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たべて元気♪「食だより」

食育レシピ

給食のあの味!春雨サラダを作ってみよう

更新日:2025/08/15

毎日の食事の献立を考えるのは大変ですよね。
そんなとき、給食の献立をご家庭で作ってみるのはいかがでしょうか?
今回は給食で人気の春雨サラダを作ってみましょう。

【日本の給食の始まり】

今ではあたり前のようにある給食ですが、いつごろから始まったのか調べてみました。
日本の学校給食は、1889年に山形県鶴岡町(現・鶴岡市)の私立小学校で生活が苦しい家庭の子どもに、無償で昼食を用意したことが始まりです。
その後、1923年には、児童の栄養改善のための方法として国から奨励され、学校給食が徐々に全国に広まっていきましたが、戦争による食料不足などが理由で中止になってしまいます。
戦後になると食糧難のため、児童の栄養状態が悪化し、国民の要望が高まったことで再開されました。
1954年には、「学校給食法」が成立し、学校給食は1日に必要な栄養素の約1/3がとれるように、バランスを考えながら作られるようになりました。
また、2009年には「学校給食法」が改正施行され、「食育」の観点から見直されました。

【春雨ってどんな食材?】

スープやサラダ、炒め物などさまざまな調理方法がある春雨ですが、実際にどんな食材なのか知っている方は少ないのでは?
春雨はじゃがいもなどのでんぷんを加工して作られる麺状の食べ物です。
1000年以上前から中国で食べられており、「紛条件(フェンティアオ)」や「粉絲(フェンスー)」などと呼ばれています。
日本には鎌倉時代に伝わり、禅宗の精進料理の食材として使用されていました。
「春雨」という名前は日本独自の名前で、透明で細い麵が春の雨に似ていることに由来するそうです。
ちなみに、主な原料は日本ではじゃがいも、中国では緑豆、韓国ではさつまいもなど、国によって違いがあります。

【ビーフンやフォーとの違い】

春雨がじゃがいもなどのでんぷんが原料なのに対し、ビーフンは米粉が原料です。
ライスヌードルの一種で、中国南部が発祥です。
また、ところてんのように穴の空いた押し出し機を使ってひも状に成形され、炒め物に適しています。
また、フォーもビーフンと同じ米粉が原料のライスヌードルで、ベトナムが発祥の食材です。
金属板などの上に薄く流してかたまったものをきしめんのように裁断して成形されます。
牛骨や鶏がらで取ったスープで食べるのが一般的です。

【春雨サラダを作ってみよう】

<材料(2人分)> 調理時間:25分
緑豆春雨・・30g
きゅうり・・1/3本
にんじん・・1/8本
ロースハム・・2枚
Aしょうゆ・・小さじ2
A酢・・小さじ2
A砂糖・・小さじ1
A鶏がらスープの素・・小さじ1/2
Aごま油・・小さじ1/2
白いりごま・・ 適量

<作り方>
1.春雨は袋の表示通りに熱湯でゆでて戻し水気を切り、食べやすい長さに切る。
2.ボウルにAを合わせて(1)を入れてよく和える。
3.きゅうりはななめ薄切りにしてから細切りにする。にんじんは千切りにする。
4.ハムは半分に切り、3~4㎜幅の細切りにする。
5.(2)のにんじんを20~30秒、きゅうりを10秒ほどゆで、手早く冷ます。
6. (2)に(4)・(5)を入れてよく和え、仕上げにごまを加える。

いかがでしたか?
今回は大人も子どもも楽しめる春雨サラダをご紹介しました。
給食では衛生上野菜をゆでる工程がありますが、そのまま調理してもおいしくいただけます。
ぜひ、ご家庭で作ってみて下さいね。

Text by あお/食育インストラクター