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たべて元気♪「食だより」

パパ・ママ

離乳食後期レシピ~なすとパプリカの肉団子入り洋風スープ~

更新日:2024/07/03

離乳食初期・中期と少しずつ形のあるものが食べられるようになってきた赤ちゃんは後期になると使える調味料なども増えてきます。
今回は離乳食後期におすすめのレシピをご紹介します。

【離乳食後期(9~11カ月)の進め方】

●栄養補給は離乳食が中心に
後期は1日2回だった離乳食を3回へステップアップするころです。
なるべく決まった時間帯に食べさせ、生活のリズムをつけていきます。
今までの主な栄養源は母乳や育児用ミルクでしたが、この時期からは徐々に離乳食が栄養の中心へと変わります。
必要な栄養はエネルギー源の炭水化物・体を作るたんぱく質体調を整えたり、体の成長を助けるビタミンやミネラル類です。
ただし、毎食のバランスも大事ですが、食べムラや好き嫌いが出てくるころでもあるので、数日間を通していろいろな食材を食べられていれば構いません。
あまり気負わず、ベビーフードなども活用しながら楽しく離乳食を進めてください。
また母乳を中心に与えている場合、9カ月頃から母乳中の鉄分量がかなり減るといわれていますので、鉄分が豊富な食材(赤身の魚やレバー・ひじき等)を意識して摂り入れましょう

●食材のかたさ・大きさ
歯ぐきがかたくなってくるので、与える食材のかたさは「指で軽く押すと潰れるバナナ」程度を目安にします。
大きさは、後期の前半は4~5mm角くらいから始め、後半は7~8mm角くらいにしていきます。
薄めのいちょう切りなど、形に変化をつけるのもおすすめです。
慣れてきたら、いちょう切りの厚さは5~6mmくらいにしても構いません。
後半は手づかみ食べも取り入れ、完了期に向けて準備していきましょう

●アレルギー
後期は初期と比べて、食べたことのある食材が増えるので、うっかり初めての食材を与えてしまいやすい時期ともいえます。
アレルギーには引き続き注意が必要なので、食べたことのある食材かの確認を忘れずに、初めての食材はスプーンひとさじ程度から試しましょう
体調の変化があったときにすぐ対処できるように、病院の診察日の午前中だと、すぐに病院を受診出来、安心です。

それではレシピのご紹介です。

【なすとパプリカの肉団子入り洋風スープ】

<材料(1人分)> 調理時間:30分

鶏挽き肉・・15g
絹ごし豆腐・・10g
塩・・少々
片栗粉・・小さじ1/4
なす・・10g
パプリカ(赤)・・5g
玉ねぎ・・5g
アスパラガス(穂先)・・5g
サラダ油・・少々
熱湯・・150ml
コンソメ(ベビーフード・粉末タイプ)・・2g
しょうゆ・・少々
水溶き片栗粉・・少々

<作り方>

1.絹ごし豆腐は熱湯でゆで、しっかりと冷まし、表面の水分をふく。

2.ボウルに鶏挽き肉・(1)・塩を入れてよく練り、片栗粉を加えてさらに練る。

3.(2)を7~8mmくらいに丸め、熱湯(150ml)でゆで、取り出す。
※ゆで汁は使用するので捨てない。

4.なすは皮をむき、6~7mm角に切って水にさらす。
パプリカは表面の皮をそぎ、5~6mm角に切る。
玉ねぎは縦半分に切ってから繊維を断ち切るように6~7mm幅に切り、熱湯でやわらかくなるまでゆで、冷めたら6~7mm角に切るアスパラは7~8mm角に切る。

5.鍋にサラダ油を熱し、(4)を入れ炒める。

6.しんなりしてきたら(3)のゆで汁を入れ、やわらかくなるまで煮る。

7.(6)にコンソメを加えてひと煮立ちさせ、(3)を加えてサッと加熱し、しょうゆで味を調え、水溶き片栗粉で軽くトロミをつける。

<ポイント>

・パプリカの皮は包丁のほか、ピーラーを使って取ることも出来ます。
皮を薄くそぐのが難しい場合は、魚焼きグリルやオーブントースターなどで焼き、熱いうちにビニール袋か深い皿に入れてラップをして蒸すと、むきやすくなりますので、お試しください。

・肉だねは、小さなスプーンを2本使い、団子状にするとまとめやすいです。

・煮る時間が長くなり、水分が足りない場合は、適宜水を追加してください。

【栄養】

●鶏肉
鶏肉は赤ちゃんの成長に欠かせない良質なたんぱく質を豊富に含む食材です。
また粘膜を強くし、風邪等を予防する効果が期待出来るビタミンAも含みます。

●なす
なすは高血圧を予防し、余分なナトリウムを体の外に出す働きのあるカリウムを含む食材です。
皮にはアントシアニン系のポリフェノールであるナスニンが含まれます。
活性酸素を抑制する働きがあるので、生活習慣病の予防にも効果的です。
離乳食期の赤ちゃんには、なすの皮はかたいため外して使用していますが、皮も食べられるようになったら、ぜひ皮ごと調理してあげて下さい。

●パプリカ
パプリカは免疫力を高めるビタミンA(※)・C・Eを含む食材です。
ピーマンと同分類の野菜ですが、未熟果を食べるピーマンと違い、完熟のものを食べるので、甘さもあるのが特徴です。
(※)パプリカのビタミンAはβ-カロテンとして含まれており、必要に応じて体内でビタミンAに変化します。

●玉ねぎ
玉ねぎは硫化アリルという成分を含む野菜です。
新陳代謝のサイクルを活発にし、消化液の分泌を助けます。
また食物繊維も含むので、お通じの改善に役立ちます。

 ●アスパラガス
アスパラはアスパラギン酸を含む野菜です。
アスパラギン酸はたんぱく質の合成を高める作用があり、疲労回復などに役立ちます。
今回使用している穂先には、血管を丈夫にするルチンも含まれます。

今が旬の夏野菜をふんだんに使って、暑い季節を乗り切りましょう!

Text by さゆり/食育インストラクター