更新日:2025/11/12
乳白色で独特の見た目を持つ野菜のカリフラワー。歯触りがよく、食感を楽しめるのも魅力的ですね。今回はそんなカリフラワーのお話です。
カリフラワーが日本にやってきたのは明治時代とされていますが、一般に食べられるようになったのは戦後に入ってからです。実はブロッコリーは1980年代以降に普及した比較的新しい野菜なので、日本での歴史はブロッコリーよりも先輩なのです。そんなカリフラワー、もともとはブロッコリーの突然変異種から分化した花野菜です。見た目が似ているのも親戚だからと考えると納得できますね。ちなみに、ブロッコリーの起源をたどるとケールになり、ケールから分化したほかの野菜にキャベツがあります。キャベツは和名では甘藍(かんらん)と書きますが、カリフラワーは花甘藍と書きます。普段の生活ではなかなか見かける言葉ではないかもしれませんが、近い種類の仲間だということがよくわかる名前です。これらの野菜はケール一族の親戚さん、という間柄なので、カリフラワーの葉っぱをよく見てみると…?ブロッコリーに似ているのはもちろん、見慣れたキャベツの葉にも似ているように感じるはずです。カリフラワーの葉っぱもキャベツと同じく食べられる部位なので、葉つきで購入したときは捨てずに召し上がると、食品ロスの軽減につながりますよ。なお、葉を食べるために品種改良が進んでいるキャベツに対し、カリフラワーは花蕾を食べることを目的として品種改良されているので、カリフラワーの葉はキャベツほど食べやすくはありません。生食も可能な部分ですが、かたい芯は除いて、スープなどの煮込み料理にすると、食感はやわらかく、自然な甘みも出ておいしくなるのでおすすめです。
緑黄色野菜で鮮やかな緑色のケールやブロッコリーと違って、カリフラワーは乳白色の淡色野菜。親戚関係だからといっても、含まれている栄養素はそれぞれの種で異なります。カリフラワーは肌の調子を整えるビタミンCや、骨の形成を促すビタミンK・腸内環境の改善に役立つ食物繊維などを多く含みます。また、カリフラワーはオレンジカリフラワーや紫カリフラワーなど、カラーバリエーションが豊富なのも魅力的です。これらの品種は抗酸化作用のあるポリフェノールなどを多く含むため、花蕾にその色素の色が出ています。彩りがよりよくなるのはもちろん、栄養面でもプラスになるので、いろいろなカラーを組み合わせて調理するのはおすすめです。また、緑黄色野菜であるブロッコリーと組み合わせると、β‐カロテンや、ビタミンEなど、さらにさまざまな栄養素を摂ることができます。形が似ている親戚関係なだけに、カリフラワーとブロッコリーは下ごしらえの工程も似ているので、ほかの野菜と組み合わせる場合より調理が簡単で手早く済みます(※カリフラワーの方が繊維がかたいことが多いので、下ゆでなどはカリフラワーの時間を長くするとよいでしょう)。旬の時期が近く、おいしく価格が手軽なタイミングも揃うので、ぜひ一緒に召し上がって下さい。
カラーバリエーションが豊富なカリフラワーは、食卓を華やかに彩ってくれます。おいしい時期にはぜひたくさん召し上がってくださいませ!
Text by はむこ/食育インストラクター
乳白色で独特の見た目を持つ野菜のカリフラワー。
歯触りがよく、食感を楽しめるのも魅力的ですね。
今回はそんなカリフラワーのお話です。
【ブロッコリーとは違うもの?】
カリフラワーが日本にやってきたのは明治時代とされていますが、一般に食べられるようになったのは戦後に入ってからです。
実はブロッコリーは1980年代以降に普及した比較的新しい野菜なので、日本での歴史はブロッコリーよりも先輩なのです。
そんなカリフラワー、もともとはブロッコリーの突然変異種から分化した花野菜です。
見た目が似ているのも親戚だからと考えると納得できますね。
ちなみに、ブロッコリーの起源をたどるとケールになり、ケールから分化したほかの野菜にキャベツがあります。
キャベツは和名では甘藍(かんらん)と書きますが、カリフラワーは花甘藍と書きます。
普段の生活ではなかなか見かける言葉ではないかもしれませんが、近い種類の仲間だということがよくわかる名前です。
これらの野菜はケール一族の親戚さん、という間柄なので、カリフラワーの葉っぱをよく見てみると…?ブロッコリーに似ているのはもちろん、見慣れたキャベツの葉にも似ているように感じるはずです。
カリフラワーの葉っぱもキャベツと同じく食べられる部位なので、葉つきで購入したときは捨てずに召し上がると、食品ロスの軽減につながりますよ。
なお、葉を食べるために品種改良が進んでいるキャベツに対し、カリフラワーは花蕾を食べることを目的として品種改良されているので、カリフラワーの葉はキャベツほど食べやすくはありません。
生食も可能な部分ですが、かたい芯は除いて、スープなどの煮込み料理にすると、食感はやわらかく、自然な甘みも出ておいしくなるのでおすすめです。
【豊富なカラーは飾りじゃない!?】
緑黄色野菜で鮮やかな緑色のケールやブロッコリーと違って、カリフラワーは乳白色の淡色野菜。
親戚関係だからといっても、含まれている栄養素はそれぞれの種で異なります。
カリフラワーは肌の調子を整えるビタミンCや、骨の形成を促すビタミンK・腸内環境の改善に役立つ食物繊維などを多く含みます。
また、カリフラワーはオレンジカリフラワーや紫カリフラワーなど、カラーバリエーションが豊富なのも魅力的です。
これらの品種は抗酸化作用のあるポリフェノールなどを多く含むため、花蕾にその色素の色が出ています。
彩りがよりよくなるのはもちろん、栄養面でもプラスになるので、いろいろなカラーを組み合わせて調理するのはおすすめです。
また、緑黄色野菜であるブロッコリーと組み合わせると、β‐カロテンや、ビタミンEなど、さらにさまざまな栄養素を摂ることができます。
形が似ている親戚関係なだけに、カリフラワーとブロッコリーは下ごしらえの工程も似ているので、ほかの野菜と組み合わせる場合より調理が簡単で手早く済みます(※カリフラワーの方が繊維がかたいことが多いので、下ゆでなどはカリフラワーの時間を長くするとよいでしょう)。
旬の時期が近く、おいしく価格が手軽なタイミングも揃うので、ぜひ一緒に召し上がって下さい。
カラーバリエーションが豊富なカリフラワーは、食卓を華やかに彩ってくれます。
おいしい時期にはぜひたくさん召し上がってくださいませ!
Text by はむこ/食育インストラクター