに、イカ墨にもタウリンが多く含まれていますが、そのほか「ムコ多糖類」という栄養素が含まれています。
ムコ多糖類には、サプリで有名なコンドロイチンやヒアルロン酸などがあり、関節をなめらかに動かすための潤滑油のような役目をしている物質です。
近年がん抑制効果も期待できると注目されています。
【イカを選ぶときのポイントと保存法】
全体的に透明感があり、身がふっくらとして丸みがあるものを選びましょう。
目が黒く澄んでいるものが良品です。
イカの内臓は傷みやすいので、必ずさばいてから保存するようにしましょう。
また空気に触れると鮮度が落ちてしまうので、ラップに包んでジッパー付き保存袋で空気をしっかり抜いた状態で冷蔵庫または冷凍庫で保存するようにしましょう。
日本人になじみ深いイカ。
旬の時期には生のものが手に入るので、ぜひ調理して食卓に並べてみてください♪
Text by くまこ/食育インストラクター