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たべて元気♪「食だより」

SDGs

捨てずにおいしく食べちゃおう!~きのこの軸編~

更新日:2023/09/04

皆さんは、きのこの軸を包丁で切り落としたあとはどうしていますか?
ついつい捨ててしまいがちなきのこの軸ですが、実はおいしく食べられます!
今回は、捨てるなんてもったいない!
しいたけとえのきたけの軸を使ったレシピをご紹介します☆

まずはこちら!

【しいたけの軸と豚肉の中華炒め】

<材料(2人分)> 調理時間:25分

しいたけの軸・・8個分
豚ロース薄切り肉・・100g
酒・・小さじ1
塩・こしょう・・少々
片栗粉・・小さじ1
小松菜・・1/2束
にんにく(みじん切り)・・小さじ1/2
しょうが(みじん切り)・・小さじ1/2
Aオイスターソース・・小さじ2
Aしょうゆ・・小さじ1
A酒・・小さじ1
A砂糖・・小さじ1/2
サラダ油・・小さじ1

<作り方>

1.しいたけの軸は石づきを切り落とし、手で縦に半分にさく。

2.豚肉は食べやすい大きさに切り、酒・塩・こしょうで下味をつける。
水分がすべて豚肉に入ったら片栗粉をまぶす。

3.小松菜はしっかり水洗いをし、3~4cm長さに切る。

4.フライパンに半量のサラダ油・にんにく・しょうがを入れて弱火で熱し、香りが立ってきたら(2)を入れて炒め、色が変わったら一度取り出す。

5.同じフライパンに残りのサラダ油を熱し、(1)・(3)を入れて炒める。
しいたけの軸に火が通ったら(4)を戻し入れてサッと炒め、合わせたAを入れて強火で炒め合わせる。

しいたけの軸は食感がよく、噛めば噛むほどうま味が出てきます。
豚肉のうま味との相乗効果でごはんが進みます☆

2つめはこちら!

【えのきたけの軸の海苔巻き揚げ】

<材料(作りやすい分量)> 調理時間:25分

えのきたけの軸・・2株分
酒・・大さじ1
塩・こしょう・・少々
焼き海苔(全形)・・1枚
薄力粉・・30g
水・・50ml
ドライパン粉・・大さじ3
揚げ油・・適量

<作り方>

1.えのきたけの軸は石づき(下から1cm程度)を切り落とし、1株を6つに切って酒・塩・こしょうを振る。

2.海苔は4等分に切り、帯状に3等分に切る。(計12枚)

3.ボウルに薄力粉をふるい入れ、水を加えて混ぜ合わせる。

4.(1)に(2)を巻きつけ、海苔の巻き終わりに(3)を少量つけてしっかり閉じる。

5.(4)を(3)にくぐらせ、パン粉をまぶす。

6.170℃の揚げ油に(5)を入れ、きつね色になるまでカラッと揚げる。
お好みで中濃ソースやレモンをかけていただく。

見ためや、繊維がホロっとほどける様子がホタテに似ている1品。
冷めてもおいしいので、お弁当のおかずにもおすすめです☆

 【「軸」と「石づき」の違い】

一見、同じもののように感じる「軸」と「石づき」。
しかし、この2つは全くの別物です。
「軸」は「柄」とも呼ばれ、カサの部分からまっすぐ繋がっている部分を指します。
一方、「石づき」は軸の先の部分の少し黒ずんだ部分を指します。
石づきは、きのこ本体と原木(または菌床)を繋ぐ大切な役割がある部位ですが、非常にかたくて食べられないので切り落とす必要があります。

 【「軸」は優秀な食材☆】

軸はうま味たっぷりで昆布やかつお節のように、出汁をとる食材としても使うことができます☆
実際に、中国ではしいたけのカサと軸が別々で売られています。

 <きのこは冷凍保存がおすすめ☆>
きのこにはうま味成分の「グアニル酸」が含まれ、細胞の中で「核酸」が分解されることで生成されます。
核酸からグアニル酸に変化するためには細胞を破壊する必要があり、“冷凍”は効果的な方法と言えます。
ただし、しいたけの軸は冷凍により食感が変わるので、出汁とり用の食材として使うのがおすすめです。
使う際は解凍せず、凍ったまま使うとうま味成分を逃さずとれますよ
長期に渡り冷凍保存すると冷凍焼けしてしまうので、約1か月を目途に早めに使うようにしてください。

ヘルシーで食べごたえのあるきのこは、これからの時期どんどんおいしくなります!
“秋の味覚の代表格”と言っても過言ではないきのこ。
皆さんもきのこは軸まで使い、あますことなく堪能してみてはいかがでしょうか?

Text by ろい/食育インストラクター