更新日:2026/01/28
子育てをしていると、さまざまな心配事がおきますが、そのなかのひとつに偏食があります。子どもの偏食は2回シリーズでお届けします。今回は偏食が体に及ぼす影響についてです。
誰でも好きな食べ物・苦手な食べ物はあります。そのなかでも偏食は特定の食べ物しか食べない、逆に嫌悪感を示すような状態のことをいいます。原因はさまざまで、個人が持っている感覚的なものが敏感で受けつけられない場合もあれば、成長していく過程での脳の発達などが関係していて、特定の食べ物に嫌な記憶が植えつけられてしまい、口に出来なくなるなどもあります。偏食は離乳食期からみられることもあります。離乳食期に起こる要因としては、味や食感が苦手だったり、かたさや提供時の温度帯が原因となる場合もあります。月齢が上がるほど、自我が目覚め、自分の好きなもの・嫌いなものについてはっきりしてくるので、一度「イヤー!」となると、なかなか口にしてくれなくなるパターンも増えていきます。しかし、親が自分の子どもが「偏食なのかな」と感じるのは、さまざまなことに興味が湧いて何でも自分でやってみたいと思う2~3歳くらいが多いようです。子どもは自分の経験値も少しずつ増えて、それについて覚えていられる量も増えていくので、離乳食期よりもより鮮明に食べたいものとそうでないものの違いがはっきりとしてきます。しかし、2~3歳のころは自分の感情を抑制したりするための脳の発達がそこまで進んでいないので、「好きなものしか食べないぞ!!」といった自己主張が激しくなります。偏食は幼少期だけのものではないので、小学校以降も続く場合もあります。
私たちの体は、糖質・脂質・たんぱく質・ビタミン類・ミネラル類・食物繊維などを体内にとりこむことで体を正常に動かしたり、維持しています。糖質や脂質は、体を動かすエネルギー源となる重要な栄養素です。たんぱく質は、私たちの体を形作る、筋肉や内臓・皮膚・爪・髪の毛などのもとになります。ビタミンやミネラル類は、体のさまざまな場所で使われる栄養素を効率よく消費出来るようにするために欠かせません。食物繊維はさまざまな形で存在し、お通じを改善するだけでなく関節や軟骨に作用し、なめらかに動かすためにも大切です。たくさんの栄養素が必要ですが、栄養素はひとつの食材がすべて持っているわけではありません。米や小麦などは糖質や食物繊維が多く、肉類や魚介類などはたんぱく質が豊富です。果物や野菜・海藻類などはビタミン類やミネラル類・食物繊維をたくさん含んでいます。食材によって持っているものが違うので、複数の食材を組み合わせて食べることで、さまざまな栄養をバランスよくとりこむことができます。もし肉や魚が苦手だからといって、米やパン・果物ばかりを食べていると、体や頭はしっかりと動かせるけれど、体を形作っているたんぱく質が不足しているから上手く歩けなかったり、長時間立っていることが出来ないといったことが起こるかもしれません。逆に、肉や魚は好きだけど、米や小麦・果物などは苦手だから食べないとなると、考えるための力が足りなくなったり、免疫力が低下して体調を崩しやすい体になってしまうこともあります。もちろん、ひとつの食材に1種類の栄養素しか入っていないというわけではないので、多少は足りない栄養素を補い合うことは可能ですが、長期間に渡って同じ食材ばかりを食べていると、どこかで足りない栄養素が出てくることに繋がります。偏食はその度合いや、どんな食材が食べられないのかによっても、その後の成長や生活に支障をきたすかどうかが変わります。
偏食はその人のし好によるものなので、完璧に偏食が無くなるということはないかもしれません。でも、成長過程による要因も大きいため、本人の意識の変化や努力などで改善することもあります。幼児期くらいまでは食べられなかったけれど、理解度が上がる小学生ころから少しずつ偏食の度合いが減ってきたという場合などがそうです。親としては、何でも食べてくれることが理想となりがちですが、自分自身も子ども時代に苦手だったけれど、大人になったら食べられるようになったという食材があるはずです。幼稚園や保育園、小学校の先生とも情報を共有するなどすると、改善のきっかけも増えていくと思います。親だけで抱え込まずに、周りと協力しながら少しずつ変えていきましょう。
シリーズ2回目は、偏食への対応などについてご紹介する予定です。
Text by さゆり/食育インストラクター
子育てをしていると、さまざまな心配事がおきますが、そのなかのひとつに偏食があります。
子どもの偏食は2回シリーズでお届けします。
今回は偏食が体に及ぼす影響についてです。
【偏食とは】
誰でも好きな食べ物・苦手な食べ物はあります。
そのなかでも偏食は特定の食べ物しか食べない、逆に嫌悪感を示すような状態のことをいいます。
原因はさまざまで、個人が持っている感覚的なものが敏感で受けつけられない場合もあれば、成長していく過程での脳の発達などが関係していて、特定の食べ物に嫌な記憶が植えつけられてしまい、口に出来なくなるなどもあります。
偏食は離乳食期からみられることもあります。
離乳食期に起こる要因としては、味や食感が苦手だったり、かたさや提供時の温度帯が原因となる場合もあります。
月齢が上がるほど、自我が目覚め、自分の好きなもの・嫌いなものについてはっきりしてくるので、一度「イヤー!」となると、なかなか口にしてくれなくなるパターンも増えていきます。
しかし、親が自分の子どもが「偏食なのかな」と感じるのは、さまざまなことに興味が湧いて何でも自分でやってみたいと思う2~3歳くらいが多いようです。
子どもは自分の経験値も少しずつ増えて、それについて覚えていられる量も増えていくので、離乳食期よりもより鮮明に食べたいものとそうでないものの違いがはっきりとしてきます。
しかし、2~3歳のころは自分の感情を抑制したりするための脳の発達がそこまで進んでいないので、「好きなものしか食べないぞ!!」といった自己主張が激しくなります。
偏食は幼少期だけのものではないので、小学校以降も続く場合もあります。
【偏食が及ぼす影響】
私たちの体は、糖質・脂質・たんぱく質・ビタミン類・ミネラル類・食物繊維などを体内にとりこむことで体を正常に動かしたり、維持しています。
糖質や脂質は、体を動かすエネルギー源となる重要な栄養素です。
たんぱく質は、私たちの体を形作る、筋肉や内臓・皮膚・爪・髪の毛などのもとになります。
ビタミンやミネラル類は、体のさまざまな場所で使われる栄養素を効率よく消費出来るようにするために欠かせません。
食物繊維はさまざまな形で存在し、お通じを改善するだけでなく関節や軟骨に作用し、なめらかに動かすためにも大切です。
たくさんの栄養素が必要ですが、栄養素はひとつの食材がすべて持っているわけではありません。
米や小麦などは糖質や食物繊維が多く、肉類や魚介類などはたんぱく質が豊富です。
果物や野菜・海藻類などはビタミン類やミネラル類・食物繊維をたくさん含んでいます。
食材によって持っているものが違うので、複数の食材を組み合わせて食べることで、さまざまな栄養をバランスよくとりこむことができます。
もし肉や魚が苦手だからといって、米やパン・果物ばかりを食べていると、体や頭はしっかりと動かせるけれど、体を形作っているたんぱく質が不足しているから上手く歩けなかったり、長時間立っていることが出来ないといったことが起こるかもしれません。
逆に、肉や魚は好きだけど、米や小麦・果物などは苦手だから食べないとなると、考えるための力が足りなくなったり、免疫力が低下して体調を崩しやすい体になってしまうこともあります。
もちろん、ひとつの食材に1種類の栄養素しか入っていないというわけではないので、多少は足りない栄養素を補い合うことは可能ですが、長期間に渡って同じ食材ばかりを食べていると、どこかで足りない栄養素が出てくることに繋がります。
偏食はその度合いや、どんな食材が食べられないのかによっても、その後の成長や生活に支障をきたすかどうかが変わります。
【偏食は治るのか】
偏食はその人のし好によるものなので、完璧に偏食が無くなるということはないかもしれません。
でも、成長過程による要因も大きいため、本人の意識の変化や努力などで改善することもあります。
幼児期くらいまでは食べられなかったけれど、理解度が上がる小学生ころから少しずつ偏食の度合いが減ってきたという場合などがそうです。
親としては、何でも食べてくれることが理想となりがちですが、自分自身も子ども時代に苦手だったけれど、大人になったら食べられるようになったという食材があるはずです。
幼稚園や保育園、小学校の先生とも情報を共有するなどすると、改善のきっかけも増えていくと思います。
親だけで抱え込まずに、周りと協力しながら少しずつ変えていきましょう。
シリーズ2回目は、偏食への対応などについてご紹介する予定です。
Text by さゆり/食育インストラクター