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たべて元気♪「食だより」

パパ・ママ

手作りソーセージを作ってみよう!

更新日:2024/09/23

ソーセージを好きな方は多いですね。
市販品を購入するイメージですが、家でも作ることが出来るのをご存じですか。
今回は、ソーセージのなかでも日本でおなじみのウインナーソーセージレシピをご紹介します。
難しいケーシング作業のない、皮なしウインナーです。

【ソーセージとは】

ソーセージは、挽き肉や細かく刻んだ肉に塩・つなぎとなる卵などの副材料・香辛料を加えてよく練り、動物の腸や胃またはケーシングと呼ばれる食べられる人工の腸の中に詰め、乾燥や燻煙・加熱をしたもの全般を指します。
肉は豚肉が多いですが、牛肉や鶏肉のほか、馬肉・羊肉・山羊肉などさまざまな肉を使います。
また、ソーセージは肉のほかに、血や内臓などを使ったものもあります。
ソーセージはいろいろな国で作られているので、作り方もたくさんあります。
日本ではウインナーのことを、ソーセージといったりする場合がありますね。
ウインナーのことをソーセージといっても間違いではないのですが、厳密にはソーセージは上記のような工程で作られたものの総称で、JAS規格ではウインナーはそのなかでも羊の腸または直径20mm未満のケーシングに詰めたもののことをいい、正式名称はウインナーソーセージです。
そのほかのソーセージとしては、豚の腸または直径20~36mm未満のケーシングに詰めたフランクフルトソーセージや、牛の腸または直径36mm以上のケーシングに詰めたボロニアソーセージなどが有名です。
諸説ありますが、ソーセージの「ソー」はラテン語で塩漬けを意味する「salsus」がもとになっていて、「セージ」は、ハーブの一種である「セージ」を刻んで加えているため、合わせてソーセージというのが有力です。
※「ソー」に関しては雌豚を意味する英語の「Sow」が語源とする説もあります。

それではレシピのご紹介です。
本来は、塩漬けの羊腸やケーシングを用意してその中に詰めていきますが、詰めていく作業は少々コツがいり、子どもたちには難しいので、今回は皮なしタイプのウインナーソーセージを作ってみましょう。

【自家製ウインナーソーセージ】

皮なしなのでパリッとした食感はありませんが、肉のうまみがじんわり広がるおいしさです。

<下準備>

・使用するボウルはあらかじめ冷蔵庫で冷やしておきましょう。
・材料の氷と別に、氷水を使いますので、氷は余分に準備して下さい。
・温度計がある場合は準備してください。

<材料(10本分(1本50gくらいのもの))> 調理時間:1時間(休ませる時間は除く)

豚挽き肉(粗挽き)・・250g
※粗挽きが手に入らない場合は、粗挽き分を一般的な挽き肉に置き換えてください。
豚挽き肉・・150g
塩・・8g
砂糖・・4g
粗挽き黒こしょう・・適量
にんにく(おろし)・・少々(1gくらい)
牛乳(冷たいもの)・・20g
氷・・50g
セージ(フレッシュ・みじん切り)・・4~5枚
※ドライのセージを使う場合は、小さじ1/2程度から入れ、調整して下さい。
サラダ油(オリーブオイルでも)・・少々

粒マスタード・・お好みで
トマトケチャップ・・お好みで

<作り方>

1.氷水を入れたボウルの上に、冷蔵庫で冷やしておいたボウルをのせ、挽き肉・塩・砂糖を入れて全体をよく練る。

2.粘りが出てきたら、黒こしょう・にんにく・牛乳・氷を入れてさらによく練り、氷が溶けて強い粘りが出るまで練ったら、セージを加え混ぜる。

3.しっかりと練れたら、ラップをして冷蔵庫で半日程度休ませる。

4.(3)を10等分にする。

5.35~40cmくらいに切ったラップの上に(4)をひとつのせ、スプーンなどで15cmほどの長さに生地を広げる。(写真①)

6.肉だねの直径を2cm程度にしながら形を整え、ラップを巻いていく。(写真②・③)

7.ラップの両端をしっかりと縛り(写真④)、アルミホイルをさらに巻き(写真⑤・⑥・⑦)、再び冷蔵庫で15分以上休ませる。
※両端を縛ると、長さが12~13cmくらいと少し短くなります。

8.大きめのフライパンに高さの半分くらいの水を入れ、沸騰しない程度まで温める。

9.(8)に(7)を入れ、70℃前後の温度を保ちながらときどき上下を返して20~25分ゆで、バットなどに上げて冷めるまでそのままおく。

10.フライパンにサラダ油を熱し、アルミホイルとラップを外した(9)を入れ、転がしながらこうばしい焼き色をつける。

器に盛ったら、お好みで粒マスタードやケチャップをつけてどうぞ。

<ポイント>

練っているときに肉の温度が上がると、仕上がりがボソッとした状態になりやすいので、気をつけましょう。
豚肉は鮮度がよいものを使用した方が食感がよくなるので、挽き肉はドリップが出ていないものを購入し、出来れば購入した日に作ってください。
ゆでたら、火が通っているか確認し、焼く工程に進みましょう。

【豚肉の栄養】

豚肉は、良質なたんぱく質と、ビタミンB1が豊富な食材です。
たんぱく質は、私たちの体のもととなる重要な栄養素で成長期の子どもだけでなく大人にとっても欠かせません。
ビタミンB1は疲労回復やストレス解消に必要な栄養素です。
どちらも継続して摂ることで体を維持していくので、意識して摂るようにしましょう。

皮ありのソーセージを作ってみたいと思った方は塩漬けの腸がインターネットなどで売られていますので、チャレンジしてみてください。
燻製すればより本格的です。
コツをつかめれば、上手に詰めることが出来ますよ。
お子さんと一緒に作れば、よい思い出になりますので、ぜひどうぞ。

Text by さゆり/食育インストラクター