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たべて元気♪「食だより」

パパ・ママ

野菜や果物の廃棄部分を使ったスタンプ作りに挑戦!

更新日:2025/09/24

野菜や果物のヘタや皮といった「食べるのには向かない部分」は、生ごみとして廃棄されることが多いですね。
今回は、廃棄する部分を捨てる前に活用出来る、スタンプをご紹介します。

【スタンプを作る前に】

野菜や果物の「食べるのには向かない部分」を使ってスタンプを作りますが、特別に準備をするのではなく、日々の料理で出るものをベースにしてください。
どこまでを食べられない部分とするかは、個人差が大きいですが、せっかくの機会なので、子どもとどこまで食べられるか話し、切り落とすポイントについて考えてみてはいかがでしょうか。
普段何気なく廃棄しているものも考えてから切ることで、食べられる部分がたくさん見つかり、食品ロスの削減に繋がるかもしれません。
今回のスタンプは、見た目のよい作品作りを目指すというよりも、食べられる部分とそうでない部分を見極めることを目的としていますので、「形がよいからといった理由で食べられる部分をスタンプにはしない」といった趣旨を子どもにも伝えてください。
使用する素材は、少し乾かすことで、スタンプしたときに素材の持つ独特な形が出やすくなります
乾かすといっても、乾燥させるのではなく、表面の湿り気をなくす程度です。
スタンプに使用する素材は冷蔵庫で2~3日程度保管しても問題ない部分ばかりなので、じっくり集めましょう。

【どんなものにスタンプするか決める】

スタンプを紙に押すのはもちろん、専用のインクを使えば、布に押したり、プラスチックやビニールの部分に押すことも出来ます。
子どもと一緒にどんな作品を作るか考えて、それに合わせた材料を用意してください。
以下に基本的なものをまとめましたので、参考にして準備しましょう。

【基本的な材料】

  • 食材の廃棄してしまう部分(今回は小松菜・オクラ・しめじ・レモン・人参などを使用)
    ※野菜や果物の皮やヘタ、芯、軸など・腐ってはいないけれど、品質的に食べることが難しい部分など。
  • 絵の具やスタンプ用のインクなど
    (水性絵の具やアクリル絵の具は手に入りやすく、扱いやすいのでおすすめです。スタンプ専用のカラーインクなどでもOKです。布に押す場合は、布専用の絵の具やインクが必要です。)
  • スタンプを押したいもの(画用紙や布・木など。)
  • ペーパータオル(材料の水分を取るなどで使用します。)
  • プラスチックや紙などのカップや皿
  • 新聞紙(机などが汚れないように敷きます。)
  • 使い捨てのスポンジや筆など(食材にインクをつけるときにあると便利です。)

【注意事項】

・小さな子どもは、スタンプ用の食材や絵の具を口に入れてしまうかもしれませんので、作業中は気を付けてください。

・絵の具で衣服や床、机などが汚れることがあるので、汚れてもよい服を着せる、新聞や段ボールを敷くなどの対策をすると汚れても片付けが楽です。

【やってみよう!】

準備が出来れば、作業自体は簡単です。

1. 使う食材に水分がついている場合はペーパータオルで拭き取る
2.カップや皿などに絵の具・水(数滴)入れ、全体を混ぜる
(上記は水性絵の具やアクリル絵の具の場合です。数種類使う場合は色ごとに準備してください。ほかのものを使用する場合は、使用の指示に従ってください)
3.(1)の断面にスポンジや筆などで(2)をつけ、画用紙や布などに押す
4.(3)の表面をしっかりと乾かし、完成!

    額などに入れたりすると作品として飾ることも出来ますね。

    【SDGs No.12「つくる責任 つかう責任」】

    SDGsは、Sustinable Development Goalsの略で、「持続可能な開発目標」を意味します。
    17個の目標があり、2030年までにそれらを世界中がひとつとなって達成しようと動いています。
    今回の廃棄部分を使ったスタンプ作りは、17個の目標のうち12番目にあたる、「つくる責任 つかう責任」の考えに近いといえます。
    世界中で生産されている食品のうち1/5が廃棄されているといわれていますが、その中には、使える部分を捨てているということも含まれます。
    今回のスタンプ作りは、「子どもと一緒に食べられる部分とそうでない部分を考える」ことを目的のひとつにしましたが、まさにそれはつかう責任を考えることに繋がります。
    こういった取り組みは難しいと思われがちですが、私たちの生活を少し見つめなおすだけで、地球や自分たちにやさしい行いをすることが出来るので、これからを担う子どもたちと一緒にぜひ取り組んでみてください。

    いかがでしたか。
    今回は、身近なものを使って、子どもと一緒に楽しめるものをご紹介しました。
    遊びを通して、地球にやさしい活動をすることが出来ますので、食品ロスや地球環境についても考えてみてください。

    Text by さゆり/食育インストラクター