更新日:2024/05/15
母乳や育児用ミルクだけだった赤ちゃんも、生まれて半年ほど経つと離乳食を始める時期になります。今回は、離乳食初期向けのポタージュをご紹介します。
●離乳食開始のサインは?離乳食は幼児食を経て大人と同じ料理を食べられるようになる最初の一歩で、ペースト状のものから始め、段々と形のあるものへとステップアップしていきます。初期は母乳や育児用ミルク以外の食べ物に慣れていく時期です。離乳食の開始は、5~6カ月ころが多いです。理由としては、
・消化器官の発達・首が座ることで頭が安定し、スプーンを使っての飲み込みが出来るようになる
などが挙げられます。
体格が大きく、成長が著しいからといって適齢より早く始めることはあまり望ましくないので、外見の成長だけでなく、赤ちゃんの内面の発達にも配慮してください。また、そろそろ5カ月になるけれど・・・うちの子はいつから離乳食を始めたらいいかしら?と思うママやパパも多いはず。授乳の間隔が3~4時間間隔となり、生活リズムが整ってきたら、赤ちゃんのことをよく観察してください。以下のようなサインが出てきたら、始める日を決めてみるとよいでしょう。
・首がすわり、支えがあれば座れる・ママやパパの食事する様子をじーっと見ている・食べているのを見てよだれが出たり、口をもぐもぐさせたりする・食べ物をつかもうとする
赤ちゃんはスプーンをくわえたことがないので、急にいつもと違う食感のものが口に入るだけで泣いてしまう場合もあります。離乳食でスプーンを嫌がるときは、母乳や育児用ミルクをスプーンにのせてあげてみてください。知っている味であれば段々と口を開けてくれるようになります。
●母乳や育児用ミルクの与え方離乳食を開始しても数カ月は母乳や育児用ミルクが栄養補給の中心となります。特に5~6カ月の離乳食は、栄養を摂るというよりも、液体以外に慣れる時期なので、母乳や育児用ミルクは今まで通り与えてOKです。空腹の状態で離乳食を食べさせると、食べることを嫌がる赤ちゃんは、先に母乳や育児用ミルクを与えるとスムーズにいく場合もあるので、試してみてください。離乳食に慣れてきたら、離乳食→母乳・育児用ミルクの順番に戻しましょう。
●食物アレルギー食物アレルギーのアレルゲンはたんぱく質です。両親に食物アレルギーがあるからといって、赤ちゃんが必ずしも発症するとは限りませんし、逆の場合もあります。離乳食の本などを参考に、与えてよい月齢等を確認しながら、まずは離乳食用のスプーンひとさじを目安に少量から与えていきましょう。病院の診察日の午前中だと、すぐに病院を受診出来、安心です。アレルギーについて心配な場合は、かかりつけ医や地域の役所などに相談出来る課があるので、困った場合は利用してみるのも方法のひとつです。
それではレシピのご紹介です。
葉物野菜を使った緑がキレイなポタージュです。おかゆや単一食材に慣れてきた赤ちゃんにおすすめの一品です。
<材料(1人分)> 調理時間:20分
じゃが芋(1cm角くらい)・・10gほうれん草(葉のみ)・・小1枚程度育児用ミルク・・20ml水溶き片栗粉・・必要であれば
<作り方>
1.じゃが芋は10分くらい水にさらし、たっぷりの水と一緒に鍋に入れ、つぶせるかたさまでゆでる。
2.(1)をなめらかになるまでつぶすか裏ごしする。
3.ほうれん草はやわらかくなるまでゆで、冷水に取ってしっかり水気をしぼって細かく刻んでからすりつぶす。
4.鍋に(2)・(3)・育児用ミルクを入れて火にかけ、沸いたら必要に応じて水溶き片栗粉でトロミをつける。
<ポイント>
・育児用ミルクは、既定の量の湯で溶いたものを使用しています。育児用ミルクを使用していない方は、同量の出汁(飲んだことのある出汁なら何でも大丈夫です。)に置き換えてください。
●じゃが芋じゃが芋は風邪予防などに効果的なビタミンC、エネルギーの代謝を高めるビタミンB群、お通じの調子を整える食物繊維、血圧の調整等に役立つカリウムなどが含まれる野菜です。じゃが芋のビタミンCはでんぷん質に守られているので、熱に強いのが特徴です。赤ちゃんは生後半年ほど経つとお母さんからもらった免疫の効果が切れてくるといわれているので、じゃが芋のようなビタミン類が多く含まれる食材はぴったりですね。
●ほうれん草緑黄色野菜に分類されるほうれん草は、貧血予防に効果的な鉄・成長期に欠かせない葉酸・皮膚や粘膜を強くするビタミンA(β-カロテンとして含有)などが豊富です。離乳食では葉のみを使用することで、やわらかく食べやすくなります。
離乳食は赤ちゃんのペースであげていくことが大切です。いっぱい食べてくれる日もあれば、ひと口しか食べない、ひと口も食べずに遊んでしまうなんてことはよくありますので、ゆったりとした気持ちで進めてくださいね。
Text by さゆり/食育インストラクター
母乳や育児用ミルクだけだった赤ちゃんも、生まれて半年ほど経つと離乳食を始める時期になります。
今回は、離乳食初期向けのポタージュをご紹介します。
【離乳食初期(5~6カ月)の進め方】
●離乳食開始のサインは?
離乳食は幼児食を経て大人と同じ料理を食べられるようになる最初の一歩で、ペースト状のものから始め、段々と形のあるものへとステップアップしていきます。
初期は母乳や育児用ミルク以外の食べ物に慣れていく時期です。
離乳食の開始は、5~6カ月ころが多いです。
理由としては、
・消化器官の発達
・首が座ることで頭が安定し、スプーンを使っての飲み込みが出来るようになる
などが挙げられます。
体格が大きく、成長が著しいからといって適齢より早く始めることはあまり望ましくないので、外見の成長だけでなく、赤ちゃんの内面の発達にも配慮してください。
また、そろそろ5カ月になるけれど・・・うちの子はいつから離乳食を始めたらいいかしら?と思うママやパパも多いはず。
授乳の間隔が3~4時間間隔となり、生活リズムが整ってきたら、赤ちゃんのことをよく観察してください。
以下のようなサインが出てきたら、始める日を決めてみるとよいでしょう。
・首がすわり、支えがあれば座れる
・ママやパパの食事する様子をじーっと見ている
・食べているのを見てよだれが出たり、口をもぐもぐさせたりする
・食べ物をつかもうとする
赤ちゃんはスプーンをくわえたことがないので、急にいつもと違う食感のものが口に入るだけで泣いてしまう場合もあります。
離乳食でスプーンを嫌がるときは、母乳や育児用ミルクをスプーンにのせてあげてみてください。
知っている味であれば段々と口を開けてくれるようになります。
●母乳や育児用ミルクの与え方
離乳食を開始しても数カ月は母乳や育児用ミルクが栄養補給の中心となります。
特に5~6カ月の離乳食は、栄養を摂るというよりも、液体以外に慣れる時期なので、母乳や育児用ミルクは今まで通り与えてOKです。
空腹の状態で離乳食を食べさせると、食べることを嫌がる赤ちゃんは、先に母乳や育児用ミルクを与えるとスムーズにいく場合もあるので、試してみてください。
離乳食に慣れてきたら、離乳食→母乳・育児用ミルクの順番に戻しましょう。
●食物アレルギー
食物アレルギーのアレルゲンはたんぱく質です。
両親に食物アレルギーがあるからといって、赤ちゃんが必ずしも発症するとは限りませんし、逆の場合もあります。
離乳食の本などを参考に、与えてよい月齢等を確認しながら、まずは離乳食用のスプーンひとさじを目安に少量から与えていきましょう。
病院の診察日の午前中だと、すぐに病院を受診出来、安心です。
アレルギーについて心配な場合は、かかりつけ医や地域の役所などに相談出来る課があるので、困った場合は利用してみるのも方法のひとつです。
それではレシピのご紹介です。
【じゃが芋のグリーンポタージュ】
葉物野菜を使った緑がキレイなポタージュです。
おかゆや単一食材に慣れてきた赤ちゃんにおすすめの一品です。
<材料(1人分)> 調理時間:20分
じゃが芋(1cm角くらい)・・10g
ほうれん草(葉のみ)・・小1枚程度
育児用ミルク・・20ml
水溶き片栗粉・・必要であれば
<作り方>
1.じゃが芋は10分くらい水にさらし、たっぷりの水と一緒に鍋に入れ、つぶせるかたさまでゆでる。
2.(1)をなめらかになるまでつぶすか裏ごしする。
3.ほうれん草はやわらかくなるまでゆで、冷水に取ってしっかり水気をしぼって細かく刻んでからすりつぶす。
4.鍋に(2)・(3)・育児用ミルクを入れて火にかけ、沸いたら必要に応じて水溶き片栗粉でトロミをつける。
<ポイント>
・育児用ミルクは、既定の量の湯で溶いたものを使用しています。
育児用ミルクを使用していない方は、同量の出汁(飲んだことのある出汁なら何でも大丈夫です。)に置き換えてください。
【栄養】
●じゃが芋
じゃが芋は風邪予防などに効果的なビタミンC、エネルギーの代謝を高めるビタミンB群、お通じの調子を整える食物繊維、血圧の調整等に役立つカリウムなどが含まれる野菜です。
じゃが芋のビタミンCはでんぷん質に守られているので、熱に強いのが特徴です。
赤ちゃんは生後半年ほど経つとお母さんからもらった免疫の効果が切れてくるといわれているので、じゃが芋のようなビタミン類が多く含まれる食材はぴったりですね。
●ほうれん草
緑黄色野菜に分類されるほうれん草は、貧血予防に効果的な鉄・成長期に欠かせない葉酸・皮膚や粘膜を強くするビタミンA(β-カロテンとして含有)などが豊富です。
離乳食では葉のみを使用することで、やわらかく食べやすくなります。
離乳食は赤ちゃんのペースであげていくことが大切です。
いっぱい食べてくれる日もあれば、ひと口しか食べない、ひと口も食べずに遊んでしまうなんてことはよくありますので、ゆったりとした気持ちで進めてくださいね。
Text by さゆり/食育インストラクター