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たべて元気♪「食だより」

食育レシピ

郷土料理~宮崎県 チキン南蛮~

更新日:2026/03/02

各地にある土地の味、郷土料理。
今回は宮崎県のチキン南蛮をご紹介します。

【郷土料理とは】

郷土料理は風土や気候・産物などに影響を受けて出来た日本各地に伝わる料理のことをいいます。
隣接する地域でも知らないような料理がある一方、離れた地域で名前は違っても似たような料理が存在することもあります。

【宮崎県ってどんなところ】

宮崎県は日本の南西にある、九州地方の県です。
山が多く栄養豊富な水が流れる川が日向灘(海)に向かって流れ、肥沃な海では養殖や遠洋漁業などが行われています。
気温は一年を通してみると比較的暖かく、マンゴーや日向夏・メロン・きゅうり・ピーマンなどさまざまな作物が採れます。
しかし、霧島連山(きりしまれんざん)・祖母山(そぼさん)などの自然豊かな山々が連なる山間部では、雪が降るような寒い場所もあります。

【宮崎県の郷土料理】

宮崎県の郷土料理は今回ご紹介する「チキン南蛮」をはじめ、さまざまな料理があります。
チキン南蛮は、昭和30年代に洋食店のまかないメニューとして作られたのが始まりとされる料理です。
南蛮とは戦国時代に来日したポルトガルやスペインなどの方々や、その文化のことを意味するものです。
その当時伝わった調理法などが日本であまりなじみがなく、とても斬新だったため、それらを南蛮料理というようになり、甘酢に唐辛子などを加えたちょっとピリ辛な料理を南蛮漬けと呼ぶようになりました。
チキン南蛮は、から揚げや竜田揚げにタルタルソースをかけた料理と思われがちですが、本来は小麦粉をまぶした肉に溶き卵をつけて油で揚げ、南蛮酢にサッとくぐらせ、お好みでタルタルソースをかけていただく料理です。
から揚げなどと違い、卵が外にくるので衣がフワッとした食感になるのが特徴です。
チキン南蛮にはタルタルソースが必須・・・かと思いきや、南蛮酢にくぐらせただけのバージョンも存在していますので、タルタルソースをかけるかかけないかは、食べる方の好みでOKです。

そのほかの郷土料理で有名なものとしては、アジやタイなどの魚を焼いて味噌や胡麻と一緒にすり合わせ、軽くあぶってから出汁などで溶いて胡瓜やみょうが、青しそなどを加えてご飯にかける「冷や汁」や、豆腐を作るときに一緒に野菜を入れてかためた「菜豆腐」・炒った米を挽いて粉にし、砂糖などを加えて作る「いりこもち」・イワシなどの魚に豆腐を加え、味噌や醤油・砂糖で味付けして揚げた「飫肥(おび)天」・魚のすり身(片栗粉や小麦粉、卵、塩などを少し加えて練り上げる場合も)を麺状にしてゆでた「魚(ぎょ)うどん」・新鮮なマグロの胃袋(南那珂地域では「ごんぐり」という)を甘辛く煮付けた「ごんぐり煮」など、宮崎県の恵みを存分に使った郷土料理がたくさんあります。

それではレシピのご紹介です。

【子ども向けチキン南蛮】

サックリフワッと揚がった鶏肉に、甘めのタレと濃厚なタルタルが相性抜群です!

<材料(3~4人分)> 調理時間:30分
鶏胸肉(皮なし)・・2枚
A塩・砂糖・・各小さじ1/2
A酒・・小さじ1
A水・・大さじ1
Aこしょう・・少々
小麦粉・・適量
溶き卵・・2個分
揚げ油・・適量

Bしょうゆ・・1/4カップ
B酢・・1/2カップ
B砂糖・・大さじ2~3

Cマヨネーズ・・大さじ7~
C砂糖・・小さじ1
Cトマトケチャップ・・小さじ1
ゆで卵・・2個
きゅうり・・1本
玉ねぎ(みじん切り)・・1/4個分
塩・・少々

お好みのサラダ野菜・・適量
レモン(くし切り)・・お好みで

<作り方>

1.鶏肉は、ひと口大より少し大きめのそぎ切りにし、Aとともにボウルに入れて水分が肉にすべて入るまでよくもみ込む。

2.鍋にBを合わせて火にかけ、中心までしっかりと沸いたら火を止める。

3.きゅうりは皮を所どころむき、縦半分に切って中の種を取り、粗めのみじん切りにする。
塩(分量外)を軽く振り、全体を軽く混ぜて5分ほどおき、出てきた水分をしっかりと拭き取る。
玉ねぎは10~15分水にさらして辛みを取り、水気をしぼる。
ボウルにゆで卵を入れて粗くつぶし、C・きゅうり・玉ねぎを入れてよく混ぜ、味を見て塩で整える。

4.(1)に小麦粉を薄くつけ、卵にくぐらせて170℃の揚げ油で中まで火を通す
熱いうちに(2)に30秒ほど浸ける

5.器にお好みのサラダ野菜・(4)を盛り、(3)を鶏肉の上からかけ、お好みでレモンを添える

    <ポイント>

    ・今回は小さな子どもでも食べられるように、南蛮酢ではなく、辛みを入れない甘酢にしました。
    ・辛味が欲しい場合は甘酢を取り分けて唐辛子を加えるか、食べるときに一味唐辛子や七味唐辛子を振ってどうぞ。

    ・子どもが食べやすいように、皮を取り除きました。また、胸肉でもジューシーに仕上がるように下味の段階で水分を加えています。肉にしっかりと水分が入るように、よくもみ込みましょう。

    【栄養】

    鶏胸肉は良質なたんぱく質を豊富に含む食材です。
    また、たんぱく質の代謝に関わるビタミンB6やビタミンK・マグネシウムなど、骨の維持に関わるビタミンやミネラルも多いので、成長期の子どもにもぴったりです。
    また、卵もビタミンC・食物繊維以外の栄養が揃った完全栄養食品と呼ばれる食材で、成長期の子どもに必要な栄養が多く含まれます。
    今回のように野菜を添えて食べれば、食物繊維やビタミン類も補えるので、子どもの好きな野菜を添えて一緒に食べてもらえるようにするとよいですね。

    いかがでしたか。
    各地にはさまざまな郷土料理がありますので、ぜひ子どもと一緒にいろいろと調べて作ってみてください。

    Text by さゆり/食育インストラクター