更新日:2024/03/15
女性だけと思われがちな更年期障害ですが、実は男性でもなる可能性があります。男女どちらでもさまざまな症状により集中力が落ち、日常生活で不自由に感じる場面もでてくるでしょう。今回は男性の更年期障害と、集中力維持のために控えたい食べ物についてお話します。
更年期障害は女性ホルモンの分泌を巡る体のメカニズムがうまくかみ合っていない状態なので、男性は無関係と思われがちです。しかし、男性は男性ホルモンの分泌が加齢とともに下がることで、男性更年期になる可能性があります。よくある症状ではめまいや不眠・不安やイラつき・のぼせや耳鳴り…など、女性の更年期障害に類似したものが多いそうです。しかし、男性の場合はうつなどの別の病気が原因だと思われ、気づかれにくいのです。男性ホルモンは生殖機能だけではなく、筋肉の維持や造血作用に関わるほか、インスリンが働くためにも必要なので、糖尿病のリスクを抑えています。更年期障害になると、これらの機能が十分に発揮できなくなり、生活習慣病のリスクが高まるので、気になった場合は泌尿器科へ相談してみてください。
更年期障害は男女ともに個人差が大変大きく、一般的な風邪などの感染症のように、諸症状を抑える薬と十分な休息をとれば回復するというものではありません。ただでさえホルモンバランスが不安定で気分が落ち込みやすい上に、症状を抱えて毎日を過ごすことで過度のストレスがかかり、うつ状態になるケースもあります。日常生活で集中が必要なタイミングはたくさんありますが、これらの症状のために成果が出せず、苦しむことは避けたいですよね。症状がひどいときは、婦人科か泌尿器科を受診して適切な処置を受けることはもちろん、ストレスコントロールをしやすい生活習慣にすることも大切です。まずは十分な睡眠時間の確保や、軽い運動習慣(ウォーキングなど)の継続・そしてバランスのよい食事をとるように心がけましょう!
更年期の食事は特別な制限は必要ありませんが(※ほかに既往症があれば、そちらで推奨・指導をうけている内容を優先してください)、注意しておきたい食べ物があります。まずはカフェインを含む飲食物。カフェインは覚醒効果があり、集中の維持が難しい更年期障害のときには、コーヒーや緑茶・エナジードリンクなどに頼りたくなるかもしれません。しかし、過剰な摂取はNG。カフェインが交感神経を刺激し、自律神経が乱れてさらに症状が重くなることも…。カフェインへの耐性は人によるので適量を定めるのが難しいですが、コーヒーであれば1日1~2杯ぐらいを限度に、夜になったら飲まないなどの制約をつけるのがおすすめです。また、飲酒量の見直しをしておくのも大切です。アルコールは少量であればストレス解消になるという意見もありますが、アルコールは睡眠の質が低下する要因です。睡眠で十分な休息が取れないと、翌日の体調に響き、集中を妨げます。更年期は睡眠に関わる症状が出やすい傾向にあるので、お酒は控えた方がよいでしょう。
更年期障害は老化とともに誰でもなり得る可能性のあるものです。医療機関による適切な処置や生活習慣の見直し・改善は症状を抑えるために大切です。これからを健康に過ごすためにもできることから始めてみてください。
Text by はむこ/食育インストラクター
女性だけと思われがちな更年期障害ですが、実は男性でもなる可能性があります。
男女どちらでもさまざまな症状により集中力が落ち、日常生活で不自由に感じる場面もでてくるでしょう。
今回は男性の更年期障害と、集中力維持のために控えたい食べ物についてお話します。
【男性でもかかる?更年期】
更年期障害は女性ホルモンの分泌を巡る体のメカニズムがうまくかみ合っていない状態なので、男性は無関係と思われがちです。
しかし、男性は男性ホルモンの分泌が加齢とともに下がることで、男性更年期になる可能性があります。
よくある症状ではめまいや不眠・不安やイラつき・のぼせや耳鳴り…など、女性の更年期障害に類似したものが多いそうです。
しかし、男性の場合はうつなどの別の病気が原因だと思われ、気づかれにくいのです。
男性ホルモンは生殖機能だけではなく、筋肉の維持や造血作用に関わるほか、インスリンが働くためにも必要なので、糖尿病のリスクを抑えています。
更年期障害になると、これらの機能が十分に発揮できなくなり、生活習慣病のリスクが高まるので、気になった場合は泌尿器科へ相談してみてください。
【集中力と更年期】
更年期障害は男女ともに個人差が大変大きく、一般的な風邪などの感染症のように、諸症状を抑える薬と十分な休息をとれば回復するというものではありません。
ただでさえホルモンバランスが不安定で気分が落ち込みやすい上に、症状を抱えて毎日を過ごすことで過度のストレスがかかり、うつ状態になるケースもあります。
日常生活で集中が必要なタイミングはたくさんありますが、これらの症状のために成果が出せず、苦しむことは避けたいですよね。
症状がひどいときは、婦人科か泌尿器科を受診して適切な処置を受けることはもちろん、ストレスコントロールをしやすい生活習慣にすることも大切です。
まずは十分な睡眠時間の確保や、軽い運動習慣(ウォーキングなど)の継続・そしてバランスのよい食事をとるように心がけましょう!
【更年期に注意したい食べ物とは?】
更年期の食事は特別な制限は必要ありませんが(※ほかに既往症があれば、そちらで推奨・指導をうけている内容を優先してください)、注意しておきたい食べ物があります。
まずはカフェインを含む飲食物。
カフェインは覚醒効果があり、集中の維持が難しい更年期障害のときには、コーヒーや緑茶・エナジードリンクなどに頼りたくなるかもしれません。
しかし、過剰な摂取はNG。
カフェインが交感神経を刺激し、自律神経が乱れてさらに症状が重くなることも…。
カフェインへの耐性は人によるので適量を定めるのが難しいですが、コーヒーであれば1日1~2杯ぐらいを限度に、夜になったら飲まないなどの制約をつけるのがおすすめです。
また、飲酒量の見直しをしておくのも大切です。
アルコールは少量であればストレス解消になるという意見もありますが、アルコールは睡眠の質が低下する要因です。
睡眠で十分な休息が取れないと、翌日の体調に響き、集中を妨げます。
更年期は睡眠に関わる症状が出やすい傾向にあるので、お酒は控えた方がよいでしょう。
更年期障害は老化とともに誰でもなり得る可能性のあるものです。
医療機関による適切な処置や生活習慣の見直し・改善は症状を抑えるために大切です。
これからを健康に過ごすためにもできることから始めてみてください。
Text by はむこ/食育インストラクター