更新日:2023/02/03
日本は南北に長く、地域ごとに気候が変わりやすい特徴があります。そのため、場所ごとに違った特産品があります。
今回は広島県の特産についてご紹介します。
広島県の特産食材として、よく名前が挙がるのは牡蠣とレモンです。どちらとも全国一の出荷量を誇り、正しく日本一の生産地です。特に牡蠣は日本全体の生産量のうち、6割ほどが広島県産になります。これは波が穏やかで多くの河川から栄養豊富な水が流れ込む広島湾に面した立地が、牡蠣の生育に適しているからです。養殖の歴史も長く、一説には室町時代から続いている(!)とか。広島といえば牡蠣、と言われるのも納得ですね。レモンは寒さと湿気に弱い特徴があり、冬は零下になる関東以北の地域では栽培が難しい農産物です。しかし、広島県は日本のなかでも温暖で日照時間が多く、雨の少ない気候なことから、レモンの地植え栽培を可能としています。JA広島では「広島レモン」を商標登録しており、県を代表する作物としているのがわかります。なお、この名前で販売されるレモンは防腐剤やワックスなどを使用せず出荷されるので、皮ごと食べられます。日本で消費されるレモンは多くが輸入品であり、防ばい剤を使用しているので、安全性の高いレモンへの需要に沿った栽培法を確立している生産者の方々の努力がうかがえますね。広島県でのレモンの栽培は牡蠣と比べると最近始まっていて、明治時代ぐらいからのようです。しかし、100年以上もレモンを栽培しているのだから、十分歴史ある作物のひとつだと思えますよね。
プルプルでやわらかく、特徴的なうま味を感じる牡蠣に、レモンの酸味が加わることで味を引き締めてくれる…牡蠣とレモンは、味の相性もよい食品です。レモンというと夏のイメージですが、実は地植えのレモンの収穫期は10月から3月ぐらいまでです。牡蠣がおいしくなる12月ころは、レモンも同じく旬を迎えています。日本料理では同じ季節に旬を迎える相性の良い食材を「であいもの」と呼びますが、牡蠣とレモンもそんな関係の食材といえるでしょう。
今回はこのおいしい2つを組み合わせた、家庭で簡単に作れるレシピをご紹介します☆
<材料> 調理時間:50分牡蠣(むき身)・・10個塩・こしょう・・少々小麦粉・・適量オリーブオイル・・小さじ2Aレモン果汁・・大さじ1Aバター・・15gA薄口しょうゆ・・小さじ1/2A砂糖・・小さじ1/2Aレモンの皮(すりおろしたもの)・・適量パセリ(みじん切り)・・適量
<作り方>1.牡蠣は流水でよく洗い、水気をふき取って塩・こしょうを両面に振る。
2.フライパンにサラダ油を熱し、小麦粉をまぶした(1)を並べ、中火で両面に焼き色がつき、中まで火が通ったら取り出し、器に盛る。
3.フライパンにAを入れ、バターが溶けて全体がなじんだら(2)にかける。
4.パセリのみじん切りをふる。
<ポイント>
・加熱用の牡蠣で作る場合は、中心の温度が85℃以上になるようにしっかり加熱しましょう。・広島レモン以外のレモンを使う場合は、無農薬表記のものを使用してください。
シンプルな味つけなので、お好みでにんにくやねぎなどの香味野菜やスパイスなどをプラスして、自分だけの最高の味を探してみるのもよいですね!
ちなみに、海のミルクと呼ばれるほど栄養価が高くミネラル豊富な牡蠣に、ビタミンCたっぷりのレモンは、冬の肌荒れ対策に効果的な食品。さらに、レモンのクエン酸が鉄を吸収しやすくする効果があるので、貧血の予防や改善にも役立ち、栄養の面でもよい組み合わせです。
広島を代表する2つの食品をおいしく召し上がってくださいませ☆
Text byはむこ/食育インストラクター
日本は南北に長く、地域ごとに気候が変わりやすい特徴があります。
そのため、場所ごとに違った特産品があります。
今回は広島県の特産についてご紹介します。
【温暖な気候が育む特産品】
広島県の特産食材として、よく名前が挙がるのは牡蠣とレモンです。
どちらとも全国一の出荷量を誇り、正しく日本一の生産地です。
特に牡蠣は日本全体の生産量のうち、6割ほどが広島県産になります。
これは波が穏やかで多くの河川から栄養豊富な水が流れ込む広島湾に面した立地が、牡蠣の生育に適しているからです。
養殖の歴史も長く、一説には室町時代から続いている(!)とか。
広島といえば牡蠣、と言われるのも納得ですね。
レモンは寒さと湿気に弱い特徴があり、冬は零下になる関東以北の地域では栽培が難しい農産物です。
しかし、広島県は日本のなかでも温暖で日照時間が多く、雨の少ない気候なことから、レモンの地植え栽培を可能としています。
JA広島では「広島レモン」を商標登録しており、県を代表する作物としているのがわかります。
なお、この名前で販売されるレモンは防腐剤やワックスなどを使用せず出荷されるので、皮ごと食べられます。
日本で消費されるレモンは多くが輸入品であり、防ばい剤を使用しているので、安全性の高いレモンへの需要に沿った栽培法を確立している生産者の方々の努力がうかがえますね。
広島県でのレモンの栽培は牡蠣と比べると最近始まっていて、明治時代ぐらいからのようです。しかし、100年以上もレモンを栽培しているのだから、十分歴史ある作物のひとつだと思えますよね。
【一緒に食べても相性抜群】
プルプルでやわらかく、特徴的なうま味を感じる牡蠣に、レモンの酸味が加わることで味を引き締めてくれる…牡蠣とレモンは、味の相性もよい食品です。
レモンというと夏のイメージですが、実は地植えのレモンの収穫期は10月から3月ぐらいまでです。
牡蠣がおいしくなる12月ころは、レモンも同じく旬を迎えています。
日本料理では同じ季節に旬を迎える相性の良い食材を「であいもの」と呼びますが、牡蠣とレモンもそんな関係の食材といえるでしょう。
今回はこのおいしい2つを組み合わせた、家庭で簡単に作れるレシピをご紹介します☆
【牡蠣のレモンバターソース】
<材料> 調理時間:50分
牡蠣(むき身)・・10個
塩・こしょう・・少々
小麦粉・・適量
オリーブオイル・・小さじ2
Aレモン果汁・・大さじ1
Aバター・・15g
A薄口しょうゆ・・小さじ1/2
A砂糖・・小さじ1/2
Aレモンの皮(すりおろしたもの)・・適量
パセリ(みじん切り)・・適量
<作り方>
1.牡蠣は流水でよく洗い、水気をふき取って塩・こしょうを両面に振る。
2.フライパンにサラダ油を熱し、小麦粉をまぶした(1)を並べ、中火で両面に焼き色がつき、中まで火が通ったら取り出し、器に盛る。
3.フライパンにAを入れ、バターが溶けて全体がなじんだら(2)にかける。
4.パセリのみじん切りをふる。
<ポイント>
・加熱用の牡蠣で作る場合は、中心の温度が85℃以上になるようにしっかり加熱しましょう。
・広島レモン以外のレモンを使う場合は、無農薬表記のものを使用してください。
シンプルな味つけなので、お好みでにんにくやねぎなどの香味野菜やスパイスなどをプラスして、自分だけの最高の味を探してみるのもよいですね!
ちなみに、海のミルクと呼ばれるほど栄養価が高くミネラル豊富な牡蠣に、ビタミンCたっぷりのレモンは、冬の肌荒れ対策に効果的な食品。
さらに、レモンのクエン酸が鉄を吸収しやすくする効果があるので、貧血の予防や改善にも役立ち、栄養の面でもよい組み合わせです。
広島を代表する2つの食品をおいしく召し上がってくださいませ☆
Text byはむこ/食育インストラクター