更新日:2022/10/17
離乳食をいちから作るのは大変!そこで今回は大人の食事と一緒に作れる「取り分けレシピ」をご紹介♪
1.ついでに作れる大人のおかずを作る過程で取り分けられるので、いちから離乳食を作る必要がなく、手間が省けます。汁物や煮物を選ぶと取り分けしやすいですよ。
2.同じ食材が使える食材の無駄がなく、食費を抑えられるのも◎。
3.たくさんの具材で煮るのでおいしく仕上がる肉じゃがやカレーなど大鍋で作る料理は、たくさんの食材のうま味が組み合わされておいしくなります。
4.大人と赤ちゃんが同じものを食べられる味つけは違っても同じ具材を食べることでおいしさを共有できます。
1.離乳食初期・中期は味つけ前に取り出す調味料を入れる前に取り出して、赤ちゃん用には風味をつける程度にしましょう。すでに味つけされている場合は、塩味が感じられない程度まで出汁や湯で薄めて与えましょう。
2.赤ちゃんが食べられない具材はあと入れにする月齢に合わない食材は、取り分けたあとに入れるようにしましょう。
3.具材がしっかりやわらかくなるまで火を通す取り分けた具材は、赤ちゃんが食べられるかたさまでしっかり加熱します。サイズが大きい場合は、キッチンばさみなどでカットし、再加熱してから与えるようにしましょう。
4.油は控えめにする油は赤ちゃんの身体に負担がかかるので、使用する場合は離乳食後期・完了期からにし、必要最低限の量で調理するようにしましょう。
5.味見をする具材のかたさや塩味を確認してあげましょう。食べにくそうであれば、水溶き片栗粉でとろみをつけるといいですよ。
<材料> 調理時間:50分豚小間切れ肉・・150g里芋・・4個(150g)大根・・1/4本(250g)人参・1/2本こんにゃく・・1枚ごぼう・・30gサラダ油・・小さじ1出汁・・5カップA酒・・大さじ2A味噌・・大さじ2味噌・・大さじ2しょうゆ・・小さじ2小ねぎ(小口切り)・・適量七味唐辛子・・お好みで
<作り方>1.里芋は皮をむいてひと口大に切り、熱湯で1~2分ゆで、水洗いしてぬめりをとる大根はいちょう切り、人参は半月切り(大きければいちょう切り)にするこんにゃくは手でちぎり、熱湯で1~2分ゆで、ザルにあげて乾煎りするごぼうはささがきにして水にさらしておく2.鍋にサラダ油を熱し、豚肉を強火で炒める3.豚肉に焼き色がついたら、大根・人参・こんにゃくを1~2分炒め、出汁を加えて煮立てる4.(3)にアクが出たらきれいに取り除き、Aを溶き入れる※味噌は2回に分けて加えることで、味と香りをいかします5.再び煮立ったら里芋を加え、弱火で30分じっくり煮る6.具材にしっかり火が通ったら残りの味噌を溶き入れ、しょうゆをまわしかけるごぼうを加えて火が通ったら火を止める7.お椀に盛り付け、小ねぎをふり、お好みで七味唐辛子をふる
<作り方>を参考に以下の月齢別に取り分けましょう。
<離乳食初期>
①作り方(1)の大根・人参を1個ずつ取り出す②熱湯でやわらかくゆでて裏ごし、出汁やミルク(分量外)でのばす※初期では油を避けるため、材料をカットしたところで取り出す。※里芋はぬめりが強く、口まわりや手がかゆくなったりするため、初期では避ける。
<離乳食中期>
①作り方(3)の人参・大根を1~2個ずつ取り出し、サッと湯をかけて余分な油を落として粗めに刻む。②小鍋に①・作り方(3)の煮汁を食材がひたるくらい入れ、やわらかくなるまで煮る。※里芋を与えたことがある場合は、作り方(1)の下ゆでした里芋を1かけ加えてもOK。
<離乳食後期・完了期>
①作り方(5)の里芋をじっくり煮たところで具材を取り出し、食べやすい大きさに切り、出汁を足して薄く味をつける。※油が気になるようだったら、具材にサッと湯をかける。肉の脂身は取り除く。
<ポイント>
●普段、豚肉はバラ肉を使用するご家庭も多いかと思います。豚バラ肉は脂身が多く離乳食には向かないため、今回は適度に脂のある豚小間切れ肉を使用しました。●里芋はぬめりが強く、飲み込みにくいので離乳初期は避けましょう。初期から食べられるじゃが芋やさつま芋にかえてもOKです。●里芋は冷凍を使用しても大丈夫です。その場合、作り方(5)で凍ったまま入れましょう。離乳食中期での取り分けは、凍ったままカットするのは危ないので、レンジで加熱してからカットするようにしてください。●こんにゃくは誤飲の恐れがあるため1歳半を過ぎたころから与えましょう。●ごぼうを離乳食に加えたい場合は、完了期ごろからにし、しっかり火を通して食べやすい大きさに切ってください。
豚汁はたくさんの野菜のさまざまなうま味でおいしくなり、栄養満点!赤ちゃんは、大人と同じものを食べること自体が嬉しいものです。食べられる食材が増えたり、「食べる」ことへの興味も広がっていくと思います。ぜひ、家族みんなで笑顔の食卓を囲んでくださいね♪
Text byくまこ/食育インストラクター
離乳食をいちから作るのは大変!
そこで今回は大人の食事と一緒に作れる「取り分けレシピ」をご紹介♪
【取り分けレシピの4つのメリット】
1.ついでに作れる
大人のおかずを作る過程で取り分けられるので、いちから離乳食を作る必要がなく、手間が省けます。
汁物や煮物を選ぶと取り分けしやすいですよ。
2.同じ食材が使える
食材の無駄がなく、食費を抑えられるのも◎。
3.たくさんの具材で煮るのでおいしく仕上がる
肉じゃがやカレーなど大鍋で作る料理は、たくさんの食材のうま味が組み合わされておいしくなります。
4.大人と赤ちゃんが同じものを食べられる
味つけは違っても同じ具材を食べることでおいしさを共有できます。
【取り分けレシピのポイント】
1.離乳食初期・中期は味つけ前に取り出す
調味料を入れる前に取り出して、赤ちゃん用には風味をつける程度にしましょう。
すでに味つけされている場合は、塩味が感じられない程度まで出汁や湯で薄めて与えましょう。
2.赤ちゃんが食べられない具材はあと入れにする
月齢に合わない食材は、取り分けたあとに入れるようにしましょう。
3.具材がしっかりやわらかくなるまで火を通す
取り分けた具材は、赤ちゃんが食べられるかたさまでしっかり加熱します。
サイズが大きい場合は、キッチンばさみなどでカットし、再加熱してから与えるようにしましょう。
4.油は控えめにする
油は赤ちゃんの身体に負担がかかるので、使用する場合は離乳食後期・完了期からにし、必要最低限の量で調理するようにしましょう。
5.味見をする
具材のかたさや塩味を確認してあげましょう。
食べにくそうであれば、水溶き片栗粉でとろみをつけるといいですよ。
【取り分けレシピ~豚汁編~】
<材料> 調理時間:50分
豚小間切れ肉・・150g
里芋・・4個(150g)
大根・・1/4本(250g)
人参・1/2本
こんにゃく・・1枚
ごぼう・・30g
サラダ油・・小さじ1
出汁・・5カップ
A酒・・大さじ2
A味噌・・大さじ2
味噌・・大さじ2
しょうゆ・・小さじ2
小ねぎ(小口切り)・・適量
七味唐辛子・・お好みで
<作り方>
1.里芋は皮をむいてひと口大に切り、熱湯で1~2分ゆで、水洗いしてぬめりをとる
大根はいちょう切り、人参は半月切り(大きければいちょう切り)にする
こんにゃくは手でちぎり、熱湯で1~2分ゆで、ザルにあげて乾煎りする
ごぼうはささがきにして水にさらしておく
2.鍋にサラダ油を熱し、豚肉を強火で炒める
3.豚肉に焼き色がついたら、大根・人参・こんにゃくを1~2分炒め、出汁を加えて煮立てる
4.(3)にアクが出たらきれいに取り除き、Aを溶き入れる
※味噌は2回に分けて加えることで、味と香りをいかします
5.再び煮立ったら里芋を加え、弱火で30分じっくり煮る
6.具材にしっかり火が通ったら残りの味噌を溶き入れ、しょうゆをまわしかける
ごぼうを加えて火が通ったら火を止める
7.お椀に盛り付け、小ねぎをふり、お好みで七味唐辛子をふる
<作り方>を参考に以下の月齢別に取り分けましょう。
<離乳食初期>
①作り方(1)の大根・人参を1個ずつ取り出す
②熱湯でやわらかくゆでて裏ごし、出汁やミルク(分量外)でのばす
※初期では油を避けるため、材料をカットしたところで取り出す。
※里芋はぬめりが強く、口まわりや手がかゆくなったりするため、初期では避ける。
<離乳食中期>
①作り方(3)の人参・大根を1~2個ずつ取り出し、サッと湯をかけて余分な油を落として粗めに刻む。
②小鍋に①・作り方(3)の煮汁を食材がひたるくらい入れ、やわらかくなるまで煮る。
※里芋を与えたことがある場合は、作り方(1)の下ゆでした里芋を1かけ加えてもOK。
<離乳食後期・完了期>
①作り方(5)の里芋をじっくり煮たところで具材を取り出し、食べやすい大きさに切り、出汁を足して薄く味をつける。
※油が気になるようだったら、具材にサッと湯をかける。肉の脂身は取り除く。
<ポイント>
●普段、豚肉はバラ肉を使用するご家庭も多いかと思います。豚バラ肉は脂身が多く離乳食には向かないため、今回は適度に脂のある豚小間切れ肉を使用しました。
●里芋はぬめりが強く、飲み込みにくいので離乳初期は避けましょう。初期から食べられるじゃが芋やさつま芋にかえてもOKです。
●里芋は冷凍を使用しても大丈夫です。その場合、作り方(5)で凍ったまま入れましょう。離乳食中期での取り分けは、凍ったままカットするのは危ないので、レンジで加熱してからカットするようにしてください。
●こんにゃくは誤飲の恐れがあるため1歳半を過ぎたころから与えましょう。
●ごぼうを離乳食に加えたい場合は、完了期ごろからにし、しっかり火を通して食べやすい大きさに切ってください。
豚汁はたくさんの野菜のさまざまなうま味でおいしくなり、栄養満点!
赤ちゃんは、大人と同じものを食べること自体が嬉しいものです。
食べられる食材が増えたり、「食べる」ことへの興味も広がっていくと思います。
ぜひ、家族みんなで笑顔の食卓を囲んでくださいね♪
Text byくまこ/食育インストラクター