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たべて元気♪「食だより」

食材・料理

縁起物で有名な蛤!でもそれだけじゃない!?蛤の魅力☆

更新日:2023/02/15

ハマグリのおいしい季節がやってきましたね。
旬は春先の2月~4月ごろ!(産卵期により産地によって少し変わります)
殻のつなぎ目が指紋のようにすべて形が違うため、ほかの貝殻と合わせることが出来ません。
そこで「貝合わせ」という遊びや、縁起のいい「夫婦和合」の意味でも使われます。

そんなハマグリですが、縁起がよいだけでなく健康にもとってもよいことを知っていますか?
今回はそのハマグリについて詳しくお話していきたいと思います。

【ハマグリの漢字の語源】

ハマグリは漢字で書くと「虫」偏に「合」で蛤です。
古代中国ではハマグリは人でも魚でも鳥でもなく、なんと虫に分類されていました。
そのため「虫偏」が用いられたそうです。
また、ハマグリは二枚の対になっている貝殻でないと「合わない」ため今の蛤という漢字になりました。

【ハマグリの名前の由来】

名前の由来は2つ説があり1つ目は、ハマグリは浜辺に生息しており、形が栗に似ていることから「浜栗」と呼ばれたという説。
2つ目は、ハマグリは浜辺に転がっている礫(小石)のように見えることから「浜礫(ハマグリ)」と呼ばれた説。
皆さんはどちらの由来が濃厚だと思いますか?

【おいしいハマグリを選ぼう】

おいしいハマグリの選び方は、まず生きているものを選ぶことです。
そして貝殻の模様が濃く出ているものを選びましょう。
次に貝同士を叩いたときに高い音がなること。
鈍い音がなるのは元気がないことが多いです。
そして、表面にぬめりと光沢があるものを選びましょう。
古いものは白っぽいものが多いので注意です。

【ハマグリの保存方法】

ハマグリは冷蔵・冷凍保存ができます。
すぐに食べる場合は冷蔵保存で2~3日持つので大丈夫ですが、長持ちさせたい場合の方法は

1.砂抜きをする
2.塩抜きをする
3.貝殻をよく洗う
4.保存袋に入れて空気をよく抜く
5.冷凍庫で保存する

解凍する際は凍ったまま加熱調理してくださいね。

【ハマグリとアサリの違い】

ハマグリとアサリはどちらも三角形に近い楕円形の貝殻をもつ二枚貝ですが、その見分け方をご存知ですか?
貝殻がツルツルしているのがハマグリ、貝殻がザラザラしているのがアサリというのが一番の違いです

【ハマグリに含まれる栄養素】

ハマグリにはたくさんの栄養素が含まれています。
その一部をご紹介します。

●ビタミンB12
ビタミンB12は血液の生成や神経の機能を保つのに重要な役割を担うほか、DNAの合成に役立つ栄養素です。
また、貧血を予防し、肌の健康を保つ効果があります。

●タウリン
タウリンは肝臓や心臓の機能を高め、コレステロールの吸収を抑える働きがあります。
また、二日酔い予防や胆汁の主成分の胆汁酸と結合し消化作用を助ける働きをします。

●亜鉛
亜鉛は体内で作ることが出来ないため、食事から摂取する必要があります。
亜鉛には新陳代謝やエネルギー代謝、免疫反応などの働きをサポートして正常に保つ役目を持っています。

ハマグリの漢字の由来や栄養について、皆さんはどれくらい知っていましたか?
ぜひ食べたときに思い出してくださいね。
今までと違った楽しさがあるかもしれません。

Text byあお/食育インストラクター