更新日:2023/09/22
子どもが健やかに成長するためにも、好き嫌いしないでいろいろな食品を食べてほしいものです。しかし、「子どもに好き嫌いがあるのは当然である」と言われています。それは、味覚の敏感さが大人と異なるから。確かに子どもの時食べられなかったものが、大人になって食べられるようになることってありますよね。
食べ物の好き嫌いは、味・におい・舌触り・食感などさまざまな原因が考えられます。それなら食材の切り方、調理法によっては苦手を克服できるかも!
今回のピックアップ食材は「きのこ」!独特の香り、火を通したときのグニャッとした食感、ヌルッとした舌触りが苦手という子どもが多いです。そこで、きのこは細かく切り、挽き肉に混ぜてカモフラージュ!きのこは、低価格・低エネルギーなのでかさ増し食材としてもピッタリ。栄養価も高く、うまみもたっぷりなので、ぜひ克服してもらいたいですね。
<材料(4人分)> 調理時間:20分
えのきたけ・・50gまいたけ・・50g合挽き肉・・100g塩・・少々粗挽き黒こしょう・・少々卵・・3個A塩・・少々A牛乳・・大さじ2Bトマトケチャップ・・小さじ2B中濃ソース・・大さじ1Bしょうゆ・・小さじ1/2サラダ油・・大さじ1/2バター・・10g
<作り方>
1.えのきたけとまいたけはみじん切りにする。
2.フライパンにサラダ油を入れて熱し、挽き肉を入れて炒める。肉の色が変わったら(1)を入れて、水気を飛ばすように炒める。塩・黒こしょうをふって調味し、冷ます。
3.ボウルに卵を割り入れてしっかりほぐし、Aを加えて混ぜる。(2)を加えて混ぜ合わせる。
4.フライパンにバターを入れて強火にかけ、溶けたら(3)を一気に流し入れる。フライパンをゆすりながら菜箸で大きく混ぜる。卵の縁がかたまり始めたら両側から折りたたむようにオムレツの形をつくる。
5.(4)を器に盛り付け、混ぜ合わせたBをかける。
きのこには、カルシウムの吸収を高めるビタミンDが豊富に含まれ、成長期の子どもの骨や歯の形成などに役立ちます。また、たんぱく質・脂質・炭水化物の代謝を促すビタミンB群も多く、肌の健康を保ったり、スポーツや勉強で疲れた体を回復させる効果が期待できます。なかでもまいたけには、食物繊維の一種β‐グルカンが多く含まれています。β‐グルカンはさまざまなきのこに含まれるのですが、まいたけのβ‐グルカンはこれらとは化学構造が違い、MDフラクションと名付けられ、健康を維持する効果が期待されています。MDフラクションは、加熱しても効果が変わらないので、煮たりするときは煮汁ごと食べられるようにすると栄養を無駄なく摂取できます。えのきたけにはEA6という糖たんぱく質が含まれ、がん抑制効果が明らかになっており、注目されています。そのほか、副交感神経の働きを高めるGABAや、副腎皮質ホルモンの材料となるパントテン酸が含まれ、ストレスを和らげる効果が期待できます。ちなみにえのきたけの石づき部分は、おがくずがついた部分以外は食べられます。栄養もうまみもたっぷりなので、根元までしっかり食べるようにしましょう。
これからの時期、親子できのこ狩りに参加してみてもよいですね。自分で採ったきのこは特別に思えたり、またママやパパと楽しい時間を共有することで、きのこへのネガティブなイメージが払拭されるかもしれません。きのこには成長期の子どもに欠かせない栄養素がいっぱいです。種類もさまざまなので少しずつ試して、食べられるきのこが増えていくといいですね。
Text by くまこ/食育インストラクター
子どもが健やかに成長するためにも、好き嫌いしないでいろいろな食品を食べてほしいものです。
しかし、「子どもに好き嫌いがあるのは当然である」と言われています。
それは、味覚の敏感さが大人と異なるから。
確かに子どもの時食べられなかったものが、大人になって食べられるようになることってありますよね。
食べ物の好き嫌いは、味・におい・舌触り・食感などさまざまな原因が考えられます。
それなら食材の切り方、調理法によっては苦手を克服できるかも!
今回のピックアップ食材は「きのこ」!
独特の香り、火を通したときのグニャッとした食感、ヌルッとした舌触りが苦手という子どもが多いです。
そこで、きのこは細かく切り、挽き肉に混ぜてカモフラージュ!
きのこは、低価格・低エネルギーなのでかさ増し食材としてもピッタリ。
栄養価も高く、うまみもたっぷりなので、ぜひ克服してもらいたいですね。
【きのこと挽き肉のオムレツ】
<材料(4人分)> 調理時間:20分
えのきたけ・・50g
まいたけ・・50g
合挽き肉・・100g
塩・・少々
粗挽き黒こしょう・・少々
卵・・3個
A塩・・少々
A牛乳・・大さじ2
Bトマトケチャップ・・小さじ2
B中濃ソース・・大さじ1
Bしょうゆ・・小さじ1/2
サラダ油・・大さじ1/2
バター・・10g
<作り方>
1.えのきたけとまいたけはみじん切りにする。
2.フライパンにサラダ油を入れて熱し、挽き肉を入れて炒める。
肉の色が変わったら(1)を入れて、水気を飛ばすように炒める。
塩・黒こしょうをふって調味し、冷ます。
3.ボウルに卵を割り入れてしっかりほぐし、Aを加えて混ぜる。
(2)を加えて混ぜ合わせる。
4.フライパンにバターを入れて強火にかけ、溶けたら(3)を一気に流し入れる。
フライパンをゆすりながら菜箸で大きく混ぜる。
卵の縁がかたまり始めたら両側から折りたたむようにオムレツの形をつくる。
5.(4)を器に盛り付け、混ぜ合わせたBをかける。
【きのこの栄養は?】
きのこには、カルシウムの吸収を高めるビタミンDが豊富に含まれ、成長期の子どもの骨や歯の形成などに役立ちます。
また、たんぱく質・脂質・炭水化物の代謝を促すビタミンB群も多く、肌の健康を保ったり、スポーツや勉強で疲れた体を回復させる効果が期待できます。
なかでもまいたけには、食物繊維の一種β‐グルカンが多く含まれています。
β‐グルカンはさまざまなきのこに含まれるのですが、まいたけのβ‐グルカンはこれらとは化学構造が違い、MDフラクションと名付けられ、健康を維持する効果が期待されています。
MDフラクションは、加熱しても効果が変わらないので、煮たりするときは煮汁ごと食べられるようにすると栄養を無駄なく摂取できます。
えのきたけにはEA6という糖たんぱく質が含まれ、がん抑制効果が明らかになっており、注目されています。
そのほか、副交感神経の働きを高めるGABAや、副腎皮質ホルモンの材料となるパントテン酸が含まれ、ストレスを和らげる効果が期待できます。
ちなみにえのきたけの石づき部分は、おがくずがついた部分以外は食べられます。
栄養もうまみもたっぷりなので、根元までしっかり食べるようにしましょう。
これからの時期、親子できのこ狩りに参加してみてもよいですね。
自分で採ったきのこは特別に思えたり、またママやパパと楽しい時間を共有することで、きのこへのネガティブなイメージが払拭されるかもしれません。
きのこには成長期の子どもに欠かせない栄養素がいっぱいです。
種類もさまざまなので少しずつ試して、食べられるきのこが増えていくといいですね。
Text by くまこ/食育インストラクター