更新日:2023/09/27
何かと物価の上昇が気になる昨今、普段はなるべく節約を心がけるようになった方も多くいらっしゃいますよね。でも、たまにはちょっとだけ贅沢をして、少し手の込んだ料理を作りたい気持ちもありませんか?今回は自宅で作れる本格的なレシピから、ベルギーの伝統料理、カルボナードをご紹介します!
ヨーロッパの交通の要衝だった歴史から、ベルギーは国内でも地域ごとに文化が異なります。現在はなんとフランス語・ドイツ語・オランダ語の三つの言語が公用語になっているということから、その多国語文化ぶりがうかがえます。カルボナードを郷土料理とするのはフランドル地方で、ベルギーの北部にあり、現在の公用語はオランダ語ですが、フランス文化の影響も強く受けた地域です。そして、フランドル地方はワインの製造にはあまり適さない一方で、穀物の生産には良い環境でした。そのため、古くから穀物で作られるビールの製造が盛んで、中世にはビール造りを始めていたとされます。煮込み料理にはよくワインが使用されますが、ワインよりもビールの方が身近なアルコール飲料であっただろうこの地域なら、ビール煮込みが郷土料理になるのもうなずけます。日本で一般的な黄金色のピルスナービールはベルギーでもよく製造されていますが、カルボナードを調理するときは色の濃いベルギーエール(ブラウンビールなど)が使われることが多いです。付け合わせにはフライドポテトを添えるのがベルギーでの定番なのだとか。ワイン煮込みよりも苦みのある大人味で、口の中でやわらかくトロける牛肉と、ホクホクのフライドポテトは寒さの厳しい冬の食事にぴったり。ぜひ、作り方を覚えていただきたい、おすすめのメニューですよ☆
<材料(作りやすい分量)> 調理時間: 45分(煮込み時間を除く)
牛すね肉・・700g塩・・小さじ1こしょう・・少々小麦粉・・小さじ1~玉ねぎ・・2個にんにく・・2かけサラダ油・・大さじ1A黒ビール・・500mlA水・・1カップAマスタード・・大さじ2A白ワインビネガー・・大さじ1A砂糖・・大さじ1Aはちみつ・・大さじ1Aパン粉・・大さじ1Aローリエ・・2枚Aローズマリー・・少々パセリ(みじん切り)・・適量
<作り方>
1.牛肉は3~4cm角に切り、塩・こしょうをふる。
2.玉ねぎ・にんにくはそれぞれ薄切りにする。
3.鍋に半量のサラダ油を熱し、(2)を玉ねぎの色が変わるまで弱火で炒める。
4.フライパンに残りのサラダ油を熱し、小麦粉を振った(1)を入れて中火で両面に焼き色をつける。
5.鍋に(4)・Aを入れ、弱火で牛肉がやわらかくなるまで(2時間程度)煮込む。
6.器に盛り、パセリを振る。
●黒ビールはベルギー産のブラウンビールを使うのがおすすめです。日本の黒ビールはやや苦みが強く仕上がるため、苦手な場合は普通のビールと合わせて使ったり、はちみつを多めに加えるなどで調整してください。
●添えはフライドポテト・ベイクドポテト・ショートパスタなどがおすすめです。お好みに合わせて選んでください。
カルボナードはしっかり煮込む必要があるので時間はかかりますが、時間をかけた分だけ肉がやわらかく、ビールの風味が落ち着いておいしくなります。少量で一食分ずつ作るよりも、たくさん作る方が焦げつきなどの失敗も少ないのでおすすめです。あまった分は一食分ずつ小分けにして冷凍すれば2週間程度は保存可能です。
たっぷりのビールとコクのある牛肉で作る、食べ応え抜群の一皿。ぜひ休日の時間があるときに作ってみてくださいませ☆
Text by はむこ/食育インストラクター
何かと物価の上昇が気になる昨今、普段はなるべく節約を心がけるようになった方も多くいらっしゃいますよね。
でも、たまにはちょっとだけ贅沢をして、少し手の込んだ料理を作りたい気持ちもありませんか?
今回は自宅で作れる本格的なレシピから、ベルギーの伝統料理、カルボナードをご紹介します!
【ベルギーの郷土料理】
ヨーロッパの交通の要衝だった歴史から、ベルギーは国内でも地域ごとに文化が異なります。
現在はなんとフランス語・ドイツ語・オランダ語の三つの言語が公用語になっているということから、その多国語文化ぶりがうかがえます。
カルボナードを郷土料理とするのはフランドル地方で、ベルギーの北部にあり、現在の公用語はオランダ語ですが、フランス文化の影響も強く受けた地域です。
そして、フランドル地方はワインの製造にはあまり適さない一方で、穀物の生産には良い環境でした。
そのため、古くから穀物で作られるビールの製造が盛んで、中世にはビール造りを始めていたとされます。
煮込み料理にはよくワインが使用されますが、ワインよりもビールの方が身近なアルコール飲料であっただろうこの地域なら、ビール煮込みが郷土料理になるのもうなずけます。
日本で一般的な黄金色のピルスナービールはベルギーでもよく製造されていますが、カルボナードを調理するときは色の濃いベルギーエール(ブラウンビールなど)が使われることが多いです。
付け合わせにはフライドポテトを添えるのがベルギーでの定番なのだとか。
ワイン煮込みよりも苦みのある大人味で、口の中でやわらかくトロける牛肉と、ホクホクのフライドポテトは寒さの厳しい冬の食事にぴったり。
ぜひ、作り方を覚えていただきたい、おすすめのメニューですよ☆
【カルボナード(牛肉のビール煮込み)】
<材料(作りやすい分量)> 調理時間: 45分(煮込み時間を除く)
牛すね肉・・700g
塩・・小さじ1
こしょう・・少々
小麦粉・・小さじ1~
玉ねぎ・・2個
にんにく・・2かけ
サラダ油・・大さじ1
A黒ビール・・500ml
A水・・1カップ
Aマスタード・・大さじ2
A白ワインビネガー・・大さじ1
A砂糖・・大さじ1
Aはちみつ・・大さじ1
Aパン粉・・大さじ1
Aローリエ・・2枚
Aローズマリー・・少々
パセリ(みじん切り)・・適量
<作り方>
1.牛肉は3~4cm角に切り、塩・こしょうをふる。
2.玉ねぎ・にんにくはそれぞれ薄切りにする。
3.鍋に半量のサラダ油を熱し、(2)を玉ねぎの色が変わるまで弱火で炒める。
4.フライパンに残りのサラダ油を熱し、小麦粉を振った(1)を入れて中火で両面に焼き色をつける。
5.鍋に(4)・Aを入れ、弱火で牛肉がやわらかくなるまで(2時間程度)煮込む。
6.器に盛り、パセリを振る。
【ポイント】
●黒ビールはベルギー産のブラウンビールを使うのがおすすめです。
日本の黒ビールはやや苦みが強く仕上がるため、苦手な場合は普通のビールと合わせて使ったり、はちみつを多めに加えるなどで調整してください。
●添えはフライドポテト・ベイクドポテト・ショートパスタなどがおすすめです。お好みに合わせて選んでください。
カルボナードはしっかり煮込む必要があるので時間はかかりますが、時間をかけた分だけ肉がやわらかく、ビールの風味が落ち着いておいしくなります。
少量で一食分ずつ作るよりも、たくさん作る方が焦げつきなどの失敗も少ないのでおすすめです。
あまった分は一食分ずつ小分けにして冷凍すれば2週間程度は保存可能です。
たっぷりのビールとコクのある牛肉で作る、食べ応え抜群の一皿。
ぜひ休日の時間があるときに作ってみてくださいませ☆
Text by はむこ/食育インストラクター