更新日:2024/05/06
年内最初の大型連休ゴールデンウィークはお出かけもよいですが、家族で料理をしてみるのはいかがでしょうか。初夏のすがすがしい季節におすすめの手作り豆腐をご紹介します。お好みの薬味を添えてどうぞ。
<必要な道具>
・温度計(出来ればあった方がよいです。)・ザルなど、水を切れる容器(市販の豆腐が入っていたパックをしっかり洗浄し、穴をあけて使用してもOKです。)・さらしまたはキッチンペーパー
<材料(作りやすい量・直径12cmのザル1個分)> 調理時間:20分(かためる時間は除く)
豆乳(成分無調整大豆固形量10%以上のもの)・・300gAにがり(出来れば海水由来のもの)・・小さじ1/2A湯・・小さじ2しょうゆ・・お好みで薬味(ねぎ・しょうがなど)・・お好みで
<作り方>
1.鍋に豆乳を入れ、混ぜながら弱火で75~80℃くらいまでゆっくり加熱する。
2.火を止めてAを回し入れ、優しく全体をひと混ぜする。
3.ふたをして20~30分おく。
4.用意した容器に濡らしたさらし(またはキッチンペーパー)をしく。
5.(3)をお玉ですくって(4)に入れ、上からさらしのあまった部分をのせ、お好みのかたさになるまで水分を切る。
6.器に取り分け、お好みでしょうゆや薬味を添えていただく。
<ポイント>
・豆乳は成分が無調整で、大豆固形量が高いものでないとかたまらないので、購入するときは確認しましょう。
・温度が低すぎても高すぎてもかたまりにくいので、出来るだけ温度計を使用していただくと失敗が少ないです。温度計がない場合は、豆乳の表面全体に極々小さな泡が出てくるくらいが目安です。湯気は50~60℃でも目に見えてくる場合があるので、気をつけてください。加熱し過ぎると表面に湯葉のような膜が張ってしまいます。
・にがりは種類によってかたまりにくい場合があるので、(2)の工程で混ぜたときにかたまり始める気配がない場合は、小さじ1/4程度から追加で入れてください。ただし、入れすぎるとにがり特有の苦みが強くなるので、気をつけましょう。
にがりはその名の通り、なめると苦い液体で、一般的には海水から塩を作る際に残った液体のことを指します。主に塩化マグネシウムや硫酸マグネシウム・塩化カリウムで構成され、そのほかにも亜鉛や鉄分などのミネラル類が含まれます。日本では、昔から豆腐の凝固剤として使用されてきました。現在では、凝固剤としての使用のほか、健康を維持したり、美容に取り入れたりといろいろな活用法が注目されている食材です。
大豆は、「畑の肉」といわれるように、良質な植物性たんぱく質が豊富な食材です。たんぱく質は私たちの体を健康に保つうえでとても重要な栄養素のひとつです。基本的に、植物性より動物性たんぱく質の方が私たちの体に必要な「必須アミノ酸」を多く含んでいますが、大豆は動物性たんぱく質に劣らないくらいこの必須アミノ酸を含んでいます。また大豆に含まれる大豆レシチンやサポニンは、細胞の活性化を助けたり、コレステロールを低下させる働きが期待できます。さらに、大豆に含まれるイソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンの代替えホルモンとして働くので、骨粗しょう症対策食材としてもおすすめです。
今回は作りやすいように、市販の豆乳を使用して作りましたが、時間があるときは乾燥大豆を使って豆乳から手作りしてみるのもおすすめです。
手順を簡単に説明すると、
・大豆を洗ってひと晩~1日水につける。・大豆の水気を切り、新しい水と一緒になめらかになるまでミキサーにかける。・鍋で沸騰直前まで混ぜてしばらく煮、さらしなどで作った布袋で熱いうちにこす。※熱いのでやけどに注意
上記の工程で作った豆乳を使って、あとはご紹介したレシピの手順で同様に豆腐を作ることが出来ます。豆乳を作るやり方も、豆腐を作るやり方もいろいろな方法があるので、興味がある方は家族でオリジナルのレシピを作ってみても楽しいですね。
Text by さゆり/食育インストラクター
年内最初の大型連休ゴールデンウィークはお出かけもよいですが、家族で料理をしてみるのはいかがでしょうか。
初夏のすがすがしい季節におすすめの手作り豆腐をご紹介します。
お好みの薬味を添えてどうぞ。
【手作りザル豆腐】
<必要な道具>
・温度計(出来ればあった方がよいです。)
・ザルなど、水を切れる容器
(市販の豆腐が入っていたパックをしっかり洗浄し、穴をあけて使用してもOKです。)
・さらしまたはキッチンペーパー
<材料(作りやすい量・直径12cmのザル1個分)> 調理時間:20分(かためる時間は除く)
豆乳(成分無調整大豆固形量10%以上のもの)・・300g
Aにがり(出来れば海水由来のもの)・・小さじ1/2
A湯・・小さじ2
しょうゆ・・お好みで
薬味(ねぎ・しょうがなど)・・お好みで
<作り方>
1.鍋に豆乳を入れ、混ぜながら弱火で75~80℃くらいまでゆっくり加熱する。
2.火を止めてAを回し入れ、優しく全体をひと混ぜする。
3.ふたをして20~30分おく。
4.用意した容器に濡らしたさらし(またはキッチンペーパー)をしく。
5.(3)をお玉ですくって(4)に入れ、上からさらしのあまった部分をのせ、お好みのかたさになるまで水分を切る。
6.器に取り分け、お好みでしょうゆや薬味を添えていただく。
<ポイント>
・豆乳は成分が無調整で、大豆固形量が高いものでないとかたまらないので、購入するときは確認しましょう。
・温度が低すぎても高すぎてもかたまりにくいので、出来るだけ温度計を使用していただくと失敗が少ないです。
温度計がない場合は、豆乳の表面全体に極々小さな泡が出てくるくらいが目安です。
湯気は50~60℃でも目に見えてくる場合があるので、気をつけてください。
加熱し過ぎると表面に湯葉のような膜が張ってしまいます。
・にがりは種類によってかたまりにくい場合があるので、(2)の工程で混ぜたときにかたまり始める気配がない場合は、小さじ1/4程度から追加で入れてください。
ただし、入れすぎるとにがり特有の苦みが強くなるので、気をつけましょう。
【にがりって何?】
にがりはその名の通り、なめると苦い液体で、一般的には海水から塩を作る際に残った液体のことを指します。
主に塩化マグネシウムや硫酸マグネシウム・塩化カリウムで構成され、そのほかにも亜鉛や鉄分などのミネラル類が含まれます。
日本では、昔から豆腐の凝固剤として使用されてきました。
現在では、凝固剤としての使用のほか、健康を維持したり、美容に取り入れたりといろいろな活用法が注目されている食材です。
【大豆の栄養】
大豆は、「畑の肉」といわれるように、良質な植物性たんぱく質が豊富な食材です。
たんぱく質は私たちの体を健康に保つうえでとても重要な栄養素のひとつです。
基本的に、植物性より動物性たんぱく質の方が私たちの体に必要な「必須アミノ酸」を多く含んでいますが、大豆は動物性たんぱく質に劣らないくらいこの必須アミノ酸を含んでいます。
また大豆に含まれる大豆レシチンやサポニンは、細胞の活性化を助けたり、コレステロールを低下させる働きが期待できます。
さらに、大豆に含まれるイソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンの代替えホルモンとして働くので、骨粗しょう症対策食材としてもおすすめです。
【豆乳から手作りも】
今回は作りやすいように、市販の豆乳を使用して作りましたが、時間があるときは乾燥大豆を使って豆乳から手作りしてみるのもおすすめです。
手順を簡単に説明すると、
・大豆を洗ってひと晩~1日水につける。
・大豆の水気を切り、新しい水と一緒になめらかになるまでミキサーにかける。
・鍋で沸騰直前まで混ぜてしばらく煮、さらしなどで作った布袋で熱いうちにこす。
※熱いのでやけどに注意
上記の工程で作った豆乳を使って、あとはご紹介したレシピの手順で同様に豆腐を作ることが出来ます。
豆乳を作るやり方も、豆腐を作るやり方もいろいろな方法があるので、興味がある方は家族でオリジナルのレシピを作ってみても楽しいですね。
Text by さゆり/食育インストラクター