更新日:2025/01/08
皆さんのお住まいの近所に「子ども食堂」はありますか?子ども食堂は、SDGsの目標「1.貧困をなくそう」や「2.飢餓をゼロに」、「3.すべての人に健康と福祉を」と関連する取り組みだと言えます。今回は、近年急成長を遂げている「子ども食堂」を深掘りしていきます!
「子ども食堂」は、無料または安価で栄養のある食事がとれる場所のことです。家族揃ってご飯を食べることが難しい子どもたちに対し、共食の機会などを提供しています。子ども食堂は、食事を十分に食べられない子ども達がたくさんいることを知った東京都の八百屋を営む店主が、店の一角で2012年に始めたのが始まりと言われています。子ども食堂は民間発の自主的・自発的な取り組みのため、運営を支援する公的な制度などが整備されていません。しかし子ども食堂の数は増加の一途を辿っており、現在その数は全国で約9000箇所以上となっています。
子ども食堂を利用するメリットはいろいろあります。それがこちら!
●温かい食事を格安で食べることができる子ども食堂では、食事を格安で食べられます。多くの場合は無料で提供されていて、有料の場合でも100円~300円、大人の場合でも300円~500円ほどで利用できます。さらに、子ども食堂の中には栄養士などが栄養のバランスを考えて食事を提供しているところもあり、成長期の子どもの健康面をサポートする重要な場所になっています。また、手作りの温かいご飯が食べられることも、子ども達にとってはとても大きなメリットがあると言えます。
●アットホームな雰囲気で、誰かと食事ができる現在では一般的になってきた「共働き世帯」や、「ひとり親世帯」の子ども達は、どうしても「孤食」が多くなってしまいます。子ども食堂では、地域の方々やボランティアの方々、または同世代の子ども達と一緒に、楽しく話しながら食事ができます。
●新たなコミュニティが生まれる子どもは子ども同士、親は親同士で、普段相談できない悩みや情報をアットホームな雰囲気の中で共有できる点も大きなメリットです。子ども食堂は食事に限らず、子どもや親たちの居場所としても大きな役割を果たしています。
実は子ども食堂のなかには、大人も利用できるという場所もあるのをご存知でしょうか?単に「子どもたちの食事提供の場」としてだけではなく、帰りが遅い会社員、家事をする時間のない家族などが集まって食事をとることも可能です。このように、「人が多く集まる場所」ができたことで、地域住民のコミュニケーションの場としても機能する事が期待できます。ただし、すべての子ども食堂で大人を受け入れているという訳ではないので、行く前には確認してみてくださいね。
商店・スーパーや食品メーカー、飲食店といった民間企業などとの連携は、公的な機 関・団体と比べると、未だ広がっていないのが現状です。しかし、数は少ないながらも、フードバンクを通じた食材の寄付や、運営費用の支援など、さまざまな形で子ども食堂を支える民間企業もあります。例えば、とある公益財団法人は、子ども食堂の運営資金の援助をしているほか、福岡県では民間企業が社員寮の食堂を会場として提供するというユニークな取り組みが行われています。企業・団体の規模や業種によってできることは異なりますが、多様な支援の広がり が子ども食堂の活動のサポートに繋がります。
今回は、代表的なものを3つ例に挙げてご紹介します。
1.来て欲しい家庭の子どもや親に、足を運んでもらうことの難しさ多くの団体で問題となっているのが、『本当に子ども食堂を必要としている家庭に利用してもらうことが難しい』という点です。先述の通り、子ども食堂が生まれた背景には「孤食」や「貧困家庭の子どもへの食事の提供」があります。しかし、実際には上記以外の方々の利用も多く見られるそうです。本当に子ども食堂を必要としている家庭に、子ども食堂の正しい情報を届け、気兼ねなく利用できるように改善していくのが重要な課題となっています。
2.運営スタッフの確保子ども食堂の多くが、ボランティアの方によって運営されているため、人数の確保が難しいという問題があります。
3.運営費の確保子ども食堂は、ほとんどが寄付や開催者の自己負担によって成り立っているので、継続的な開催が難しい点があります。継続的な寄付を集めるには、集まった寄付をどのように使用したのかを明確に公表する必要性があります。
これらの課題は子ども食堂だけではなく、行政や学校などが連携して課題解決に向けて取り組んでいく必要があります。
いかがでしたか?子ども食堂にボランティアで参加して調理や配膳作業を行う、食材の寄付をするなど、個人でも子ども食堂に貢献できる方法があります。ご興味のある方は、NPO法人などの窓口となっている団体を調べてみてくださいね☆
Text by ろい/食育インストラクター
皆さんのお住まいの近所に「子ども食堂」はありますか?
子ども食堂は、SDGsの目標「1.貧困をなくそう」や「2.飢餓をゼロに」、「3.すべての人に健康と福祉を」と関連する取り組みだと言えます。
今回は、近年急成長を遂げている「子ども食堂」を深掘りしていきます!
【「子ども食堂」って何?】
「子ども食堂」は、無料または安価で栄養のある食事がとれる場所のことです。
家族揃ってご飯を食べることが難しい子どもたちに対し、共食の機会などを提供しています。
子ども食堂は、食事を十分に食べられない子ども達がたくさんいることを知った東京都の八百屋を営む店主が、店の一角で2012年に始めたのが始まりと言われています。
子ども食堂は民間発の自主的・自発的な取り組みのため、運営を支援する公的な制度などが整備されていません。
しかし子ども食堂の数は増加の一途を辿っており、現在その数は全国で約9000箇所以上となっています。
【子ども食堂のメリットって?】
子ども食堂を利用するメリットはいろいろあります。それがこちら!
●温かい食事を格安で食べることができる
子ども食堂では、食事を格安で食べられます。
多くの場合は無料で提供されていて、有料の場合でも100円~300円、大人の場合でも300円~500円ほどで利用できます。
さらに、子ども食堂の中には栄養士などが栄養のバランスを考えて食事を提供しているところもあり、成長期の子どもの健康面をサポートする重要な場所になっています。
また、手作りの温かいご飯が食べられることも、子ども達にとってはとても大きなメリットがあると言えます。
●アットホームな雰囲気で、誰かと食事ができる
現在では一般的になってきた「共働き世帯」や、「ひとり親世帯」の子ども達は、どうしても「孤食」が多くなってしまいます。
子ども食堂では、地域の方々やボランティアの方々、または同世代の子ども達と一緒に、楽しく話しながら食事ができます。
●新たなコミュニティが生まれる
子どもは子ども同士、親は親同士で、普段相談できない悩みや情報をアットホームな雰囲気の中で共有できる点も大きなメリットです。
子ども食堂は食事に限らず、子どもや親たちの居場所としても大きな役割を果たしています。
【「子ども食堂」とは言うけれど、実は子どもじゃなくても利用できる!?】
実は子ども食堂のなかには、大人も利用できるという場所もあるのをご存知でしょうか?
単に「子どもたちの食事提供の場」としてだけではなく、帰りが遅い会社員、家事をする時間のない家族などが集まって食事をとることも可能です。
このように、「人が多く集まる場所」ができたことで、地域住民のコミュニケーションの場としても機能する事が期待できます。
ただし、すべての子ども食堂で大人を受け入れているという訳ではないので、行く前には確認してみてくださいね。
【民間企業との連携は?】
商店・スーパーや食品メーカー、飲食店といった民間企業などとの連携は、公的な機 関・団体と比べると、未だ広がっていないのが現状です。
しかし、数は少ないながらも、フードバンクを通じた食材の寄付や、運営費用の支援など、さまざまな形で子ども食堂を支える民間企業もあります。
例えば、とある公益財団法人は、子ども食堂の運営資金の援助をしているほか、福岡県では民間企業が社員寮の食堂を会場として提供するというユニークな取り組みが行われています。
企業・団体の規模や業種によってできることは異なりますが、多様な支援の広がり が子ども食堂の活動のサポートに繋がります。
【子ども食堂の今後の課題】
今回は、代表的なものを3つ例に挙げてご紹介します。
1.来て欲しい家庭の子どもや親に、足を運んでもらうことの難しさ
多くの団体で問題となっているのが、『本当に子ども食堂を必要としている家庭に利用してもらうことが難しい』という点です。
先述の通り、子ども食堂が生まれた背景には「孤食」や「貧困家庭の子どもへの食事の提供」があります。
しかし、実際には上記以外の方々の利用も多く見られるそうです。
本当に子ども食堂を必要としている家庭に、子ども食堂の正しい情報を届け、気兼ねなく利用できるように改善していくのが重要な課題となっています。
2.運営スタッフの確保
子ども食堂の多くが、ボランティアの方によって運営されているため、人数の確保が難しいという問題があります。
3.運営費の確保
子ども食堂は、ほとんどが寄付や開催者の自己負担によって成り立っているので、継続的な開催が難しい点があります。
継続的な寄付を集めるには、集まった寄付をどのように使用したのかを明確に公表する必要性があります。
これらの課題は子ども食堂だけではなく、行政や学校などが連携して課題解決に向けて取り組んでいく必要があります。
いかがでしたか?
子ども食堂にボランティアで参加して調理や配膳作業を行う、食材の寄付をするなど、個人でも子ども食堂に貢献できる方法があります。
ご興味のある方は、NPO法人などの窓口となっている団体を調べてみてくださいね☆
Text by ろい/食育インストラクター