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たべて元気♪「食だより」

食育

懐かしのあの味をご家庭で再現!給食レシピにチャレンジ!
「ソフト麺風ミートソース」

更新日:2022/02/28

学校給食の味は、大人になって思い出すと、どこかノスタルジックな気分になりますよね。今回はその中でも給食ならではのレシピ、ソフト麺についてのお話です。

【ソフト麺と日本の給食事情】

給食の人気メニュー、というアンケートをとると、麺料理は上位に食い込んできます。その麺料理に欠かせないのが、ソフト麺と呼ばれる学校給食の麺です。
うどんともスパゲッティーとも言い難い絶妙な太さで、麺料理としてはあまりコシが無く、柔らかな食感が特徴でした。給食のために開発された経緯から、学校給食以外ではほとんど食べる機会がなく、「懐かしのあの味」と思い出されやすい食品でしょう。
ソフト麺の正式名は「ソフトスパゲッティー式めん」で、日本では1960年代(昭和40年代)頃に東京の学校給食で提供されたのが始まりのようです。今では当たり前になっている米飯給食(昭和51年以降)よりも前から提供されていた、由緒ある(?)給食なのですね。
そんなソフト麺ですが、主に関東や東海で提供されていたことから、地域差が大きいメニューで、食べたことが無い方も多くいらっしゃいます。大人になってから懐かしの給食トークをしてみると、思わぬところで地域差を実感するかも…?
ソフト麺は給食専用として一般販売を行っていない場合が多く、自宅で再現する場合は径が細めのスパゲッティ(フェデリーニなど)を長めに茹で、あえてコシの無い状態にすると近い食感になります。

【ソフト麺風ミートソース】

<材料> 調理時間:35分

スパゲッティ(フェデリーニ)・・130g
豚ひき肉・・120g
玉ねぎ・・120g
にんじん・・50g
しいたけ・・15g
サラダ油・・大さじ1
Aカットトマト缶・・1/2缶(200g)
A水・・1/2カップ
Aトマトケチャップ・・大さじ1
A砂糖・・小さじ2
A 粉チーズ・・小さじ2
Aしょうゆ・・小さじ1
Aウスターソース・・小さじ1/2
塩・こしょう・・適量

<作り方>

  1. 玉ねぎ・にんじん・しいたけはみじん切りにする。
  2. フライパンに(1)の玉ねぎ・にんじん・サラダ油を入れて熱し、全体がしんなりするまで炒める。しいたけを入れてさらに炒め、しいたけに火が通ったら取り出す。
  3. 同じフライパンに豚ひき肉を入れ、そぼろ状になるまで炒める。A・(2)を戻し入れ、水分がなくなるまで煮詰め、塩・こしょうで味を調える。
  4. 鍋に湯を沸かし、スパゲッティを表記時間より4~5分長く茹でてザルに上げる。
  5. 器に(4)を盛り、(3)をかける。

<ポイント>

  1. 今回のレシピは2人分です。
  2. 大人向けの味付けにしたい時は、サラダ油をオリーブオイルに変え、玉ねぎを炒める時に、にんにくのみじん切りを加えてください

給食のミートソースは玉ねぎとにんじんをたっぷり入れて、甘めの仕上がりになることが多いです。自校調理をしていた学校だと、それぞれのアレンジを加えたこだわりのミートソースもあります。ご自身の思い出の味を考えながら、挑戦してみてくださいませ☆

現代の給食では、ソフト麺は提供に時間がかかるため、採用されなくなっています(2015年以降、学校給食では規格品から外れてしまったそうです)。

そのため、いま公立の小学校に通っている子ども達にとっては、ソフト麺はまったく未知の味になる食品です。
ソフト麵を知っている世代としては少し寂しく思いますが、休日などに作ってみて、「昔に食べた味」をご家族で体験してみてはいかがでしょう。