更新日:2025/08/06
離乳食もいよいよ大詰め。今回は1歳~1歳6カ月ころの離乳食完了期の赤ちゃん向け、麻婆茄子風のレシピです。
それではレシピのご紹介です。
トロミがついているので、パサつきがちな挽き肉も食べやすいです
<材料(1人分)> 調理時間:25分なす(皮なし)・・25g出汁+水・・1/2カップ~ ※出汁と水は同量豚挽き肉(赤身)・・15gA出汁・・1/4カップA砂糖・・少々(ひとつまみくらい)Aトマト(皮・種を取って包丁でたたく)・・10gA長ねぎ(みじん切り)・・2~3g
B信州みそ・・少々(0.5gくらい)Bしょうゆ・・1滴出汁溶き片栗粉・・適量(出汁:片栗=1:1)ごま油・・少々
<作り方>1.なすは1cm角または1cm角程度の乱切りにし、分量の出汁+水でやわらかくなるまで煮る2.鍋に挽き肉・Aを入れてよく混ぜ、弱火にかけて混ぜながら加熱する肉に火が通ってきたら、アクを取り除き、(1)を加えてさらに煮る※煮汁が残っていたら、煮汁ごと加えてください3.(2)の煮汁が最初の半量程度になったら、Bを加えて2~3分煮、出汁溶き片栗粉でトロミをつけて、ごま油を加える<ポイント>
私たちが日常的に使用している挽き肉は、主に牛・豚・鶏の肉です。挽き肉は、筋が多くて通常の調理では食べにくい部位や、肉の形を整えたりする際に出る、いろいろな部位の切れ端などを集めて作られます。お店によって、一般的な「細挽き」のほか、「粗挽き」や「二度挽き」などを扱っているところもあるので、肉の存在感を出したいハンバーグのような料理の場合は、粗挽きまたは粗挽きと細挽きを組み合わせるなど、使用する料理によって変えるとよいです。また、脂身の量も多いものや少ないものなどがあります。離乳食には脂分の少ない赤身肉の挽き肉や、鶏ささみや胸肉のような淡白な部分の挽き肉を使うと胃腸への負担も軽減できます。それでも脂分が気になる場合は、熱湯をかけるなど、脂を落とす工夫をしてから使うとよいでしょう。逆に、餃子は脂分が多く、うま味が強いものを使用するとおいしく仕上がりますので、選ぶ際は脂分が多くて白っぽい豚挽き肉にするのがおすすめです。挽き肉は細かく挽くので空気にたくさん触れるため、あまり長く保存することは出来ません。購入する場合は、出来るだけドリップが出ていない鮮度のよい状態のものを選び、使うまでに少し日にちがある場合はゆでこぼしたり、炒めたりしたものを一回分ずつ小分けにして冷凍すると離乳食を作るときに便利です。挽き肉は体の成長に欠かせない良質なたんぱく質を多く含みます。加熱し過ぎるとかたくなるので、そぼろのような状態で使うときは、火の通し過ぎに気をつけましょう。
どの月齢も、初めての食材はアレルギーの有無を確認してから使用しましょう。
●初期(5~6カ月)肉類は胃腸に負担がかかり過ぎるため、まだ食べることが出来ません。たんぱく質類は、絹ごし豆腐や白身魚から始め、慣れたら次のステップに進みます。なすはアクが強いので、離乳食に慣れてきたらしっかりとアク抜きをして使います。皮はかたくて食べられないので、基本的に離乳食中は全期とも皮をむいて下さい。初期は、出汁でじっくり煮てペーストにしたり、細かく刻み、必要に応じてトロミをつけてあげましょう。トマトは初期から使用出来ますので、皮や種を取って使用します。ねぎは、繊維質で、においも強いため、使用できません。調味料もまだ使えないので、食材のうま味をいかしてください。
※なすについて本によっては、中期以降としている場合もあります。ご自身の赤ちゃんのペースを確認し、無理のないように進めましょう。1歳を過ぎてくれば、状況に応じて皮つきに挑戦してみても構いません。
●中期(7~8カ月)肉類は、低脂肪で消化のよい鶏ささみ(ささみを挽いた挽き肉も含む)の使用は問題ありませんが、むね肉やもも肉(挽き肉も含む)は出来れば後期以降が望ましいです。牛や豚の肉および、それらで作られた挽き肉類は肉のかたさや脂分などが中期の赤ちゃんには向かないため、後期以降に挑戦していきましょう。今回使った豚挽き肉は、鶏ささみの挽き肉に置き換えて使用します。なすは使用出来ますので、食べさせたことがある場合は、月齢に合わせた量やかたさ・大きさなどにして与えます。トマトは初期同様、皮と種の部分を取って使用出来ます。ねぎは離乳食の進み具合が順調であれば、中期の後半から細かく刻んで少量を試してみてください。調味料類は後半から塩や砂糖・しょうゆ・みその使用をOKとしている本が多いですが、使用出来る量はどれも1gに満たないごくわずかな量を想定しています。毎食の使用や味つけ目的は避け、ごくたまに風味をつける程度にしてください。可能であれば出汁や食材のうま味をいかした料理を引き続き食べさせていきましょう。
●後期(9~11カ月)後期になると、鶏肉類に加え、牛肉や豚肉、それらの挽き肉も使用出来るようになってきます。でも、脂分の多いものはまだまだ消化できないので、赤身の部分や脂身を外して使ったり、挽き肉も牛の赤身や豚のもも肉など部位が指定されたものを選んで使用してください。なすはアク抜きを忘れずにやわらかく加熱して与えましょう。トマトも皮・種は取っての使用が望ましいです。後期の離乳食に慣れてくれば、油やバター・ケチャップなど使用出来る調味料類も増えてきます。うす味を心掛け、食材や出汁のうま味で補える場合は必要以上に調味料を加えずに仕上げてください。
離乳食完了期の味や食感は、まだ大人と同じというわけにはいきませんが、形など、見た目はパパママと同じように出来ることも増えてくるので、取り分けメニューで一体感を出してあげてくださいね。
Text by さゆり/食育インストラクター
離乳食もいよいよ大詰め。
今回は1歳~1歳6カ月ころの離乳食完了期の赤ちゃん向け、麻婆茄子風のレシピです。
それではレシピのご紹介です。
【和風麻婆茄子】
トロミがついているので、パサつきがちな挽き肉も食べやすいです
<材料(1人分)> 調理時間:25分
なす(皮なし)・・25g
出汁+水・・1/2カップ~ ※出汁と水は同量
豚挽き肉(赤身)・・15g
A出汁・・1/4カップ
A砂糖・・少々(ひとつまみくらい)
Aトマト(皮・種を取って包丁でたたく)・・10g
A長ねぎ(みじん切り)・・2~3g
B信州みそ・・少々(0.5gくらい)
Bしょうゆ・・1滴
出汁溶き片栗粉・・適量(出汁:片栗=1:1)
ごま油・・少々
<作り方>
1.なすは1cm角または1cm角程度の乱切りにし、分量の出汁+水でやわらかくなるまで煮る
2.鍋に挽き肉・Aを入れてよく混ぜ、弱火にかけて混ぜながら加熱する
肉に火が通ってきたら、アクを取り除き、(1)を加えてさらに煮る
※煮汁が残っていたら、煮汁ごと加えてください
3.(2)の煮汁が最初の半量程度になったら、Bを加えて2~3分煮、出汁溶き片栗粉でトロミをつけて、ごま油を加える
<ポイント>
出汁だけだと出汁の風味が強くなるため水で割っていますが、薄めの出汁であれば、水で割らなくても構いません。
【挽き肉】
私たちが日常的に使用している挽き肉は、主に牛・豚・鶏の肉です。
挽き肉は、筋が多くて通常の調理では食べにくい部位や、肉の形を整えたりする際に出る、いろいろな部位の切れ端などを集めて作られます。
お店によって、一般的な「細挽き」のほか、「粗挽き」や「二度挽き」などを扱っているところもあるので、肉の存在感を出したいハンバーグのような料理の場合は、粗挽きまたは粗挽きと細挽きを組み合わせるなど、使用する料理によって変えるとよいです。
また、脂身の量も多いものや少ないものなどがあります。
離乳食には脂分の少ない赤身肉の挽き肉や、鶏ささみや胸肉のような淡白な部分の挽き肉を使うと胃腸への負担も軽減できます。
それでも脂分が気になる場合は、熱湯をかけるなど、脂を落とす工夫をしてから使うとよいでしょう。
逆に、餃子は脂分が多く、うま味が強いものを使用するとおいしく仕上がりますので、選ぶ際は脂分が多くて白っぽい豚挽き肉にするのがおすすめです。
挽き肉は細かく挽くので空気にたくさん触れるため、あまり長く保存することは出来ません。
購入する場合は、出来るだけドリップが出ていない鮮度のよい状態のものを選び、使うまでに少し日にちがある場合はゆでこぼしたり、炒めたりしたものを一回分ずつ小分けにして冷凍すると離乳食を作るときに便利です。
挽き肉は体の成長に欠かせない良質なたんぱく質を多く含みます。
加熱し過ぎるとかたくなるので、そぼろのような状態で使うときは、火の通し過ぎに気をつけましょう。
【離乳食完了期以外での使用方法】
どの月齢も、初めての食材はアレルギーの有無を確認してから使用しましょう。
●初期(5~6カ月)
肉類は胃腸に負担がかかり過ぎるため、まだ食べることが出来ません。
たんぱく質類は、絹ごし豆腐や白身魚から始め、慣れたら次のステップに進みます。
なすはアクが強いので、離乳食に慣れてきたらしっかりとアク抜きをして使います。
皮はかたくて食べられないので、基本的に離乳食中は全期とも皮をむいて下さい。
初期は、出汁でじっくり煮てペーストにしたり、細かく刻み、必要に応じてトロミをつけてあげましょう。
トマトは初期から使用出来ますので、皮や種を取って使用します。
ねぎは、繊維質で、においも強いため、使用できません。
調味料もまだ使えないので、食材のうま味をいかしてください。
※なすについて
本によっては、中期以降としている場合もあります。
ご自身の赤ちゃんのペースを確認し、無理のないように進めましょう。
1歳を過ぎてくれば、状況に応じて皮つきに挑戦してみても構いません。
●中期(7~8カ月)
肉類は、低脂肪で消化のよい鶏ささみ(ささみを挽いた挽き肉も含む)の使用は問題ありませんが、むね肉やもも肉(挽き肉も含む)は出来れば後期以降が望ましいです。
牛や豚の肉および、それらで作られた挽き肉類は肉のかたさや脂分などが中期の赤ちゃんには向かないため、後期以降に挑戦していきましょう。
今回使った豚挽き肉は、鶏ささみの挽き肉に置き換えて使用します。
なすは使用出来ますので、食べさせたことがある場合は、月齢に合わせた量やかたさ・大きさなどにして与えます。
トマトは初期同様、皮と種の部分を取って使用出来ます。
ねぎは離乳食の進み具合が順調であれば、中期の後半から細かく刻んで少量を試してみてください。
調味料類は後半から塩や砂糖・しょうゆ・みその使用をOKとしている本が多いですが、使用出来る量はどれも1gに満たないごくわずかな量を想定しています。
毎食の使用や味つけ目的は避け、ごくたまに風味をつける程度にしてください。
可能であれば出汁や食材のうま味をいかした料理を引き続き食べさせていきましょう。
●後期(9~11カ月)
後期になると、鶏肉類に加え、牛肉や豚肉、それらの挽き肉も使用出来るようになってきます。
でも、脂分の多いものはまだまだ消化できないので、赤身の部分や脂身を外して使ったり、挽き肉も牛の赤身や豚のもも肉など部位が指定されたものを選んで使用してください。
なすはアク抜きを忘れずにやわらかく加熱して与えましょう。
トマトも皮・種は取っての使用が望ましいです。
後期の離乳食に慣れてくれば、油やバター・ケチャップなど使用出来る調味料類も増えてきます。
うす味を心掛け、食材や出汁のうま味で補える場合は必要以上に調味料を加えずに仕上げてください。
離乳食完了期の味や食感は、まだ大人と同じというわけにはいきませんが、形など、見た目はパパママと同じように出来ることも増えてくるので、取り分けメニューで一体感を出してあげてくださいね。
Text by さゆり/食育インストラクター