更新日:2025/11/14
私たちが住んでいる地球の資源は無限ではありません。大切に使うことで、後世の人々が安心して暮らせる手助けが出来るかもしれません。今回は、SDGsを意識したリデュースメニューのご紹介です。
SDGsはSustainable Development Goalsの略で、「エス・ディー・ジーズ」と読み、日本語に訳すと、「持続可能な開発目標」という意味になります。それは、17の目標と169個の細かなターゲットがあります。私たちが住んでいる地球の資源は、「どれだけ使ってもなくならない夢のようなもの」ではなく、「使い方を誤れば、すぐにでもなくなってしまう」可能性があります。地球温暖化や地震といった自然現象が起こっているなか、私たちがこの先も安定して暮らしていけるように考えていこうと、国連に加入している国が団結し、問題の洗い出しや解決方法を模索して分かりやすく目標を掲げたものです。2015年に採択され、2030年までに目標を達成出来るように各国で取り組むことが決まりました。SDGsについて詳しく知りたい方は、ぜひ調べてみてください。
今回のリデュースクッキングは、SDGsの17の目標のなかの「12 つくる責任 つかう責任」に関係する取り組みです。目標の12は「つくる側も、消費する側も地球環境と自分達の健康を守る行動を取る」というものです。世界全体の食品のうち、1/5にあたる食品がまだ食べられるにも関わらず、捨てられています。人によって、どこまでが食べられるのかという基準はさまざまかもしれませんが、捨てる前に「使えるかどうか」を考えてみるということが大切です。
ゴミを減らし、資源を有効的に活用する取り組みに3Rがあります。
これは、
に共通する「R」の頭文字を取って名づけられたものです。今回取り上げたリデュースは、食品を使って家庭でも出来る取り組みなので、お子さんと一緒にいろいろなやり方を考えてみるのもよいですね。
今回は、普段は捨ててしまう食材の皮やかたい部分を活用するやり方です。ではレシピのご紹介です。
普段は捨ててしまう部分も、工夫することで食べたり、料理の味をワンランク上げる素材として活用できます。
<材料(2人分)> 調理時間:30分白身魚・・2切れ塩・こしょう・・各少々長ねぎ(青い部分)・・1~2本酒(あれば老酒でも)・・小さじ2にんじん(4cm・皮ごと千切り)・・15g長ねぎ(白い部分4cmの千切り)・・10g生姜(4cm・皮ごと千切り)・・8gしいたけ(千切り)・・2枚分
A魚の蒸し汁・・大さじ2Aしょうゆ・・大さじ1A砂糖・・小さじ1~ ※コクがある方がよければ、小さじ2にしてもおいしいですサラダ油(またはごま油)・・小さじ2香菜・・お好みで
<作り方>1.魚に軽く塩・こしょうを振る2.長ねぎ(青い部分)を5mm幅、4~5cm長さのななめ切りにする3.耐熱皿に(2)をしいて(1)をのせ、上から酒(または老酒)を振りかける4.魚の上に千切りにした野菜を彩りよくのせる蒸し器に入れ、5~10分(魚に火が通るまで)蒸す5.鍋にAを合わせて火にかけ、沸いたら(4)の魚のまわりにかける6.フライパンにサラダ油を入れて熱し、熱くなったら(5)の魚の上からかけ、お好みで香菜を散らす食べるときには下にしいた長ねぎ(青い部分)も一緒にどうぞ。
<ポイント>
・今回は魚の蒸し汁もタレに使用するため、血合いがある魚だと蒸し汁が魚くさい場合がありますので、たんぱくでクセがない白身魚が向いています。煮汁のにおいが気になる場合は、水で代用してください。最近では、皮なし・骨取り商品もありますので、そちらを使うとより簡単で、魚の臭みも軽減出来ます。白身魚の中でも、金目鯛やカレイなどはふっくらとした仕上がりになりやすいので小さなお子さまにもおすすめですが、比較的安価で手に入りやすい鱈や鯛だと、より作りやすいです。お好みに合わせて魚の種類を選んで下さい。
・本来は下にしく長ねぎ(青い部分)は大きいまま少し叩いて使いますが、今回は下にしいた長ねぎも一緒にいただくレシピなので切りました。
・野菜を皮ごと使うレシピなので、いつも以上にしっかり洗ってから使用してください。
・蒸時間は目安です。魚の大きさや1人分ずつ蒸すのか、2人分まとめて蒸すかでも変わりますので、調整して下さい。
・蒸し器がない場合は、電子レンジで調理も可能ですが、電子レンジは火の通りが均一にいかない場合があるので、中までしっかり火が通っているかは何か所かみて確認しましょう。
今回のように、普段は捨ててしまうような部分でも、工夫次第でおいしくいただける食材はたくさんあります。野菜によっては皮付近に栄養成分が多い食材などもありますので、無駄が出ないように使う工夫をお子さんと一緒に考えてみてください。
Text by さゆり/食育インストラクター
私たちが住んでいる地球の資源は無限ではありません。
大切に使うことで、後世の人々が安心して暮らせる手助けが出来るかもしれません。
今回は、SDGsを意識したリデュースメニューのご紹介です。
【SDGsとは】
SDGsはSustainable Development Goalsの略で、「エス・ディー・ジーズ」と読み、日本語に訳すと、「持続可能な開発目標」という意味になります。
それは、17の目標と169個の細かなターゲットがあります。
私たちが住んでいる地球の資源は、「どれだけ使ってもなくならない夢のようなもの」ではなく、「使い方を誤れば、すぐにでもなくなってしまう」可能性があります。
地球温暖化や地震といった自然現象が起こっているなか、私たちがこの先も安定して暮らしていけるように考えていこうと、国連に加入している国が団結し、問題の洗い出しや解決方法を模索して分かりやすく目標を掲げたものです。
2015年に採択され、2030年までに目標を達成出来るように各国で取り組むことが決まりました。
SDGsについて詳しく知りたい方は、ぜひ調べてみてください。
【SDGs12 つくる責任 つかう責任】
今回のリデュースクッキングは、SDGsの17の目標のなかの「12 つくる責任 つかう責任」に関係する取り組みです。
目標の12は「つくる側も、消費する側も地球環境と自分達の健康を守る行動を取る」というものです。
世界全体の食品のうち、1/5にあたる食品がまだ食べられるにも関わらず、捨てられています。
人によって、どこまでが食べられるのかという基準はさまざまかもしれませんが、捨てる前に「使えるかどうか」を考えてみるということが大切です。
【3R】
ゴミを減らし、資源を有効的に活用する取り組みに3Rがあります。
これは、
何かを作るときに少ない材料で対応する・廃棄物の量を減らすなどの取り組み。
一度使った物製品や部品などをメンテナンスして繰り返し使用する取り組み。
廃棄物のなかからまだ使えるものを見つけ、それらを活用して新たな原材料やエネルギー源とする取り組み
に共通する「R」の頭文字を取って名づけられたものです。
今回取り上げたリデュースは、食品を使って家庭でも出来る取り組みなので、お子さんと一緒にいろいろなやり方を考えてみるのもよいですね。
今回は、普段は捨ててしまう食材の皮やかたい部分を活用するやり方です。
ではレシピのご紹介です。
【白身魚の中華蒸し】
普段は捨ててしまう部分も、工夫することで食べたり、料理の味をワンランク上げる素材として活用できます。
<材料(2人分)> 調理時間:30分
白身魚・・2切れ
塩・こしょう・・各少々
長ねぎ(青い部分)・・1~2本
酒(あれば老酒でも)・・小さじ2
にんじん(4cm・皮ごと千切り)・・15g
長ねぎ(白い部分4cmの千切り)・・10g
生姜(4cm・皮ごと千切り)・・8g
しいたけ(千切り)・・2枚分
A魚の蒸し汁・・大さじ2
Aしょうゆ・・大さじ1
A砂糖・・小さじ1~ ※コクがある方がよければ、小さじ2にしてもおいしいです
サラダ油(またはごま油)・・小さじ2
香菜・・お好みで
<作り方>
1.魚に軽く塩・こしょうを振る
2.長ねぎ(青い部分)を5mm幅、4~5cm長さのななめ切りにする
3.耐熱皿に(2)をしいて(1)をのせ、上から酒(または老酒)を振りかける
4.魚の上に千切りにした野菜を彩りよくのせる
蒸し器に入れ、5~10分(魚に火が通るまで)蒸す
5.鍋にAを合わせて火にかけ、沸いたら(4)の魚のまわりにかける
6.フライパンにサラダ油を入れて熱し、熱くなったら(5)の魚の上からかけ、お好みで香菜を散らす
食べるときには下にしいた長ねぎ(青い部分)も一緒にどうぞ。
<ポイント>
・今回は魚の蒸し汁もタレに使用するため、血合いがある魚だと蒸し汁が魚くさい場合がありますので、たんぱくでクセがない白身魚が向いています。
煮汁のにおいが気になる場合は、水で代用してください。
最近では、皮なし・骨取り商品もありますので、そちらを使うとより簡単で、魚の臭みも軽減出来ます。
白身魚の中でも、金目鯛やカレイなどはふっくらとした仕上がりになりやすいので小さなお子さまにもおすすめですが、比較的安価で手に入りやすい鱈や鯛だと、より作りやすいです。
お好みに合わせて魚の種類を選んで下さい。
・本来は下にしく長ねぎ(青い部分)は大きいまま少し叩いて使いますが、今回は下にしいた長ねぎも一緒にいただくレシピなので切りました。
・野菜を皮ごと使うレシピなので、いつも以上にしっかり洗ってから使用してください。
・蒸時間は目安です。
魚の大きさや1人分ずつ蒸すのか、2人分まとめて蒸すかでも変わりますので、調整して下さい。
・蒸し器がない場合は、電子レンジで調理も可能ですが、電子レンジは火の通りが均一にいかない場合があるので、中までしっかり火が通っているかは何か所かみて確認しましょう。
今回のように、普段は捨ててしまうような部分でも、工夫次第でおいしくいただける食材はたくさんあります。
野菜によっては皮付近に栄養成分が多い食材などもありますので、無駄が出ないように使う工夫をお子さんと一緒に考えてみてください。
Text by さゆり/食育インストラクター