更新日:2025/09/19
ニキビは思春期だけでなく、大人になってもできますが、“頑固で治りにくく、繰返しできてしまう”のがネックです。今回は、悩ましい「大人ニキビ」を深掘りしていきます!
思春期に出来るニキビの原因は、主にホルモンバランスの乱れによる、過剰な皮脂の分泌が原因と言われています。一方、大人は体が成熟し、ホルモンバランス由来のニキビは少なくなりますが、食生活の乱れや睡眠不足など、生活習慣の影響が出やすくなります。それに加え、思春期と比べて新陳代謝が低下している分、ニキビができても治りにくく、跡が残りやすい傾向にあります。
<大人ニキビができやすい場所>思春期のニキビは、皮脂腺の多いTゾーンや頬にできやすいのが特徴です。それに対し、大人ニキビは、顎やフェイスライン、口の周りといった、いわゆる「Uゾーン」をはじめ、首や胸元のデコルテにできやすいという特徴があり、「吹き出物」とも呼ばれます。
今回は、代表的なものを3つご紹介します。
●ビタミンC皮膚や粘膜を健康に保ち、肌荒れの予防・改善に役立ちます。ビタミンCは体内で合成できない栄養素のため、食事で摂取する必要があります。
<おすすめの食品>果物(特に柑橘類やイチゴ)、野菜、芋類などに多く含まれています。
●ビタミンB2皮脂の分泌に関わるビタミンです。皮膚や粘膜などの細胞の再生に役立ち、「発育のビタミン」とも言われています。
<おすすめの食品>豚レバーやウナギ・ブリなどの魚、モロヘイヤに多く含まれています。
●ビタミンB6たんぱく質の代謝に関わる補酵素として働きます。免疫機能の正常な働きを保つほか、肌のターンオーバーを促す効果が期待できます。
<おすすめの食品>マグロやカツオ、サバなどの赤身の魚や、ヒレ肉やササミなどの脂が少ない肉類に多く含まれています。植物性の食品では、バナナやパプリカ、さつまいも、玄米にも含まれています。
これらの栄養素は水に溶けやすいため、調理するときは、「水にさらしすぎない」、「野菜やフルーツは生食する」、「煮物や汁物にして栄養をあますことなく摂る」などがおすすめです。
以下のような行動は、肌に大きなダメージを与えてニキビを助長してしまうため、注意が必要です。
●偏った食生活油脂分や糖分の多い食事、唐辛子などの刺激物、コーヒーや紅茶といったカフェインを含む飲み物ばかりを摂っていると、栄養が偏り、肌の調子が悪くなってしまいます。
●睡眠不足睡眠不足は肌に大敵です。睡眠は成長ホルモンを分泌し、肌のターンオーバーを促してくれるという働きがあります。かつては、「肌のゴールデンタイム」として知られる22時から翌2時の間に寝ることを推奨されていましたが、必ずしもその時間帯に眠らなければいけないということはありません。成長ホルモンは、眠り始めてから3~4時間の間に多く分泌されるため、この時間に深く眠ることが大切です。最低でも6時間程度の睡眠時間を確保し、質の高い眠りを心がけましょう。
●紫外線対策をしていないニキビは紫外線を浴びることで、症状が悪化するだけでなく、そのままニキビ跡(色素沈着)なってしまう場合があります。日焼け予防のためだけでなく、ニキビ予防のケアとしても紫外線対策は行うようにしましょう。
●刺激の強いスキンケア「ニキビを治すには肌を清潔にしなくちゃ!」と思うあまり、過度な洗顔や、刺激の強い洗顔料を使う方がいますが、これは逆効果です。もちろん肌を清潔に保つことは大切ですが、過度な洗顔は肌が乾燥して皮脂が過剰に分泌されてしまう上、刺激の強い洗顔料は炎症を悪化させてしまうこともあります。ニキビのスキンケアは、肌への負担をなるべく少なくすることを意識してみてください。
ニキビはできてしまっても早めにケアしておけば、跡が残ることもなく、綺麗に治せます。どうしても改善されない、ニキビが同じ場所に繰り返してできてしまう、効果が出ずにどんどん悪化していく場合は、皮膚科で診てもらいましょう。皆さんも、日々の食習慣や生活習慣を見直して、肌と向き合ってみてはいかがでしょうか?
Text by ろい/食育インストラクター
ニキビは思春期だけでなく、大人になってもできますが、“頑固で治りにくく、繰返しできてしまう”のがネックです。
今回は、悩ましい「大人ニキビ」を深掘りしていきます!
【「大人ニキビ」は、思春期にできるニキビとどこが違う?】
思春期に出来るニキビの原因は、主にホルモンバランスの乱れによる、過剰な皮脂の分泌が原因と言われています。
一方、大人は体が成熟し、ホルモンバランス由来のニキビは少なくなりますが、食生活の乱れや睡眠不足など、生活習慣の影響が出やすくなります。
それに加え、思春期と比べて新陳代謝が低下している分、ニキビができても治りにくく、跡が残りやすい傾向にあります。
<大人ニキビができやすい場所>
思春期のニキビは、皮脂腺の多いTゾーンや頬にできやすいのが特徴です。
それに対し、大人ニキビは、顎やフェイスライン、口の周りといった、いわゆる「Uゾーン」をはじめ、首や胸元のデコルテにできやすいという特徴があり、「吹き出物」とも呼ばれます。
【大人ニキビの予防・改善のために摂りたい栄養素】
今回は、代表的なものを3つご紹介します。
●ビタミンC
皮膚や粘膜を健康に保ち、肌荒れの予防・改善に役立ちます。
ビタミンCは体内で合成できない栄養素のため、食事で摂取する必要があります。
<おすすめの食品>
果物(特に柑橘類やイチゴ)、野菜、芋類などに多く含まれています。
●ビタミンB2
皮脂の分泌に関わるビタミンです。
皮膚や粘膜などの細胞の再生に役立ち、「発育のビタミン」とも言われています。
<おすすめの食品>
豚レバーやウナギ・ブリなどの魚、モロヘイヤに多く含まれています。
●ビタミンB6
たんぱく質の代謝に関わる補酵素として働きます。
免疫機能の正常な働きを保つほか、肌のターンオーバーを促す効果が期待できます。
<おすすめの食品>
マグロやカツオ、サバなどの赤身の魚や、ヒレ肉やササミなどの脂が少ない肉類に多く含まれています。
植物性の食品では、バナナやパプリカ、さつまいも、玄米にも含まれています。
これらの栄養素は水に溶けやすいため、調理するときは、「水にさらしすぎない」、「野菜やフルーツは生食する」、「煮物や汁物にして栄養をあますことなく摂る」などがおすすめです。
【ニキビができやすい&悪化する行動、していませんか?】
以下のような行動は、肌に大きなダメージを与えてニキビを助長してしまうため、注意が必要です。
●偏った食生活
油脂分や糖分の多い食事、唐辛子などの刺激物、コーヒーや紅茶といったカフェインを含む飲み物ばかりを摂っていると、栄養が偏り、肌の調子が悪くなってしまいます。
●睡眠不足
睡眠不足は肌に大敵です。
睡眠は成長ホルモンを分泌し、肌のターンオーバーを促してくれるという働きがあります。
かつては、「肌のゴールデンタイム」として知られる22時から翌2時の間に寝ることを推奨されていましたが、必ずしもその時間帯に眠らなければいけないということはありません。
成長ホルモンは、眠り始めてから3~4時間の間に多く分泌されるため、この時間に深く眠ることが大切です。
最低でも6時間程度の睡眠時間を確保し、質の高い眠りを心がけましょう。
●紫外線対策をしていない
ニキビは紫外線を浴びることで、症状が悪化するだけでなく、そのままニキビ跡(色素沈着)なってしまう場合があります。
日焼け予防のためだけでなく、ニキビ予防のケアとしても紫外線対策は行うようにしましょう。
●刺激の強いスキンケア
「ニキビを治すには肌を清潔にしなくちゃ!」と思うあまり、過度な洗顔や、刺激の強い洗顔料を使う方がいますが、これは逆効果です。
もちろん肌を清潔に保つことは大切ですが、過度な洗顔は肌が乾燥して皮脂が過剰に分泌されてしまう上、刺激の強い洗顔料は炎症を悪化させてしまうこともあります。
ニキビのスキンケアは、肌への負担をなるべく少なくすることを意識してみてください。
ニキビはできてしまっても早めにケアしておけば、跡が残ることもなく、綺麗に治せます。
どうしても改善されない、ニキビが同じ場所に繰り返してできてしまう、効果が出ずにどんどん悪化していく場合は、皮膚科で診てもらいましょう。
皆さんも、日々の食習慣や生活習慣を見直して、肌と向き合ってみてはいかがでしょうか?
Text by ろい/食育インストラクター