更新日:2024/05/22
料理の香りづけに欠かせない野菜のにんにくは、古くから強壮作用のある植物として知られてきました。今回はそんなにんにくについてのお話です。
にんにくの香りのもとはアリシンという成分です。強い抗酸化作用のほか、がんや血栓を予防する効果があります。また、スタミナ回復にも効果を発揮できます。アリシンをより引き出すためにはすりおろしたり、細かく切ったりして使うのがおすすめです。
にんにく料理はおいしくて、ついつい食べちゃいますよね。そんなときに気になるのがやっぱりにおい。先ほども紹介したように、にんにくのにおいのもとは「アリシン」という成分です。食べたあとの口の中に残る強烈なにおいはなかなか消えません。そこで、においを軽減させる効果が期待できるものをご紹介します。
●牛乳にんにく入りの料理を食べる前に牛乳を飲むのがおすすめです。にんにく臭を抑える効果が期待できます。牛乳に含まれているたんぱく質がアリシンと結合しやすい性質があるため、たんぱく質がアリシンを包み込み、にんにく臭が体に吸収されるのを妨いでくれます。
●緑茶次に、牛乳同様ににんにく料理を食べる前に緑茶を飲むことです。緑茶にはカテキンが含まれています。このカテキンには、消臭・殺菌効果があります。とくに茶葉から入れた濃い緑茶を飲むことでより効果が期待できます。
●りんごにんにく料理を食べたあとの口臭対策としてりんごが役立ちます。りんごに含まれるポリフェノールにはアリシンを分解する働きがあります。特にポリフェノールはりんごの皮やその付近に多く含まれているため、生のりんごを食べるのが効果的です。また、りんごジュースでも同様の効果が期待できますよ。
アリシンには、胃壁を刺激する作用もあります。にんにくを食べすぎると胃腸への負担が大きいため、胃や腸が痛くなったり、下痢をしたりするおそれがあります。特に、生のにんにくは刺激が強いため、注意が必要です。
国内外から健康食品として注目されている黒にんにく。そもそも黒にんにくとは何でしょうか?実は一般的な白いにんにくも、黒にんにくも同じものなのです。黒くなる理由は「熟成」です。白いにんにくを温度や湿度が管理された環境に一定期間置くことで熟成し、だんだん黒くなっていきます。熟成することで糖度が上がり、ねっとりとしていてドライフルーツのような甘みと食感になります。にんにくといえば気になるのがあの独特のにおいですが、黒にんにくは餃子を食べたときのようなにおいがほとんど感じられません。また、黒にんにくは熟成過程で栄養成分がパワーアップします。
外皮がしっかりしていてかたく重みがあるものを選びましょう。軽いものは水分が抜けているので、注意が必要です。
いかがでしたか?にんにくについて知っていただけたかと思います。にんにくを食べる際は、ぜひ今回のお話を思い出してくださいね。
Text by あお/食育インストラクター
料理の香りづけに欠かせない野菜のにんにくは、古くから強壮作用のある植物として知られてきました。
今回はそんなにんにくについてのお話です。
【アリシンの力でスタミナ回復】
にんにくの香りのもとはアリシンという成分です。
強い抗酸化作用のほか、がんや血栓を予防する効果があります。
また、スタミナ回復にも効果を発揮できます。
アリシンをより引き出すためにはすりおろしたり、細かく切ったりして使うのがおすすめです。
【にんにくのにおいを消すには?】
にんにく料理はおいしくて、ついつい食べちゃいますよね。
そんなときに気になるのがやっぱりにおい。
先ほども紹介したように、にんにくのにおいのもとは「アリシン」という成分です。
食べたあとの口の中に残る強烈なにおいはなかなか消えません。
そこで、においを軽減させる効果が期待できるものをご紹介します。
●牛乳
にんにく入りの料理を食べる前に牛乳を飲むのがおすすめです。
にんにく臭を抑える効果が期待できます。
牛乳に含まれているたんぱく質がアリシンと結合しやすい性質があるため、たんぱく質がアリシンを包み込み、にんにく臭が体に吸収されるのを妨いでくれます。
●緑茶
次に、牛乳同様ににんにく料理を食べる前に緑茶を飲むことです。
緑茶にはカテキンが含まれています。
このカテキンには、消臭・殺菌効果があります。
とくに茶葉から入れた濃い緑茶を飲むことでより効果が期待できます。
●りんご
にんにく料理を食べたあとの口臭対策としてりんごが役立ちます。
りんごに含まれるポリフェノールにはアリシンを分解する働きがあります。
特にポリフェノールはりんごの皮やその付近に多く含まれているため、生のりんごを食べるのが効果的です。
また、りんごジュースでも同様の効果が期待できますよ。
【食べ過ぎには注意】
アリシンには、胃壁を刺激する作用もあります。
にんにくを食べすぎると胃腸への負担が大きいため、胃や腸が痛くなったり、下痢をしたりするおそれがあります。
特に、生のにんにくは刺激が強いため、注意が必要です。
【黒にんにくって何?】
国内外から健康食品として注目されている黒にんにく。
そもそも黒にんにくとは何でしょうか?
実は一般的な白いにんにくも、黒にんにくも同じものなのです。
黒くなる理由は「熟成」です。
白いにんにくを温度や湿度が管理された環境に一定期間置くことで熟成し、だんだん黒くなっていきます。
熟成することで糖度が上がり、ねっとりとしていてドライフルーツのような甘みと食感になります。
にんにくといえば気になるのがあの独特のにおいですが、黒にんにくは餃子を食べたときのようなにおいがほとんど感じられません。
また、黒にんにくは熟成過程で栄養成分がパワーアップします。
【おいしいにんにくの選び方】
外皮がしっかりしていてかたく重みがあるものを選びましょう。
軽いものは水分が抜けているので、注意が必要です。
いかがでしたか?
にんにくについて知っていただけたかと思います。
にんにくを食べる際は、ぜひ今回のお話を思い出してくださいね。
Text by あお/食育インストラクター