更新日:2025/08/01
皆さんは日ごろ、冷凍庫をどのくらい活用していますか?冷凍食品やアイスを保存するだけでなく、あまった食材を入れている方も多いと思いますが、何となくラップに包んだり、保存袋に入れていませんか?実はそれ、もっとおいしく&次に使いやすく保存できる方法があるかもしれません!今回は、食材を無駄にしない冷凍庫の活用法をご紹介します。
冷凍で大事なポイントのひとつは、味や食感が損なわれないということ!実は、冷凍する食材にも向き不向きがあります。
■適している食材→食品中の水分が比較的少ないものや、すでに組織が壊れているもの
■適していない食材→食品中の水分が多く、細胞組織がしっかりしているもの
上記で、レタスやきゅうり、生のじゃが芋、さつま芋は冷凍に適さないとお伝えしましたが、その一方で冷凍に向いている野菜にはどのようなものがあるのでしょうか?それがこちら!
これらは、店頭の冷凍コーナーに陳列されているのもよく目にしますよね!ご家庭で生の状態から冷凍する場合は、そのままではなく新鮮なうちに下ゆでし、小分けにしてから冷凍すると、色や食感をキープしたまま保存できます。また、きのこ類は冷凍することで細胞が破壊され、うま味成分のグアニル酸が増えるので、冷蔵保存よりも冷凍保存がおすすめです。
今回は、あしがはやい食材を例に挙げてご紹介します。
<挽き肉(保存目安:約2週間)>①下味をつける塩・こしょうなどで下味をつけ、冷凍用保存袋に入れて薄く平らにならし、菜箸などで使いやすい分量のところに跡をつけ冷凍する。こうすることでパキッと折って好きな量だけ使うことができ、とても便利です☆
②そぼろにする1.酒・塩・しょうがなどで味つけし、そぼろを作る(砂糖としょうゆで、甘辛いそぼろにしても◎!)2.冷めたら小分けにしてラップで包み、冷凍用保存袋に入れて冷凍する
③肉団子にする1.挽き肉にみじん切りにした長ねぎやみそなどを加えて練り、団子状に成形して熱湯でゆでて中まで火を通す2.冷めたら冷凍用保存袋に重ならないように入れ、冷凍する
下味をつけたものやそぼろは、冷蔵庫や流水で解凍しましょう。下味をつけたものは加える調味料次第で、和・洋・中、さまざまな料理に活用できます!そぼろは、コロッケのタネに混ぜたり、あんかけに加えてボリュームアップしたりするのに使えます。肉団子は、鍋物や汁物にそのまま入れられるので便利ですよ☆
<薄切り肉>①下味をつける水気を拭き、お好みの調味料で下味をつけて冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いて冷凍する。(下味をつけることでドリップが出にくくなり、肉がやわらかくなります。)
②氷膜をつける1枚ずつ氷水か塩水にくぐらせてからラップに包み、冷凍用保存袋に入れて冷凍する。(肉の表面を氷で覆い、酸化を防ぎます。)
③オイルづけにする薄切りにした玉ねぎと一緒に冷凍用保存袋に入れ、オリーブオイルを加えてオイルづけにして冷凍する。(玉ねぎは肉をやわらかくし、油は酸化や水分が出るのを防いでくれるので、おいしさをキープできます。)
<もやし>軽く加熱してから冷凍するのがおすすめです。1.サッと炒める、熱湯をかける、電子レンジで短時間加熱するなどして、軽く火を通す。2.冷めたら冷凍用保存袋に薄く平らに入れて冷凍する。
冷凍したもやしは、汁物の具などには凍ったまま加えればOK!和え物などにする場合は、電子レンジ解凍がおすすめです。
冷凍時に下処理をしてしまえば、使うときの切る、洗うなどの手間が省けます。また、買い物に行けないときや『あともう1品欲しい!』というときに小出しにできて使い勝手がよいのも魅力的です。
ホームフリージングは市販の冷凍食品とは異なり、温度の変化を受けやすく品質低下も早く進みます。冷凍前の鮮度や品質、冷凍方法によりおいしさを保つことが出来る期間は異なりますが、概ね2週間~1ヶ月程度です。ドアの開け閉めによる温度変化や庫内のにおい移りなども味を劣化させてしまう要因のひとつです。冷凍したからと言って過信せず、袋や容器に冷凍した日付を記載し、なるべく早く使うことをおすすめします。
物価高が進む昨今、冷凍保存は食品の保存期間を延ばし、買い物の頻度を減らすことで食費の節約に繋がります。また、適切な冷凍保存は食品の無駄を減らし、SDGs(食品ロス削減)にもなります。皆さんも、冷凍庫を上手に活用してくださいね☆
Text by ろい/食育インストラクター
皆さんは日ごろ、冷凍庫をどのくらい活用していますか?
冷凍食品やアイスを保存するだけでなく、あまった食材を入れている方も多いと思いますが、何となくラップに包んだり、保存袋に入れていませんか?
実はそれ、もっとおいしく&次に使いやすく保存できる方法があるかもしれません!
今回は、食材を無駄にしない冷凍庫の活用法をご紹介します。
【知っておくと便利!冷凍に向いている食材、向いていない食材】
冷凍で大事なポイントのひとつは、味や食感が損なわれないということ!
実は、冷凍する食材にも向き不向きがあります。
■適している食材
→食品中の水分が比較的少ないものや、すでに組織が壊れているもの
■適していない食材
→食品中の水分が多く、細胞組織がしっかりしているもの
【冷凍に向いている野菜】
上記で、レタスやきゅうり、生のじゃが芋、さつま芋は冷凍に適さないとお伝えしましたが、その一方で冷凍に向いている野菜にはどのようなものがあるのでしょうか?
それがこちら!
これらは、店頭の冷凍コーナーに陳列されているのもよく目にしますよね!
ご家庭で生の状態から冷凍する場合は、そのままではなく新鮮なうちに下ゆでし、小分けにしてから冷凍すると、色や食感をキープしたまま保存できます。
また、きのこ類は冷凍することで細胞が破壊され、うま味成分のグアニル酸が増えるので、冷蔵保存よりも冷凍保存がおすすめです。
【食材は、それぞれに適した冷凍法で保存すべし!】
今回は、あしがはやい食材を例に挙げてご紹介します。
<挽き肉(保存目安:約2週間)>
①下味をつける
塩・こしょうなどで下味をつけ、冷凍用保存袋に入れて薄く平らにならし、菜箸などで使いやすい分量のところに跡をつけ冷凍する。
こうすることでパキッと折って好きな量だけ使うことができ、とても便利です☆
②そぼろにする
1.酒・塩・しょうがなどで味つけし、そぼろを作る(砂糖としょうゆで、甘辛いそぼろにしても◎!)
2.冷めたら小分けにしてラップで包み、冷凍用保存袋に入れて冷凍する
③肉団子にする
1.挽き肉にみじん切りにした長ねぎやみそなどを加えて練り、団子状に成形して熱湯でゆでて中まで火を通す
2.冷めたら冷凍用保存袋に重ならないように入れ、冷凍する
下味をつけたものやそぼろは、冷蔵庫や流水で解凍しましょう。
下味をつけたものは加える調味料次第で、和・洋・中、さまざまな料理に活用できます!
そぼろは、コロッケのタネに混ぜたり、あんかけに加えてボリュームアップしたりするのに使えます。
肉団子は、鍋物や汁物にそのまま入れられるので便利ですよ☆
<薄切り肉>
①下味をつける
水気を拭き、お好みの調味料で下味をつけて冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いて冷凍する。(下味をつけることでドリップが出にくくなり、肉がやわらかくなります。)
②氷膜をつける
1枚ずつ氷水か塩水にくぐらせてからラップに包み、冷凍用保存袋に入れて冷凍する。(肉の表面を氷で覆い、酸化を防ぎます。)
③オイルづけにする
薄切りにした玉ねぎと一緒に冷凍用保存袋に入れ、オリーブオイルを加えてオイルづけにして冷凍する。(玉ねぎは肉をやわらかくし、油は酸化や水分が出るのを防いでくれるので、おいしさをキープできます。)
<もやし>
軽く加熱してから冷凍するのがおすすめです。
1.サッと炒める、熱湯をかける、電子レンジで短時間加熱するなどして、軽く火を通す。
2.冷めたら冷凍用保存袋に薄く平らに入れて冷凍する。
冷凍したもやしは、汁物の具などには凍ったまま加えればOK!
和え物などにする場合は、電子レンジ解凍がおすすめです。
冷凍時に下処理をしてしまえば、使うときの切る、洗うなどの手間が省けます。
また、買い物に行けないときや『あともう1品欲しい!』というときに小出しにできて使い勝手がよいのも魅力的です。
【「冷凍したからいつ食べてもOK!」という訳ではない!】
ホームフリージングは市販の冷凍食品とは異なり、温度の変化を受けやすく品質低下も早く進みます。
冷凍前の鮮度や品質、冷凍方法によりおいしさを保つことが出来る期間は異なりますが、概ね2週間~1ヶ月程度です。
ドアの開け閉めによる温度変化や庫内のにおい移りなども味を劣化させてしまう要因のひとつです。
冷凍したからと言って過信せず、袋や容器に冷凍した日付を記載し、なるべく早く使うことをおすすめします。
物価高が進む昨今、冷凍保存は食品の保存期間を延ばし、買い物の頻度を減らすことで食費の節約に繋がります。
また、適切な冷凍保存は食品の無駄を減らし、SDGs(食品ロス削減)にもなります。
皆さんも、冷凍庫を上手に活用してくださいね☆
Text by ろい/食育インストラクター