更新日:2022/12/05
シャキシャキとした食感と特有の爽やかな香りを持つ「セロリ」。サラダや漬物はもちろん、炒め物や煮物にしてもおいしい野菜です。
セロリはセリ科の野菜で、原産地は地中海沿岸やインド周辺とさまざまな説があります。古くは薬用や香料として利用され、16世紀にイタリアなどで植物としての栽培がはじまり、その後、17世紀にフランスで食用として使われるようになりました。日本へ伝わったのは16世紀末、朝鮮出兵のときに加藤清正が人参とだまされて中国種のセロリを持ち帰ったことから「清正人参」、江戸時代に入ってからオランダ船によって西洋種が持ち込まれたことから「オランダミツバ」とも呼ばれています。2回に分かれて日本へ伝わったセロリですが、味と香りが独特なためか、そのときに普及することはなく、一般に広まったのは戦後になってからのことでした。
葉がピンとしていて緑が鮮やかなもの、茎の切り口がみずみずしく、変色していないものが良品です。また、茎が肉厚で筋の間隔が細かいものがよいとされています。葉から水分が失われていくので、購入後は葉と茎を切り離します。葉と茎をそれぞれペーパータオルで包み、ビニール袋などに入れて冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。それぞれ食べやすい大きさに刻んでラップで包み、冷凍庫で保存することも可能です。
セロリの茎には、体内の余分なナトリウムを排出し、むくみや高血圧の予防に役立つ「カリウム」、便秘に効果的な「食物繊維」などが多く含まれています。そして捨ててしまいがちなセロリの葉ですが、実は葉の部分にもさまざまな栄養素が含まれています。とくに豊富なのが、「β-カロテン」です。β-カロテンは強い抗酸化作用があり、皮膚や粘膜の健康維持に役立ち、肌荒れや風邪、眼精疲労予防に働きます。
セロリといえば、ほとんどの方があの特有の香りをイメージすると思います。この香りにも嬉しい効果が期待できます。約40種類もの香り成分で構成されていますが、代表的なのは「アピイン」と「ピラジン」。アピインは神経に働き、不眠やイライラの解消に役立ちます。また、爽やかな香りで胃液の分泌を促し、食欲増進にも繋がります。ピラジンは、アピインと同様にリラックス効果が期待できるほか、血液をサラサラにする効果があり、高血圧予防に役立ちます。
年末になると忙しい毎日に追われ、知らないうちにストレスが溜まっていた…。ということはありませんか?そこで今回は、ほっこり体が温まるポタージュレシピをご紹介します。セロリの香り成分+ストレス緩和に働くビタミンCの多いじゃがいも、カルシウムたっぷりの牛乳を使って作ります。
<材料(2人分)> 調理時間:20分セロリ・・1本じゃがいも・・小1個(100g)バター・・10gA水・・200mlA顆粒コンソメ・・小さじ1牛乳・・100ml塩・こしょう・・少々
【トッピング】パセリの葉(みじん切り)スライスベーコン粗挽き黒こしょう
<作り方>1.セロリは筋を除き、繊維を断ち切るように薄切りにする。じゃがいもは皮をむいて5mm厚のいちょう切りにしてサッと水にさらす。
2.鍋にバターを入れて火にかけ、セロリ・水気を拭き取ったじゃがいもを入れて中火で炒める。
3.野菜がしんなりしてきたらAを入れ、沸いたら弱火にして10分ほど煮る。
4.野菜がやわらかくなったらミキサーに入れ、半量の牛乳を加えてなめらかになるまで回す。
5.鍋に戻し、残りの牛乳を入れて温め、塩・こしょうで味を調える。
6.器に注ぎ、パセリの葉、細切りにしてカリカリに炒めたベーコン、黒こしょうをトッピングする。
牛乳を使うことでセロリ特有の香りも和らぎ、苦手な人でもおいしくいただけます。セロリ嫌いを克服したい!という人にもおすすめのレシピです。
あまりがちなセロリの葉は、刻んでみそ汁に入れたり、炒めてふりかけ風にしたり、揚げて天ぷらにしたり…とどんな料理との組み合わせも◎。捨ててしまいがちな葉もおいしく調理し、あますことなくセロリを味わいつくしましょう。
Text byまち/食育インストラクター
シャキシャキとした食感と特有の爽やかな香りを持つ「セロリ」。
サラダや漬物はもちろん、炒め物や煮物にしてもおいしい野菜です。
【食用として普及したのは最近!?セロリの歴史】
セロリはセリ科の野菜で、原産地は地中海沿岸やインド周辺とさまざまな説があります。
古くは薬用や香料として利用され、16世紀にイタリアなどで植物としての栽培がはじまり、その後、17世紀にフランスで食用として使われるようになりました。
日本へ伝わったのは16世紀末、朝鮮出兵のときに加藤清正が人参とだまされて中国種のセロリを持ち帰ったことから「清正人参」、江戸時代に入ってからオランダ船によって西洋種が持ち込まれたことから「オランダミツバ」とも呼ばれています。
2回に分かれて日本へ伝わったセロリですが、味と香りが独特なためか、そのときに普及することはなく、一般に広まったのは戦後になってからのことでした。
【おいしいセロリの選び方】
葉がピンとしていて緑が鮮やかなもの、茎の切り口がみずみずしく、変色していないものが良品です。
また、茎が肉厚で筋の間隔が細かいものがよいとされています。
葉から水分が失われていくので、購入後は葉と茎を切り離します。
葉と茎をそれぞれペーパータオルで包み、ビニール袋などに入れて冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
それぞれ食べやすい大きさに刻んでラップで包み、冷凍庫で保存することも可能です。
【葉にも栄養たっぷり!】
セロリの茎には、体内の余分なナトリウムを排出し、むくみや高血圧の予防に役立つ「カリウム」、便秘に効果的な「食物繊維」などが多く含まれています。
そして捨ててしまいがちなセロリの葉ですが、実は葉の部分にもさまざまな栄養素が含まれています。
とくに豊富なのが、「β-カロテン」です。
β-カロテンは強い抗酸化作用があり、皮膚や粘膜の健康維持に役立ち、肌荒れや風邪、眼精疲労予防に働きます。
【特有の香りにはどのような効果があるの?】
セロリといえば、ほとんどの方があの特有の香りをイメージすると思います。
この香りにも嬉しい効果が期待できます。
約40種類もの香り成分で構成されていますが、代表的なのは「アピイン」と「ピラジン」。
アピインは神経に働き、不眠やイライラの解消に役立ちます。
また、爽やかな香りで胃液の分泌を促し、食欲増進にも繋がります。
ピラジンは、アピインと同様にリラックス効果が期待できるほか、血液をサラサラにする効果があり、高血圧予防に役立ちます。
【苦手な人でも食べられる!?「セロリのポタージュ」】
年末になると忙しい毎日に追われ、知らないうちにストレスが溜まっていた…。ということはありませんか?
そこで今回は、ほっこり体が温まるポタージュレシピをご紹介します。
セロリの香り成分+ストレス緩和に働くビタミンCの多いじゃがいも、カルシウムたっぷりの牛乳を使って作ります。
<材料(2人分)> 調理時間:20分
セロリ・・1本
じゃがいも・・小1個(100g)
バター・・10g
A水・・200ml
A顆粒コンソメ・・小さじ1
牛乳・・100ml
塩・こしょう・・少々
【トッピング】
パセリの葉(みじん切り)
スライスベーコン
粗挽き黒こしょう
<作り方>
1.セロリは筋を除き、繊維を断ち切るように薄切りにする。
じゃがいもは皮をむいて5mm厚のいちょう切りにしてサッと水にさらす。
2.鍋にバターを入れて火にかけ、セロリ・水気を拭き取ったじゃがいもを入れて中火で炒める。
3.野菜がしんなりしてきたらAを入れ、沸いたら弱火にして10分ほど煮る。
4.野菜がやわらかくなったらミキサーに入れ、半量の牛乳を加えてなめらかになるまで回す。
5.鍋に戻し、残りの牛乳を入れて温め、塩・こしょうで味を調える。
6.器に注ぎ、パセリの葉、細切りにしてカリカリに炒めたベーコン、黒こしょうをトッピングする。
牛乳を使うことでセロリ特有の香りも和らぎ、苦手な人でもおいしくいただけます。
セロリ嫌いを克服したい!という人にもおすすめのレシピです。
あまりがちなセロリの葉は、刻んでみそ汁に入れたり、炒めてふりかけ風にしたり、揚げて天ぷらにしたり…とどんな料理との組み合わせも◎。
捨ててしまいがちな葉もおいしく調理し、あますことなくセロリを味わいつくしましょう。
Text byまち/食育インストラクター