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たべて元気♪「食だより」

食材・料理

知って得するほうれん草のお話

更新日:2025/12/24

お浸しや和え物など、いろいろな料理に使うことができるほうれん草。
冷凍食品もあり、通年おいしく食べられます。
今回はそんなほうれん草についてのおはなしです。

【おいしいほうれん草の旬と選び方】

ほうれん草の旬は冬で、この時期には甘みが増します
おいしいほうれん草を選ぶポイントは、まず、葉に注目してください。
葉の緑色が濃く、ピンと張りがあるものが良品です。
黄色く変色しているものや、葉先がしおれているものは鮮度がよくないので注意しましょう。
次に、根元を見てみましょう。
根元の赤みが強いものがあります。
根元が赤いほうれん草は甘みが強くておいしいです。
購入後は湿らせたペーパーで包んでから、ビニール袋に入れて保存しましょう。
ほうれん草は暑さと乾燥に弱い野菜です。
食べきれない場合は、下ゆでしたり冷凍保存するのがおすすめです。
また、ゆでるときは根元に十字に切れ目を入れると、土が落ちやすく、火の通りもよくなります。

【ほうれん草の種類】

ヨーロッパ方面に広がった西洋種中国方面へ広がった東洋種が、ほうれん草の主な品種です。
西洋種と東洋種のほうれん草をかけ合わせたものなど、多くの品種が続々と登場し、その数は数百種類あるといわれています。
今回はそのなかでもよく見かけるけれど、どのようなものかあまり知らない2種類をご紹介します。

●サラダほうれん草
サラダほうれん草は一般的なほうれん草より、えぐみを少なく品種改良されたほうれん草です。
葉や茎はやわらかく、アクが少ないので名前の通り、生でも食べられます。

●ちぢみほうれん草
ちぢみほうれん草は、名前の通り葉っぱが縮れているほうれん草です。
冬締めほうれん草とも呼ばれています。
葉が厚く甘みが強いのが特徴です。
ちぢみほうれん草はアクのもととなるシュウ酸が少ないので、アク抜きが不要で生食でも食べられます。

【気になるほうれん草の栄養】

●β-カロテン
ほうれん草にはβ-カロテンが豊富に含まれています。
β-カロテンは強力な抗酸化作用を持ち、体内で必要に応じてビタミンAに変化します。
ビタミンAは皮膚や粘膜の健康・視力維持に欠かせない栄養素です。
そのほか、体内の老化・動脈硬化・がんの予防効果も期待できます。

●ビタミンC
ビタミンCは皮膚や細胞のコラーゲンの合成に不可欠で、紫外線やストレスなどで受けたお肌のダメージを回復させる効果や疲労回復、抗酸化作用による日焼け・老化防止に役立ちます。

●鉄
鉄は赤血球のヘモグロビンという成分の材料になります。
ヘモグロビンは酸素と結びつきやすい性質があり、呼吸により取り込んだ酸素を全身に運ぶ役割をしています。
鉄が不足していると酸素の供給が十分にできず、頭痛・食欲不振・集中力の低下などの症状が起こるので注意が必要です。

【栄養を逃さないアク抜き方法】

ほうれん草にはシュウ酸などのアクがあるため、下処理が必要な野菜です。
シュウ酸はカルシウムや鉄の吸収を阻害し、結石の原因にもなります。
えぐみやアクのもととしても知られていますが、水溶性なのでお湯でゆでると溶けだし、減らすことが出来ます
適量の摂取であれば問題ないとされているため、シュウ酸が気になる場合は、お湯でゆでたり、水にさらしたりしてから食べるようにしましょう。
ただし、長時間ゆでたり水でさらすとビタミンCまで減ってしまうので、注意が必要です。

いかがでしたか?
ほうれん草について知っていただいたと思います。
皆さんもぜひ甘みがアップしているこの時期に食べてみて下さいね。

Text by あお/食育インストラクター