更新日:2025/11/07
皆さんは、「11月8日」が何の日かご存知ですか?実は、11月8日は「いい歯の日」なのです。今回は、「歯の健康」と「食」について考えていきます。
1993年(平成5年)、日本歯科医師会は国民へのさまざまな歯科保健啓発活動を行う日として、11月8日を「い(1)い(1)歯(8)」の語呂合わせで“いい歯の日”と制定しました。そのほか、4月18日の「よい歯の日」、6月4~10日の「歯と口の健康週間」、そして9月第3月曜日の敬老の日もPR重点日に定めています。
見た目や香り同様、おいしさを感じる要素のひとつとして「よく噛んで口の中で味わう」ということも挙げられます。約20本の歯があればほとんどの食べ物を噛み砕くことができ、味を楽しみながら食べられると言われています。これは「8020運動」にも大きく関わっています。
●「8020運動」とは…大人の歯は、上下合わせて28本あり(親知らずを除く)、80歳になっても自分の歯を20本以上保とうというのを推進し、歯の健康づくりの大切さを呼びかけているものです。歯は永く付き合っていく大切な器官なので、健康に保てるよう心掛けたいですね。
毎日歯ブラシを使って歯を磨いていますが、実は歯ブラシだけで落とせる歯垢は約60%と言われています。歯と歯の間などの歯ブラシでは届きにくい場所には約40%の歯垢が残されています。丁寧に歯を磨いても、約40%も歯垢が残ってしまう事実は驚きですよね…。それだけに、歯と歯の間は虫歯や歯周病が発生しやすい場所なのです。歯垢をしっかり落とすには、ハブラシとあわせて「デンタルフロス」を活用するのがおすすめ!デンタルフロスを併用することで、約90%(ハブラシのみの場合と比べ約1.5倍)の歯垢が落とせると言われています。また、歯並びが悪いところや奥歯の奥などのケアには、小回りが利く「ワンタフトブラシ」を、歯間が広いところには「歯間ブラシ」を使うとさらによいでしょう。毎日のケアに便利なアイテムをプラスして、口腔内をより清潔に保ちましょう。
●飲料水に注意するスポーツドリンクには多くの糖質が含まれています。日常的に水代わりに飲んだり、就寝前に飲んだりすると、口内に糖質が残り続けて歯垢の増殖を助け、虫歯を引き起こす要因となるので摂り過ぎに注意しましょう。また、普段の口の中のpHは6.5~7(弱酸性から中性)ですが、飲食をすると酸性に傾きます。歯の表面が溶け出すpHは5.5とされており、pHの低い飲料水(果汁100%ジュースや甘味がある炭酸飲料など)の日常的な摂取は注意が必要です。
●寝る前の食事は控える夜遅い時間の食事は、口の中に残った糖質が唾液で洗い流されず、酸も中和されないので、虫歯になるリスクが高くなります。また、睡眠不足も唾液の分泌量が少なくなるため、虫歯を招くと考えられています。
いかがでしたか?歯は、食べたいものをおいしく食べるためにとても重要な器官です。皆さんも、食事を楽しむために歯の健康を意識してみてくださいね。
Text by ろい/食育インストラクター
皆さんは、「11月8日」が何の日かご存知ですか?
実は、11月8日は「いい歯の日」なのです。
今回は、「歯の健康」と「食」について考えていきます。
【“いい歯の日”は、どのようにして制定されたの?】
1993年(平成5年)、日本歯科医師会は国民へのさまざまな歯科保健啓発活動を行う日として、11月8日を「い(1)い(1)歯(8)」の語呂合わせで“いい歯の日”と制定しました。
そのほか、4月18日の「よい歯の日」、6月4~10日の「歯と口の健康週間」、そして9月第3月曜日の敬老の日もPR重点日に定めています。
【「歯」と「食事のおいしさ」の関係】
見た目や香り同様、おいしさを感じる要素のひとつとして「よく噛んで口の中で味わう」ということも挙げられます。
約20本の歯があればほとんどの食べ物を噛み砕くことができ、味を楽しみながら食べられると言われています。
これは「8020運動」にも大きく関わっています。
●「8020運動」とは…
大人の歯は、上下合わせて28本あり(親知らずを除く)、80歳になっても自分の歯を20本以上保とうというのを推進し、歯の健康づくりの大切さを呼びかけているものです。
歯は永く付き合っていく大切な器官なので、健康に保てるよう心掛けたいですね。
【歯ブラシ以外にも使ってみよう!口腔ケアアイテム】
毎日歯ブラシを使って歯を磨いていますが、実は歯ブラシだけで落とせる歯垢は約60%と言われています。
歯と歯の間などの歯ブラシでは届きにくい場所には約40%の歯垢が残されています。
丁寧に歯を磨いても、約40%も歯垢が残ってしまう事実は驚きですよね…。
それだけに、歯と歯の間は虫歯や歯周病が発生しやすい場所なのです。
歯垢をしっかり落とすには、ハブラシとあわせて「デンタルフロス」を活用するのがおすすめ!
デンタルフロスを併用することで、約90%(ハブラシのみの場合と比べ約1.5倍)の歯垢が落とせると言われています。
また、歯並びが悪いところや奥歯の奥などのケアには、小回りが利く「ワンタフトブラシ」を、歯間が広いところには「歯間ブラシ」を使うとさらによいでしょう。
毎日のケアに便利なアイテムをプラスして、口腔内をより清潔に保ちましょう。
【歯の健康を保つために、食事で気をつけるポイントは?】
●飲料水に注意する
スポーツドリンクには多くの糖質が含まれています。
日常的に水代わりに飲んだり、就寝前に飲んだりすると、口内に糖質が残り続けて歯垢の増殖を助け、虫歯を引き起こす要因となるので摂り過ぎに注意しましょう。
また、普段の口の中のpHは6.5~7(弱酸性から中性)ですが、飲食をすると酸性に傾きます。
歯の表面が溶け出すpHは5.5とされており、pHの低い飲料水(果汁100%ジュースや甘味がある炭酸飲料など)の日常的な摂取は注意が必要です。
●寝る前の食事は控える
夜遅い時間の食事は、口の中に残った糖質が唾液で洗い流されず、酸も中和されないので、虫歯になるリスクが高くなります。
また、睡眠不足も唾液の分泌量が少なくなるため、虫歯を招くと考えられています。
いかがでしたか?
歯は、食べたいものをおいしく食べるためにとても重要な器官です。
皆さんも、食事を楽しむために歯の健康を意識してみてくださいね。
Text by ろい/食育インストラクター