更新日:2024/08/16
世界は広く、長い歴史の中でさまざまな食文化が築かれてきました。今回はその中からアジアの食文化や料理について簡単にではありますが、ご紹介します。
アジアは六大陸(ユーラシア大陸・アフリカ大陸・オーストラリア大陸・南アメリカ大陸・北アメリカ大陸・南極大陸)の中のひとつである、ユーラシア大陸に位置する国と地域のうち、ヨーロッパを除く地域からなります。アジアはヨーロッパと隣り合わせの国や、日本のように島になっている国などさまざまで、東アジア・西アジア・南アジア・東南アジア・中央アジアの5つの地域に分けることが出来ます。※アジアはいろいろな観点から分類されるため、今回の地域分けや区分数と異なる場合もあります。
世界三大料理(フランス・中国・トルコ)のうちの2つがアジア地域にあります。では、地域ごとにどんな料理があるか見ていきましょう。
●東アジア東アジアは中国・韓国・北朝鮮・台湾・モンゴル・日本などが含まれる地域です。国によって醤と呼ばれる発酵調味料を使ったり、発酵食品のキムチを食べたりします。主食は米と小麦製品です。各国はお互いの影響を受けつつも、国独自の料理が多いです。中国料理は世界三大料理のひとつです。
中国・・飲茶(餃子や肉まんなど)・北京ダック・エビチリ・麻婆豆腐など韓国・・キンパ(海苔巻き)・チヂミ・ビビンバ・サムギョプサル・サムゲタン・冷麺など北朝鮮・・平壌冷麺・チヂミ・平壌温飯など台湾・・ルーロー飯・ビーフン・小籠包・豆花・鳳梨酥(パイナップルケーキ)・麺線などモンゴル・・ホーショル・ボーズ・ショルラッグ・スーテイツァイなど日本・・すし・うどん・そば・天ぷら・すき焼き・みそ汁・しゃぶしゃぶ・お好み焼きなど
●西アジア西アジアはトルコ・シリア・サウジアラビアなどが含まれる地域です。降水量が少ない地域なので、乾燥しています。ヨーロッパや中東に近いことから、さまざまな影響を受けています。トルコ料理は世界三大料理のひとつです。
トルコ・・ケバブ・キョフテ・マントゥ・フムス・ピラウ・ドルマ・トルコアイスなどシリア・・ホムス(フムス)・バーミヤ・クッベ・マアムール・マハシーなどサウジアラビア・・カブサ・マンディ・クナファ・バスブーサ・ジャレーシュなど
●南アジアインド・スリランカ・ネパール・パキスタン・バングラディッシュなどが含まれる地域です。全体としてスパイスを多用する国が多いです。国によって味や辛さなどが違うため、どの国に行ってもその国のよさが楽しめます。主食は米や小麦を使ったものです。
インド・・ビリヤニ・ムルグマカニ・タンドリーチキン・サグパニール・サモサなどスリランカ・・カレー類・アチャール・コットゥ・エッグホッパー・ゴダンバロティなどネパール・・アルアチャール・アルタマ・ダルバートタルカリ・チャウミンなどパキスタン・・ティッカボッカ・コフタカレー・ビリヤニ・ムルグチョレーなどバングラディッシュ・・ロティ・ポロタ・ミスティ・ポラオ・ピアジなど
●東南アジアインドネシア・マレーシア・フィリピン・シンガポール・タイ・ベトナムなどが含まれる地域です。蒸し暑い気候なので、スパイスやハーブ・柑橘などを使った、甘さと酸味に辛味などが効いた味つけが特徴的です。ココナッツミルクを使用した濃厚なものもあり、癖になる人が多いです。主食は米で、米の粉を使った麺もいろいろな種類があります。
インドネシア・・ナシゴレン・ミーゴレン・サテ・ガドガドなどマレーシア・・ラクサ・ナシレマ・ナシゴレン・ミーゴレンなどフィリピン・・シニガン・シシグ・アドボ・パンシットなどシンガポール・・海南鶏飯・フィッシュヘッドカレー・バクテーなどタイ・・トムヤムクン・ソムタム・トムカーガイ・パッタイなどベトナム・・ゴイクン・バインミー・バインセオ・フォー・チェーなど
●中央アジアカザフスタン・ウズベキスタン・キルギスなどが含まれる地域です。代表的な料理が各国で似ています。陸続きで、シルクロードの通り道だったこともあり、さまざまな国の人が通り、影響を受けました。
カザフスタン・・プロフ・ベスバルマク・ラグマンなどウズベキスタン・・サムサ・シャシリク・プロフ・マンティなどキルギス・・ベシュバルマク・ショルポ・ボルソックなど
いかがでしたか。すべての国をご紹介するのは難しいため、なじみのある国を中心に料理をまとめてみました。きっと聞きなれない料理名もたくさんあったと思いますし、言葉だけで想像するのは難しい料理も多いと思いますので、興味があったらぜひ調べてみてください。
Text by さゆり/食育インストラクター
世界は広く、長い歴史の中でさまざまな食文化が築かれてきました。
今回はその中からアジアの食文化や料理について簡単にではありますが、ご紹介します。
【アジア】
アジアは六大陸(ユーラシア大陸・アフリカ大陸・オーストラリア大陸・南アメリカ大陸・北アメリカ大陸・南極大陸)の中のひとつである、ユーラシア大陸に位置する国と地域のうち、ヨーロッパを除く地域からなります。
アジアはヨーロッパと隣り合わせの国や、日本のように島になっている国などさまざまで、東アジア・西アジア・南アジア・東南アジア・中央アジアの5つの地域に分けることが出来ます。※アジアはいろいろな観点から分類されるため、今回の地域分けや区分数と異なる場合もあります。
【アジアの地域別料理】
世界三大料理(フランス・中国・トルコ)のうちの2つがアジア地域にあります。
では、地域ごとにどんな料理があるか見ていきましょう。
●東アジア
東アジアは中国・韓国・北朝鮮・台湾・モンゴル・日本などが含まれる地域です。
国によって醤と呼ばれる発酵調味料を使ったり、発酵食品のキムチを食べたりします。
主食は米と小麦製品です。
各国はお互いの影響を受けつつも、国独自の料理が多いです。
中国料理は世界三大料理のひとつです。
中国・・飲茶(餃子や肉まんなど)・北京ダック・エビチリ・麻婆豆腐など
韓国・・キンパ(海苔巻き)・チヂミ・ビビンバ・サムギョプサル・サムゲタン・冷麺など
北朝鮮・・平壌冷麺・チヂミ・平壌温飯など
台湾・・ルーロー飯・ビーフン・小籠包・豆花・鳳梨酥(パイナップルケーキ)・麺線など
モンゴル・・ホーショル・ボーズ・ショルラッグ・スーテイツァイなど
日本・・すし・うどん・そば・天ぷら・すき焼き・みそ汁・しゃぶしゃぶ・お好み焼きなど
●西アジア
西アジアはトルコ・シリア・サウジアラビアなどが含まれる地域です。
降水量が少ない地域なので、乾燥しています。
ヨーロッパや中東に近いことから、さまざまな影響を受けています。トルコ料理は世界三大料理のひとつです。
トルコ・・ケバブ・キョフテ・マントゥ・フムス・ピラウ・ドルマ・トルコアイスなど
シリア・・ホムス(フムス)・バーミヤ・クッベ・マアムール・マハシーなど
サウジアラビア・・カブサ・マンディ・クナファ・バスブーサ・ジャレーシュなど
●南アジア
インド・スリランカ・ネパール・パキスタン・バングラディッシュなどが含まれる地域です。
全体としてスパイスを多用する国が多いです。
国によって味や辛さなどが違うため、どの国に行ってもその国のよさが楽しめます。
主食は米や小麦を使ったものです。
インド・・ビリヤニ・ムルグマカニ・タンドリーチキン・サグパニール・サモサなど
スリランカ・・カレー類・アチャール・コットゥ・エッグホッパー・ゴダンバロティなど
ネパール・・アルアチャール・アルタマ・ダルバートタルカリ・チャウミンなど
パキスタン・・ティッカボッカ・コフタカレー・ビリヤニ・ムルグチョレーなど
バングラディッシュ・・ロティ・ポロタ・ミスティ・ポラオ・ピアジなど
●東南アジア
インドネシア・マレーシア・フィリピン・シンガポール・タイ・ベトナムなどが含まれる地域です。
蒸し暑い気候なので、スパイスやハーブ・柑橘などを使った、甘さと酸味に辛味などが効いた味つけが特徴的です。
ココナッツミルクを使用した濃厚なものもあり、癖になる人が多いです。
主食は米で、米の粉を使った麺もいろいろな種類があります。
インドネシア・・ナシゴレン・ミーゴレン・サテ・ガドガドなど
マレーシア・・ラクサ・ナシレマ・ナシゴレン・ミーゴレンなど
フィリピン・・シニガン・シシグ・アドボ・パンシットなど
シンガポール・・海南鶏飯・フィッシュヘッドカレー・バクテーなど
タイ・・トムヤムクン・ソムタム・トムカーガイ・パッタイなど
ベトナム・・ゴイクン・バインミー・バインセオ・フォー・チェーなど
●中央アジア
カザフスタン・ウズベキスタン・キルギスなどが含まれる地域です。
代表的な料理が各国で似ています。
陸続きで、シルクロードの通り道だったこともあり、さまざまな国の人が通り、影響を受けました。
カザフスタン・・プロフ・ベスバルマク・ラグマンなど
ウズベキスタン・・サムサ・シャシリク・プロフ・マンティなど
キルギス・・ベシュバルマク・ショルポ・ボルソックなど
いかがでしたか。
すべての国をご紹介するのは難しいため、なじみのある国を中心に料理をまとめてみました。
きっと聞きなれない料理名もたくさんあったと思いますし、言葉だけで想像するのは難しい料理も多いと思いますので、興味があったらぜひ調べてみてください。
Text by さゆり/食育インストラクター