更新日:2026/03/13
オリーブの木は、地中海沿岸が原産で、樹齢100年から1000年以上にもなる、とても長命な果樹です。気候の変化に強く、乾燥気味の環境を好むことから育てやすく、家庭菜園で楽しまれている方もいるのでは?今回は、オリーブとその加工品であるオリーブオイルのお話です。
世界では1500以上もの品種があると言われています。今回は日本の産地、香川県で主に栽培される品種や家庭で栽培しやすい品種をいくつかご紹介します。
■アスコラーナイタリア原産の大粒の品種です。果実がやわらかく苦味が少ないので、塩漬けやピクルスなどに適しています。繁殖力も強く、生産性も安定していることから世界中で栽培されています。
■ミッションアメリカのカリフォルニア州で発見されたスペイン系の品種で、日本には明治時代に伝わりました。加工用、オイル用のどちらにも使え、フルーティーな味わいが魅力です。
■マンザニロスペインが原産で、世界中で多く栽培されている品種です。果実はやや大粒でやわらかいことから、主に塩漬けなどの加工用として用いられています。
■ネバディロ・ブランコスペインが原産の品種で、ミッション同様、明治時代にアメリカより伝わりました。主にオイル用として用いられますが、加工用としても利用されています。
■ルッカ原産国不明の品種ですが、昭和のはじめにアメリカから伝わりました。病気や寒さに強いことから日本でも育てやすいのが特徴です。この果実は油分含有量が多く、品質もよいことから、オイル用としてよく用いられています。
生のオリーブの実は渋みがあるため、そのまま食べるのにはあまり向いていません。そのため、家庭菜園などで生のオリーブが手に入った場合には、渋抜きをするのが一般的です。渋抜きにはさまざまな方法がありますが、家庭で行う場合には、塩を使った方法が簡単なのでおすすめです。
■塩で渋を抜く①果実の重量の10~20%の塩を果実とともにガラス瓶などに入れ、しっかり塩をまぶします※このときに種を抜いておくと、早く渋を抜くことができます。
②冷暗所で保管すると、1~3カ月程度で渋が抜けます
■塩水で渋を抜く①果実の重量の7~10%の塩水を果実とともにガラス瓶などに入れます※カビなどが生えないよう、しっかりとかぶるくらいまで塩水を注いでください
②冷蔵庫に入れて保管し、半年から1年程度で渋が抜けます
渋抜きしたあとは、薄い塩水につけ、冷蔵庫に1週間程度入れて塩を抜いてください。そのまま食べるのはもちろん、オイル漬けや酢漬けにするのもおすすめです。
オリーブオイルは大きく「バージンオリーブオイル」と「ピュアオリーブオイル」の2種類に分けられます。
■バージンオリーブオイルオリーブの果実をしぼってろ過しただけのオイルで、酸度などの違いにより4つに分類されますが、そのなかの上位2つ、「エキストラバージンオリーブオイル」と「バージンオイル」が日本に流通しています。オリーブ特有の豊かな風味と味わいが特徴で、サラダや温野菜にそのままかけたり、アヒージョなど、油を味わいたい料理に使われることが多いです。
■ピュアオリーブオイル精製したオリーブオイルに、バージンオリーブオイルをブレンドしたものです。エキストラバージンオリーブオイルに比べ、味や香りは控えめでマイルドな風味が特徴です。パスタや焼き魚など、主に焼く、炒めるといった加熱調理用として好まれています。
バージンオリーブオイルは生食、ピュアオリーブオイルは加熱用と思われがちですが、どちらも生食、加熱OKです。お好みの使い方でいろんな料理を楽しんでください。
オリーブオイルの主成分は不飽和脂肪酸の一種である「オレイン酸」で、そのほかビタミンEやポリフェノールも多く含まれています。オレイン酸はオメガ9系の脂肪酸で、加熱に強く、酸化しにくい油といわれています。悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす働きがあり、動脈硬化や高血圧、糖尿病などの生活習慣病予防に効果が期待できます。また、腸のぜん動運動を促し、便秘改善にも役立ちます。ビタミンEやポリフェノールには強い抗酸化作用があり、活性酸素の働きを抑え、肌や血管を若々しく保ちます。
1950年3月15日、昭和天皇が香川県の小豆島に訪れた際に、オリーブの種を蒔かれたことに由来しています。1964年に小豆島におけるオリーブの収穫量が最盛期を迎えましたが、輸入の自由化などにより、栽培が急激に減少してしまいました。これに危機感を覚えた地元の方々で「オリーブを守る会」を結成し、1972年に「オリーブの日」を制定しました。
洋食で使うイメージが強いオリーブオイルですが、和食との相性も抜群!豆腐やみそ汁にかけるといつもと違った味が楽しめます。嬉しい効果が期待でき、たくさんかけてしまいがちですが、油なので取り過ぎはNG。食べるときには適度な量を心掛けてくださいね。
Text by まち/食育インストラクター
オリーブの木は、地中海沿岸が原産で、樹齢100年から1000年以上にもなる、とても長命な果樹です。
気候の変化に強く、乾燥気味の環境を好むことから育てやすく、家庭菜園で楽しまれている方もいるのでは?
今回は、オリーブとその加工品であるオリーブオイルのお話です。
【オリーブの品種】
世界では1500以上もの品種があると言われています。
今回は日本の産地、香川県で主に栽培される品種や家庭で栽培しやすい品種をいくつかご紹介します。
■アスコラーナ
イタリア原産の大粒の品種です。
果実がやわらかく苦味が少ないので、塩漬けやピクルスなどに適しています。
繁殖力も強く、生産性も安定していることから世界中で栽培されています。
■ミッション
アメリカのカリフォルニア州で発見されたスペイン系の品種で、日本には明治時代に伝わりました。
加工用、オイル用のどちらにも使え、フルーティーな味わいが魅力です。
■マンザニロ
スペインが原産で、世界中で多く栽培されている品種です。
果実はやや大粒でやわらかいことから、主に塩漬けなどの加工用として用いられています。
■ネバディロ・ブランコ
スペインが原産の品種で、ミッション同様、明治時代にアメリカより伝わりました。
主にオイル用として用いられますが、加工用としても利用されています。
■ルッカ
原産国不明の品種ですが、昭和のはじめにアメリカから伝わりました。
病気や寒さに強いことから日本でも育てやすいのが特徴です。
この果実は油分含有量が多く、品質もよいことから、オイル用としてよく用いられています。
【オリーブの実をおいしく食べるには】
生のオリーブの実は渋みがあるため、そのまま食べるのにはあまり向いていません。
そのため、家庭菜園などで生のオリーブが手に入った場合には、渋抜きをするのが一般的です。
渋抜きにはさまざまな方法がありますが、家庭で行う場合には、塩を使った方法が簡単なのでおすすめです。
■塩で渋を抜く
①果実の重量の10~20%の塩を果実とともにガラス瓶などに入れ、しっかり塩をまぶします
※このときに種を抜いておくと、早く渋を抜くことができます。
②冷暗所で保管すると、1~3カ月程度で渋が抜けます
■塩水で渋を抜く
①果実の重量の7~10%の塩水を果実とともにガラス瓶などに入れます
※カビなどが生えないよう、しっかりとかぶるくらいまで塩水を注いでください
②冷蔵庫に入れて保管し、半年から1年程度で渋が抜けます
渋抜きしたあとは、薄い塩水につけ、冷蔵庫に1週間程度入れて塩を抜いてください。
そのまま食べるのはもちろん、オイル漬けや酢漬けにするのもおすすめです。
【オリーブオイルの種類と使い分け】
オリーブオイルは大きく「バージンオリーブオイル」と「ピュアオリーブオイル」の2種類に分けられます。
■バージンオリーブオイル
オリーブの果実をしぼってろ過しただけのオイルで、酸度などの違いにより4つに分類されますが、そのなかの上位2つ、「エキストラバージンオリーブオイル」と「バージンオイル」が日本に流通しています。
オリーブ特有の豊かな風味と味わいが特徴で、サラダや温野菜にそのままかけたり、アヒージョなど、油を味わいたい料理に使われることが多いです。
■ピュアオリーブオイル
精製したオリーブオイルに、バージンオリーブオイルをブレンドしたものです。
エキストラバージンオリーブオイルに比べ、味や香りは控えめでマイルドな風味が特徴です。
パスタや焼き魚など、主に焼く、炒めるといった加熱調理用として好まれています。
バージンオリーブオイルは生食、ピュアオリーブオイルは加熱用と思われがちですが、どちらも生食、加熱OKです。
お好みの使い方でいろんな料理を楽しんでください。
【オリーブオイルの嬉しい効能】
オリーブオイルの主成分は不飽和脂肪酸の一種である「オレイン酸」で、そのほかビタミンEやポリフェノールも多く含まれています。
オレイン酸はオメガ9系の脂肪酸で、加熱に強く、酸化しにくい油といわれています。
悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす働きがあり、動脈硬化や高血圧、糖尿病などの生活習慣病予防に効果が期待できます。
また、腸のぜん動運動を促し、便秘改善にも役立ちます。
ビタミンEやポリフェノールには強い抗酸化作用があり、活性酸素の働きを抑え、肌や血管を若々しく保ちます。
【3月15日は「オリーブの日」】
1950年3月15日、昭和天皇が香川県の小豆島に訪れた際に、オリーブの種を蒔かれたことに由来しています。
1964年に小豆島におけるオリーブの収穫量が最盛期を迎えましたが、輸入の自由化などにより、栽培が急激に減少してしまいました。
これに危機感を覚えた地元の方々で「オリーブを守る会」を結成し、1972年に「オリーブの日」を制定しました。
洋食で使うイメージが強いオリーブオイルですが、和食との相性も抜群!
豆腐やみそ汁にかけるといつもと違った味が楽しめます。
嬉しい効果が期待でき、たくさんかけてしまいがちですが、油なので取り過ぎはNG。
食べるときには適度な量を心掛けてくださいね。
Text by まち/食育インストラクター