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たべて元気♪「食だより」

食育

夏休みの自由研究におすすめ!~琥珀糖を作ってみよう~

更新日:2023/07/17

長い夏休みがやってきました。
自由研究は何にしよう?と悩んでいるお子さんにおすすめ!
今年は「琥珀糖」を作ってみませんか?
透き通ってキラキラと輝く、「琥珀糖」♪
その美しい見た目から「食べる宝石」とも呼ばれ、インスタ映え間違いなし!
SNSでも注目されています。

【琥珀糖とは?】

表面はシャリッとかたく、中はやわらかい不思議な食感が楽しめる、伝統的な和菓子のひとつです。
寒天に砂糖や水あめを加え煮溶かしてかため、乾燥させて作ります
別名、「錦玉糖(きんぎょくとう)」、「錦玉羹(きんぎょくかん)」、「琥珀羹(こはくかん)」などと呼ばれています。

【琥珀糖を作ってみよう!】

<材料(15cm×18cmのバット1個分)>調理時間:20分(冷やしかためる、乾燥させる時間は除く)
粉寒天・・4g
グラニュー糖・・300g
水・・200g
かぼちゃパウダー・・小さじ1/2
紫いもパウダー・・小さじ1/2

<下準備>
・流し入れるバットは水にくぐらせておく。

<作り方>

1.2つの耐熱容器を用意し、それぞれにかぼちゃパウダー・紫いもパウダーを入れる。
熱湯(分量外)を小さじ1ずつそれぞれ(1)の容器に注ぎ、粉を溶く。

2.寒天液を作る。
鍋に粉寒天・グラニュー糖・水を入れ、静かに混ぜながら沸騰するまで中火にかける。
沸騰したら弱火にし、1~2分ほど煮て、糸をひく程度のとろみがついたら火からおろす。
※アクが出たら取り除いてください。気泡が入らずきれいに仕上がります。

3.(1)の容器に(2)の寒天液を半量ずつ注いでしっかりかき混ぜる。

4.バットに左右隅からそれぞれ流し込み、冷蔵で冷やしかためる。

5.バットから取り外し、包丁で好きな形にカットする。

6.オーブンシートに間隔をあけて並べ、4~5日室温で乾燥させる。

※風通しのよいところで乾燥させてください。
また、途中で裏返して裏面もしっかり乾燥させてください。
できれば、虫やほこりがつかないように、フードカバーなどを使って下さい。
手で触ってもベタベタせず、指につかなくなったら完成です。

日を追うごとに表面がザラザラしてくるので、その様子を目でみて観察してくださいね。

【うまくかたまらない時は…】

以下の原因が考えられます。

①湿気が多い
扇風機やサーキュレーターなどを使って琥珀糖に風を当ててみましょう。

②砂糖の量が足りていない
レシピより砂糖の量を減らして作るとかたまらなくなります。
分量通り作りましょう。

③寒天の沸騰が足りない
寒天は必ず1~2分沸騰させないとかたまりにくくなるため、しっかり加熱するようにしましょう。

【なぜ表面がザラザラするの?】

これは砂糖の結晶化によるものです。
乾燥させることにより、水分が表面から少しずつ蒸発して、結晶化した砂糖で覆われていきます。
それにより、シャリッとした食感を生み出しているのです。

今回は着色に野菜のパウダーを使用しましたが、お家にかき氷のシロップや食紅などあればそれでもOKです♪
また色は、3~4色用意してもカラフルで素敵な琥珀糖ができるので、お好みで調整していください。

いかがでしたか?
琥珀糖の工程自体はわりと簡単なので、火の扱いさえ気を付ければ、子どもでも十分取り組めると思います。
ただ、乾燥させるのに日にちを要するので、なるべく余裕をもって取り組みましょう。
キラキラきれいな琥珀糖♪
夏休みの自由研究のヒントになれば嬉しいです。

Text byくまこ/食育インストラクター