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たべて元気♪「食だより」

食材・料理

縁起物の“れんこん”を食べて、よい1年のスタートを切ろう!

更新日:2024/01/08

れんこんは、穴が空いていることから『先を見通せる縁起物』として、おせち料理などでも重宝されています。
今回は、今の寒い時期に旬を迎える、”れんこん”についてのお話です。

【れんこんは、実は根じゃなかった!】

れんこんは漢字で「蓮根」と書きますが、実際は「根」ではなく「茎」にあたります。
蓮(ハス)の地下茎に栄養がたまって肥大したものが“れんこん”です。
そして、水面から出ている葉を支えている「茎」のように見えるのは「茎」ではなく、「葉柄(ようへい)」と呼ばれる部分になります。
「葉柄」は地下茎の節から出ていますが、この節からは「葉柄」だけでなく、沢山のヒゲのようなものが生えています。
これがハスの「根」で、ここから養分や水分を吸収して全体に行き渡らせています。

【れんこんの穴は何のため?】

れんこんは空気が少ない泥の中で生育するため、穴は取り込んだ空気を行き渡らせて呼吸を助ける役割を担っています。
この穴は、日本では「先を見通す」ことに通じ、縁起がよいとされています。

【れんこんの栄養素をチェック!】

●ビタミンC
100g(約1節)あたり48mgのビタミンCが含まれています。
これはビタミンCが豊富とされる、みかんやじゃがいもの約1.5倍!
そのうえ、れんこんのビタミンCはでんぷんに包まれているので、加熱しても損失が少なく、効率よく摂ることができます。
ビタミンCは抗酸化作用があり、免疫力を高めて風邪予防に働くので、寒い今の時期におすすめの栄養素です。

●カリウム
100g(約1節)あたり440mgと、れんこんは野菜のなかでも比較的カリウムの含有量が多い食材です。
カリウムは、体内の余分なナトリウムを排出し、高血圧やむくみの予防・改善に役立ちます。

●食物繊維
れんこんに含まれる食物繊維の大半は、水に溶けにくい不溶性です。
不溶性食物繊維は、腸内の運動を活発にして便通を促す作用があり、便秘の改善や大腸がんの予防が期待できます。

【おいしいれんこんの選び方と、賢い保存法】

れんこんを購入するときは、以下のものを選ぶのがおすすめです☆

・見ためがふっくらしている
・ずっしりとした重さがある
・表面にツヤがある
・(カットされている場合)切り口が変色していない、穴の中が黒ずんでいない

保存するときは切り口が空気に触れないようにぴったりとラップで包み、冷蔵庫に入れて早めに食べ切りましょう。

【れんこんは調理法や切り方で食感が変わる☆】

●シャキシャキ感を楽しみたいとき
調理中はふたをせず、加熱を控えめにしましょう。
また、冷ますときは手早く冷ますように心がけてください。
酢を使うと、たんぱく質が変化して粘りが失われるため、れんこんの歯切れがよくなりますよ☆

●ホクホクとした食感を楽しみたいとき
上記のシャキシャキ感とは逆に、酢は使わないようにしましょう。
また、「縦切り」にするとやわらかさが増します。

冬のれんこんは粘り気や甘味があり、6~9月ごろに出回る“新れんこん”とはまた違った味わいが楽しめます!
ちなみに、新れんこんは水分を多く含み、シャキシャキとした歯ざわりになるのでサラダや揚げ物にするのがおすすめです。

れんこんはクセがなく、小さなお子さんも食べやすい野菜です。
皆さんもぜひ、ご家庭でれんこんを活用してみてくださいね☆

Text by ろい/食育インストラクター